1980年代から90年代にかけて、日本で広く使われていたパソコンといえばNECのPC-98シリーズ。この互換機として初めて市場に登場したのが、セイコーエプソンの「PC-286 Model 0」でした。

このパソコンが発売されたのが、1987年の今日です。

PC-286 Model 0が発売されるまでは紆余曲折がありました。かいつまんで紹介すると、直前の3月に同Model 1~4の4ラインナップが発表されていたのですが、BIOSやROMに類似点が多いとしてNECから訴えられ、発売が中止されてしまいます。(NECとは後日和解)

そこでPC-286 Model 0は、クリーンルーム設計で開発されたBIOSを搭載。問題点をクリアし、晴れて最初の98互換機として発売されました。

このあたりの詳しい話は、PC Watchのこちらの記事でどうぞ。

なお、NECも何も対策をしていないわけではなく、NECから販売されたMS-DOSが互換機で動作しないよう、ある種のプロテクトがあったのは有名です。といっても、セイコーエプソン自身がMS-DOSを発売していたほか、このプロテクトを解除するプログラムを用意していたので、互換機ユーザーとしてはあまり問題になりませんでしたが。

PC-286シリーズで本家にはない高クロックモデルを発売したほか、CPUを強化したPC-386シリーズ、PC-486シリーズと続きました。デスクトップPCだけでなく、ラップトップPCやキーボード一体型PCなどもありました。

エプソンブランド40周年記念連載 第28弾 ~ 国内でエプソンブランドの認知を高めた98互換機 ~ 1987年4月24日、エプソンは国内初の98互換機「PC-286 Model0」を発売しました。 当時、国内パソコン市場はNEC...

Epsonさんの投稿 2015年10月30日金曜日

最後の98互換機となったのは、Pentium搭載のPC-586RJ。この後、PC事業はPC/AT互換機(いわゆるDOS/Vマシン)へと移行しますが、98互換機能を残すため、エミュレーターソフト「98/V」を発売しています。

ちなみに、セイコーエプソンの企業情報からは、98互換機についての話はキレイさっぱり消えていました。PC事業がエプソンダイレクトに移っているためですかね?

4月24日のおもなできごと

1987年、セイコーエプソンが98互換機「PC-286 Model 0」を発売
2003年、AMDが64bit CPU「Opteron 240」「同242」を発売
2009年、東芝がネットブック「dynabook UX」を発売
2013年、東芝が「dynabook KIRA V832/28HS」を発売
2014年、パナソニックが「LUMIX DMC-GH4」を発売
2015年、Fitbitが「Fitbit Charge HR」を発売
2015年、アップルが初代「Apple Watch」を発売
2019年、Palmが「Palm Phone」を発売

Source: エプソン