TSCAM
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音楽制作用機器の米TASCAMが、カセットテープの新製品を発売すると発表しました。これは消費者向けというよりは、アナログで音楽のレコーディングをしたいミュージシャンやエンジニア向けのカセットです。

いまやあらゆる記録媒体がデジタル化し、劣化など気にせずに編集加工ができる便利な時代になりましたが、こと音楽制作の現場では、アナログテープが持つ「暖かみ」ある音色を大切にするミュージシャンが大勢います。

TASCAMが発表した「424 Studio Master High Bias Type II Cassette」は、数十年前のホームレコーディング用4トラックカセットレコーダー「Portastudio」シリーズ 用に設計された、TASCAM50周年記念限定品となっています。

アナログカセットはビニール盤(アナログレコード)ほどではないものの、数年前からその魅力が見直され、あえてカセットで作品を発表するアーティストもいます。しかし、テープの生産量が減少し需要が縮小した結果、テープに用いられる酸化磁性体が不足しており、現在ハイバイアスのType-IIカセットテープを製造するのは自社だけだとTASCAMは述べています。

ただ、今回の424 Studio MasterはあくまでPortastudioシリーズ向けに最適化したものの、Portastudio向けのテープ素材に「可能な限り近づけた」テープであるため、実際に使用する場合はいろいろと「微調整」が必要かも知れないとのこと。もし本気で録音に使いたいのであれば、まずはどこかからPortastudioを用意してくるのが良さそうです。なおTASCAMはこのカセットテープはコレクターズアイテムとしての需要も想定していると述べています。

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424 Studio Master High Bias Type II Cassetteは、その発売日や録音時間バリエーション、価格などについては明らかにしていませんが、米国では近日発売予定とされています。

なお、カセットデッキは古くなるとヘッドやローラー、駆動用ベルトなどが劣化摩耗して回転数がずれてしまったり、テープを機械に巻き込んでしまうこともあります。ふと思い出して、昔のカセットライブラリーと古いカセットデッキを引っ張り出し、懐かしのサウンドを楽しもうとすると、いきなりテープを巻き込んでしまった…なんて話もよく聞きます。古いデッキで古いテープを再生するときは、あらかじめダメになっても良いテープで試し再生をしてみることをおすすめします。

Source:TASCAM