世界初となるオールトランジスタ・ダイオードによる電子式卓上計算機が、「コンペット CS-10A」。

この画期的な電卓が発売されたのが、1964年の今日です。

シャープの前身となる早川電機工業が開発した電卓で、メインの計算回路に真空管やリレーではなく、トランジスタやダイオードが採用されているというのが特徴です。使用されていたトランジスタの数は530個、ダイオードの数は2300個と、かなりの数にのぼります。なお表示部分は20桁で、ニキシー管が採用されていました。

発売当時の価格は、53万5000円。1300ccクラスの一般乗用車とほぼ同等の価格というのですから、かなり高価なものでした。しかし電子式ということもあって、計算速度は機械式とは比べ物にならないほど高速。しかも動作音が静かということもあり、国内だけでなく、海外でも好評となりました。

2005年に「IEEEマイルストーン」に認定されたほか、2008年には国立科学博物館の「重要科学技術史資料」、2011年には情報処理学会の「情報処理技術遺産」に認定されています。

ちなみにIEEEマイルストーンに認定されたのは、オールトランジスタ化されたCS-10Aだけでなく、バイポーラトランジスタとMOS IC化された「CS-16A」、MOS LSI化された「QT-8D」、CMOS LSIと液晶が採用された「EL-805」も一緒です。

今から現存する実物を入手するのは難しいですが、ミニチュアの3Dモデルデータが公開されていますので、3Dプリンターで印刷してみるのも面白そうですね。

CS-10A 3Dデータ

3月18日のおもなできごと

1964年、シャープがトランジスタ電卓の「コンペット CS-10A」を発売
2014年、XYZプリンティングが「ダヴィンチ 1.0」を発売
2014年、デルが4K液晶ディスプレー「P2815Q」を発売
2016年、ASUSが「ZenFone Max」(ZC550KL)を発売
2016年、auが「mamorino Watch」を発売
2016年、リコーが「RICOH WG-M2」を発売

Source: シャープ