Tile

鍵やカバンなどに取り付け、どこにあるかをすぐに確認できる紛失防止タグは、AppleやSamsungなども手がけているのは公然の秘密となっています。これらの大手が参入してくると、既存メーカーは厳しい競争にさらされることになりますが、トラッカーの世界シェアNo.1メーカーであるTileは、その状況を漫然と待ち受けるつもりはないようです。

TileはUWB(超広帯域無線通信システム)を利用したトラッカーに取り組んでおり、今年後半にも発売予定だとTechCrunchが伝えています。

UWB(Ultra Wideband)は、その名称の通り数百MHzから数GHzという非常に広い周波数帯域を使用するもので、障害物による影響が少なく、高精度な測位を行えるのが特徴です。

Tile
TechCrunch / Tile

このUWBは、空間的な位置情報も送信できるため、引き出しの奥やクッションの下に埋もれてタグからの音が聞こえない場合でも、どの辺りにあるかを探しやすくなります。間違いなく部屋の中にあるのに見つからないという場合に役立ちそうです。

また、これを利用し、TileアプリからARを利用し、タグのある場所を矢印などで表示するARビューも計画されているようです。ARでの表示は、同じく紛失防止タグのMAMORIOがすでに搭載していますが、音を出さなくても探せるのがメリットです。聴覚に障害を持つ人でも紛失防止タグが利用しやすくなるかもしれません。

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TechCrunch / Tile

ただ、UWBを利用するには、スマートフォン側での対応も必要です。AppleはiPhone 11から採用されたU1チップでUWBをサポートしていますが、AndroidではGalaxy Note 20 UltraやGalaxy Z Fold2など一部のAndroid端末でのみ利用出来ます。このため、Bluetoothを利用したバージョンも継続して販売するとしています。

価格についての情報はありませんが、量産効果を期待できない段階では、Bluetooth版よりも高くなると予想できます。今後、UWB採用端末が増えていけば、従来モデルと同程度には価格も下がっていくのかもしれません。

source: TechCrunch