Tim Cook

ここ数年、アップルのティム・クックCEOの後継者は誰になるのか、という話題がたびたび囁かれるようになりました。クック氏自らも、「おそらく」10年後にはアップルにいないと述べたことがあります

そんななか、クックCEOが退任するまでに「もう1つの主要な新製品カテゴリー」を送り出すことを望んでいるとの予測が報じられています。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、クック氏が「もう一つの主要な新製品カテゴリー」を送り出すまで留まりたいだけ、とアップル社内で信じられていると述べています。そのカテゴリーとはさらに将来となる自動車(いわゆるアップルカー)ではなく、拡張現実グラス(メガネ型のARデバイス)になるとのことです。

なぜクック氏は勇退するつもりなのか。それは「シリコンバレーの企業を経営することは、一般的に若者のゲームであることを理解しており、自分の適齢期を過ぎてまで居座るつもりはないと考えている」ためと説明されています。

たしかにクック氏は『ポケモンGO』発表のさいにも、アップルはARに多額の投資をしており、次世代のプラットフォームになるかどうかは推移を見守るとして巨大な可能性には違いないと述べていました。その言葉が真意らしいのは、同氏がARに強い関心があると繰り返し発言していることでも裏付けられています。

またGurman氏は、アップルが2022年に複合現実(MR)ヘッドセットを発表する計画だと再び述べつつ、ARメガネも「10年の中頃」(2025年前後)リリースに向けて開発されていると語っています。

さらにGurman氏は、クック氏の退職も2025年~2028年の間だと推測しています。その根拠は、クック氏の給与契約が2025年に切れる予定のためとのことです。ちなみにクック氏はCEO就任10周年を迎えた数日後に、賃金契約の最終分割払いとして7億5000万ドル(約820億円)に相当するアップル株式を受け取る準備ができていると報じられていました

Bloombergは昨年のレポートで、アップルが後継者の育成を重視するようになったと詳しく報じていました。その時点ではジェフ・ウィリアムズCOO(オペレーション部門での経験が豊富など、経歴がクック氏に近い)が有力視されていましたが、今後の後継者レースの行方も見守りたいところです。

 

Source:Bloomberg

via:9to5Mac