JasonDoiy via Getty Images
JasonDoiy via Getty Images

Twitterが、セキュリティ部門のトップに元大物ハッカーにしてセキュリティ専門家のペイター・”Mudge”・ザトコ氏を迎え入れました。ザトコ氏はジャック・ドーシーCEO直属となり、Twitterのセキュリティ部門を引き継ぎ、その対策状況や社内慣行を1.5〜2か月ほど調査したのち改善していくことが期待されます。

ザトコ氏の経歴をざっと振り返れば、90年代には政府関連業者が請け負った機密扱いのセキュリティ案件に関わり、その後マイクロソフトにOSのセキュリティ改善を促す目的でハッキングツールを開発したグループ”Cult of the DeadCow”のリーダー格として活動、さらにはGoogleから移ったDARPAでサイバースパイ活動を検出するツールを開発、最近は電子決済サービスのStripeでセキュリティ責任者の職に就いていました。

上に述べたBitcoin詐欺の例も含め、ここ数年、Twitterではセキュリティに関する問題がいくつか噴出しています。たとえば2年ほど前には、Twitter元社員2名がサウジアラビアに関連するスパイ活動を行っていると米国政府に名指しされ、個人の情報をサウジ当局に漏らしたとして罪に問われたりもしています。また今年7月には、ジョー・バイデン氏、ビル・ゲイツ氏をはじめとする著名人のアカウントが大量に乗っ取られ、Bitcoin詐欺に悪用される事案が発生。しており、セキュリティ面での体制強化が望まれていました。

ザトコ氏はTwitterでの職務内容についてCNBCに「情報セキュリティ、サイトのインテグリティ(完全性)、物理的なセキュリティ、プラットフォームのインテグリティといった侵入の足がかりになる部分や、技術面について調査を行う」と述べています。さらにTwitterで繰り広げられる公の場での会話のあり方についても取り組んでいく意向を示し、最近Twitterが行ったリツイートにコメント付与を促す変更を賞賛、次のステップとして会話(に横やり気味に加わるのでなく、そこに至るまで)の文脈を理解させる必要があるかもしれないと述べています。

元Facebook CSO(Chief Ssecurity Officer:最高セキュリティ責任者)で、かつてはザトコ氏のセキュリティコンサルタント会社で働いていたこともあるアレックス・ステイモス氏は「FacebookやGoogleほどに豊富な資金を持たないTwitterには”創造性”ある解決策が必要であり、ザトコ氏のようにセキュリティ業界でも”クリエイティブ”さで定評のある人材はうってつけだ」と、今回の大物のTwitterへの加入を評価しました。

source:CNBC