本誌既報通り、KDDIと沖縄セルラー電話が京セラ製の高耐久5Gスマホ「TORQUE 5G」を取り扱うと発表しました。予約開始日は3月17日、発売日は3月26日です。価格は8万8885円(税込み、以下同)です。

京セラが3月16日に開いた記者発表会で、実機に触ることができたので、ファーストインプレッションをお届けします。

まず「TORQUE 5G」のタフネスさについておさらいします。本製品は、米国国防省の耐久試験(MIL-STD-810H)21項目に加え、京セラ独自の落下や耐薬品などを含む、シリーズ最多の28項目の試験をクリアしています。

具体的には、高さ約2mから落下面にサンドペーパーを敷いた鉄板に26方向から落下させる試験、高さ約1mから連続落下させる試験、約100gの鋼球をディスプレイ面に落下させる試験、浸漬、耐海水、耐荷重、温度耐久、温水シャワー、耐薬品試験などをクリアしています。

TORQUE 5G
▲凍らせた状態でも着信できた
TORQUE 5G
▲IP68の防水・防じんにも対応し、画面が濡れた状態でも操作できる

これらに加え、本体を洗えるようになったのも見逃せないポイントです。京セラによると、国内で販売されている弱酸性の泡ハンドソープでの洗浄を推奨しているそうです。

洗うときの注意点としては、背面カバーや充電端子などを覆うキャップ類を閉じ、表面をこすりすぎないこと。泡ハンドソープで汚れを落としたら、弱めの水流を当てて、泡ハンドソープが残らないようにすすぎましょう。

泡ハンドソープのほかにも、消毒用として市販されているイソプロピルアルコール、エタノール、次亜塩素酸ナトリウムを少量含ませた柔らかい布での拭き取りも可能です。

洗える仕様にした理由について、京セラの担当者は、「製品開発時に新型コロナウイルス感染症が世界的に広がり、消毒・除菌需要が増えたため」と話していました。

■ 意外とホールド感のあるボディー

実機を手に取ってみると、重くてごついというイメージとは反対に、薄型の端末よりも筆者の手のひらにフィットすると同時にホールド感も得られました。

外観は、バイクやスポーツカーのような見た目ですが、角をそぎ落としたようなデザインが目を引きます。これは落下時の衝撃を和らげるだけでなく、山登りやサーフィンをしたりするアウトドア派をイメージしたものだそうです。

ちなみに京セラの担当者によると、今回の製品から採用したイエローは、暗所でも端末を見つけやすいのだとか。複数の端末が店頭に並んでいるときにも目立ちそうな色です。

両サイドには、凹凸のある物理ボタンや、ストラップ類を通す穴があります。指紋センサーを兼ねた電源ボタンは押しやすく、凹凸のないフラットな端末よりも滑りにくいと感じました。

TORQUE 5G
▲左側面にはボリュームボタンとダイレクトボタンがある
TORQUE 5G
▲右側面には電源ボタンがある

本体下部にはカラビナ付きホルダーを取り付けることが可能です。これは「TORQUE G04」などでもできたことですが、「TORQUE 5G Hard Holder/Black」では、新たに紐を通す部分が加わったことで、端末をぶら下げることも可能です。

TORQUE 5G
▲「TORQUE 5G Hard Holder/Black」
TORQUE 5G
▲「TORQUE 5G Hard Holder/Black」を装着した「TORQUE 5G」をリュックの肩紐に取り付けた様子

カラビナ付きホルダーのほかにも、三脚や自転車用マウントと組み合わせて利用できる「TORQUE 5G 三脚ネジ(1/4ネジ)対応マルチホルダー/ブラック」や、水没を防ぐ「フローティングストラップ」もau公式アクセサリー「au +1 collection」として販売されます。

TORQUE 5G
▲「TORQUE 5G 三脚ネジ(1/4ネジ)対応マルチホルダー/ブラック」を三脚に取り付けた状態
TORQUE 5G
▲裏蓋が外れないようにロックできる
TORQUE 5G
▲裏蓋を外してバッテリーを交換できる
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▲別売りのバッテリー充電器
 TORQUE 5G
▲バッテリー充電器はType-C端子を搭載
TORQUE 5G
▲水没を防ぐ「フローティングストラップ」

■ ワイプ撮りができる──アウトカメラやインカメラで同時に撮影

背面には約2400万画素のメインカメラと約1600万画素の超広角カメラを搭載します。ユニークなのが、アウトカメラやインカメラで同時に撮影し、1つの写真と動画に合成できる新機能の「マルチカメラ」を搭載していることです。

TORQUE 5G
▲背面には約2400万画素のメインカメラと約1600万画素の超広角カメラを搭載

同様の機能は、すでに民生用ビデオカメラに備わっていますが、スマホで撮影者と景色を同時に撮影できる、いわゆるワイプ撮りができるのはうれしいですね。たとえば、撮影役のパパの顔をインカメラで捉え、アウトカメラで子どもの様子を撮る、なんてことも楽に行えます。

 TORQUE 5G
TORQUE 5G
▲標準と超広角を切り替えて撮影できる

カメラ機能としてはこのほかにも、サイドキーを押している間だけ動画撮影が可能な「プッシュムービー」、暗所でも明るく撮影できるとうたう「ナイトモード」も搭載しています。

天気や気圧のほか、日の出と日の入りがわかる「SUN & MOON」や、釣った魚を記録できる「Fishing Log」などの情報を一覧表示してくれるポータルアプリ「Outdoor Portal」は、UIを改善して各項目を見やすくなったほか、アプリの使い方について吹き出しを表示してくれるようになりました。

 TORQUE 5G
▲「Outdoor Portal」アプリを引き続き搭載

■ アウトドア用品ブランドとのコラボモデルも

さらに、アウトドア用品ブランドColemanとのコラボモデル「TORQUE 5G Coleman LIMITED」も登場しました。2021年3月17日10時から5月5日23時59分までに、KDDIと沖縄セルラーの直営店とauオンラインショップで予約を受け付けます。価格は通常モデル「TORQUE 5G」と同じ8万8885円で、4月下旬以降に入手できる見込みです。

TORQUE 5G
▲「TORQUE 5G Coleman LIMITED」

「TORQUE 5G Coleman LIMITED」背面には、Colemanのシンボルカラーであるレッドをベースに、真夜中の太陽と言われたColemanのランタンの灯りや、テントのフォルム、雄大な山の稜線とそこに息づく動物などを、カモフラージュ柄で表現し、Colemanの文字も隠れているそうです。

隠れ文字が楽しめるだけでなく、Coleman専用デザインを採用した簡易ライトアプリや、Colemanアプリがプリインストールされているほか、Coleman120周年を象徴する3種類のオリジナル壁紙がプリセットされています。

 TORQUE 5G
▲「TORQUE 5G Coleman LIMITED」(写真右側)は、Coleman専用デザインを採用した簡易ライトアプリを搭載

■ ミリ波対応モデルは検討中

2019年発売の「TORQUE G4」から約2年の時を経て登場した「TORQUE 5G」ですが、実は5Gのミリ波に対応しません。

仮にミリ波に対応したとしても、「Xperia PRO」のように電波の受信感度を上げる構造にするなど、構造上の工夫が必要なうえ、その分コストも増してしまいます(京セラ関係者)。これに加えて、コンシューマ向けの製品でもあるため、Sub-6のみの対応でも十分だと踏んだそうです。

ただ、画面が割れにくい構造や、水や落下時の衝撃にも強い、といった仕様が定評のTORQUEシリーズは、耐久性が必要とされる建設や流通などの現場で活用されていることから、今後はミリ波対応モデルを検討するとしています。