TSMC
FILE PHOTO: A man sits in front of the logo of Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd (TSMC) during an investors' conference in Taipei

最大手の半導体製造企業TSMCは世界的な半導体不足に対し、生産能力を高めて全力を尽くしているものの、その影響はしばらく続くとの見通しを示していました。そんななか、TSMCがPCやサーバーよりも自動車業界やアップルからの発注を優先するとの噂話が報じられています。

台湾のサプライチェーン情報に詳しいDigitimes Asiaの匿名情報筋によると、TSMCは2021年の第3四半期には自動車会社とアップル向けに優先的に供給し、PC、サーバー、ネットワーク機器のメーカーの注文を後回しにするとのことです。

アップルは大量の発注による交渉力を背景として、当初はライバル企業の逼迫もどこ吹く風で、半導体の供給不足を上手く切り抜けたようにも思われました。アップルの立場の強さは、たとえば(半導体でもなく、今年の話でもありませんが)iPhone向けの有機ELパネル供給のためにサムスンディスプレイ工場の9つの生産ラインのうち7つをアップル専用に押えていたことからもうかがえます。

が、今年4月末にはアップル幹部らがiPadやMac向け半導体が供給不足におちいるのは避けがたいと異例のコメントをしていました。特にティム・クックCEOは中国でのサプライチェーンを築き上げてきた人物であり、部品の供給が追いつかない可能性を口にしたことは一種の事件と言えます。

2020年のiPhone 12シリーズは新型コロナ感染拡大の影響もあって発売が10~11月へとずれ込みましたが、今年のiPhone 13(仮)シリーズは例年通り9月に発表されるとの噂が有力となっています。すでにiPhoneの組み立てを担当する台湾Foxconnが工場労働者を募集するため「過去最高」のボーナスを約束しているとも伝えられていますが、アップルが半導体不足をどこまでやり過ごせるのか見守りたいところです。

Source:Digitimes Asia

via:AppleInsider