「はやぶさ」の経験を活かし、小惑星サンプルリターンのミッションをより確実に行なうことを目指した小惑星探査機が「はやぶさ2」。
この探査機が打ち上げられたのが、2014年の今日です。
基本的な設計は初代と同様ながら、イオンエンジンの改良、姿勢制御装置の増設、通信系の強化、配管系統の見直し、小型ローバーの搭載など、はやぶさの経験を活かした改良や、新しい機器の追加が行われています。
そのかいあってかトラブルは少なく、2018年6月にはリュウグウへと到着。同年9月21日にはRover-1A/1Bを搭載したMINERVA II-1の分離を行い、着地に成功しています。また、同年10月3日には独仏共同製作の着陸機「MASCOT」を分離し、こちらも着地に成功しました。
何度かのタッチダウンリハーサルを行った後、翌年の2019年には、2月22日と7月11日の2回サンプル採取が行われ、どちらもタッチダウンに成功。また、金属弾を衝突させた人工クレーターの作成にも成功しています。
同年11月13日、小惑星を出発。すでに地球のかなり近くにまで戻ってきており、2日後の12月5日にカプセルを分離する予定です。カプセルは12月6日に地球へと着地する予定で、すでに回収班がオーストラリアで待機しています。うまくサンプルが採集できているか、期待しながらカプセルの回収報告を待ちましょう。
今後の予定をお伝えします。
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) December 1, 2020
<12/5>
14:30 カプセル分離
15:30~18:00 地球圏離脱の軌道修正
<12/6>
01:57 探査機、日陰に入る
02:28~30 探査機、カプセル撮像
02:28~29 カプセル大気圏突入
02:31 探査機、日陰から出る
02:31~33 カプセル、パラシュート展開
02:47~57 カプセル着地
(全て日本時間)
なお、はやぶさ2は大気圏へと突入せず、カプセルを分離した後、地球圏を離脱。拡張ミッションに向けて再び出発する予定です。
12月3日のおもなできごと
1994年、SCEが家庭用ゲーム機「PlayStation」を発売
1999年、ソニーがムービーカメラ「MD DISCAM」を発売
2010年、ウィルコムが月額980円の「だれとでも定額」を開始
2010年、パナソニックが「LUMIX DMC-GF2」を発売
2014年、JAXAが小惑星探査機「はやぶさ2」を打ち上げ
2018年、SIEが「プレイステーション クラシック」を発売