V字型航空機「フライングV」の縮小試作機が試験飛行に成功。従来の航空機より燃費20%改善

ギターの「フライングV」みたいな機体

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月8日, 午前 07:45 in TU Delft
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TU Delft
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2019年にオランダのデルフト工科大学(TU Delft)の技術者が発表したV字型航空機のコンセプト「フライングV」は、従来の航空機よりも大幅な燃費効率の改善が見込めるとされていました。当時はその姿はコンピューターによるレンダリングしかありませんでしたが、プロジェクトは現在このV字型航空機のスケールモデルを製作し、初の試験飛行を実施、成功させています。

客室、貨物室、燃料タンクをすべて翼の中に配置するフライングVはその特異なレイアウトにより、20%も燃費効率が良いとのこと。デルフト工科大学の技術者はパートナー企業であるオランダの航空会社KLMとともに重さ22.5kg、大きさ3mほどの試作機を作り、それが意図したとおりに飛行可能なことを確認しました。

以前のシミュレーションでは、離陸時の機首上げが難しいと予測されていました。この問題をクリアするためチームはスケールモデルの最適化を行いましたが、実際のところは飛んでみるまでわからなかったとのこと。そして研究者らは遠隔操作で機体を操縦し、計画どおりの速度、角度、推力で離陸させることに成功したとしました。

とはいえ、無事に離陸して飛行することはできたものの、現状ではまだフライングV試作機は機体がヨー方向とロール方向の姿勢変化を繰り返すダッチロール状態になりやすいことが報告され、着陸時にかなり影響が出やすいとのことでした。

今回の試験飛行で収集されたデータは、将来のためにフライトシミュレーターに入力、分析され、将来のフライトのために役立てられます。チームはコンセプトの微調整にも取り組んでいます。次のステップとしては、燃料として灯油の代わりに液体水素を使う可能性を含め、フライングVに持続可能な推進剤を提供可能にしたいとのこと。

source:TU Delft

 
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