Clubhouse
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Twitterがここ数か月間、音声チャットサービスClubhouseの買収を協議していたものの、すでに物別れに終わったと報じられています。

米Bloombergによれば、買収額としては約40億ドル(約4400億円)の可能性が探られていたとのこと。しかし両社の協議はもはや進んでおらず、なぜ暗礁に乗り上げたのかも不明といった匿名筋の証言も伝えられています。


Clubhouseは目下、投資家からの資金調達に向けて交渉中であるとも報じられています。Twitterとの交渉が不調に終わったあと、上記の評価額で資金調達することが意味あることかどうかも検討を始めたとのこと。もしかすると、買収額が安すぎるなどの不満があったのかもしれません。

Clubhouseはアプリ公開やサービス開始から4月でちょうど1年目ですが、マーク・ザッカーバーグやイーロン・マスク、ビル・ゲイツといったハイテク業界の大物が参加したことで話題となり、2021年初めには日本でも公開されて一時的にブームとなりました。

しかし数か月前と言えば、Twitterが独自の音声チャットサービス「Spaces」のベータテストを始めた時期と重なります。資金が潤沢ではないスタートアップ企業が提供できたサービスと類似のものは、Twitterのようなハイテク大手にとっては実現は難しくないはず。そのSpacesは4月中に正式リリースが予告されているほか、FacebookもClubhouse対抗となる音声チャット機能を開発中と噂されています


ただしこれらは、一概に音声チャットサービスといっても、それぞれ各社ごとに独自の色合いを帯びています。たとえばClubhouseは外部のSNSやウェブとは一切連携せず、その場限りのトークを楽しむことに重きが置かれているのに対して、SpacesはTwitterのフォロワーとの繋がりに軸足があるという具合。

今後はこの分野でも競争が激化しそうですが、Clubhouseの健闘を祈りたいところです。

Source:Bloomberg