LOS ANGELES - 21 MARCH 2015: Apple store on 3rd Street Promenade in Santa Monica CA United States. The retail chain owned and operated by Apple Inc is dealing with computers and electronics worldwide.
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公式オンラインストアAmazonでアップル製品の初売りも始まり、さっそく新品のiPadやMacをお迎えしている人たちも多いであろう令和3年お正月。今年も未知のガジェット達への期待に胸を膨らませたいところです。

2つの折りたたみiPhone試作機が耐久性テストに合格?からアップルカー(仮)まで、年末年始にかけての最新アップルの噂をまとめてお届けします。

アップルカー(仮)、2028年まで発売されない可能性?まだ開発初期とのアナリスト予測

An Apple logo is seen at an Apple store in Pudong, the financial district of Shanghai February 29, 2012.  A long-running legal fight between Apple Inc and a debt-laden Chinese firm over the iPad trademark moved to a higher court on Wednesday, in a potentially decisive hearing that will set a precedent for the rest of mainland China. The Higher People's Court of Guangdong is hearing an appeal by the U.S. firm after a lower court ruled in favour of Proview Technology, which says it owns the trademark in China and is trying to stop sales there of Apple's wildly popular tablet computer. REUTERS/Carlos Barria (CHINA - Tags: BUSINESS SCIENCE TECHNOLOGY CRIME LAW) - GM1E82T14Z001
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アップル独自開発のEV(電気自動車)、通称アップルカーが今後1~3年内に出るとの希望的観測が続いたなか、有名アナリストMing-Chi Kuo氏が少し冷静さを促す予測を発表しました。

アップルのインサイダー情報に詳しいMing-Chi Kuo氏は、アップルカーの開発はまだ始まったばかりで、すべて順調にいったとしても登場は2025年~2027年の見通し。そしてEV/自動運転車市場の変化やアップルの厳しい品質基準のため、場合によっては2028年まで先延ばしされても驚かないと述べています。

そもそもアップルカーの噂を最初に言い出した1人は、他ならぬKuo氏のはず。遡ること2年前、ちょうどアップルが時価総額1兆ドルを超えた直後に、Kuo氏は2007年のiPhoneと同じくらいの革命を自動車市場に引き起こして「次のスター製品になる」との長期予測レポートを公表していました

そんなKuo氏がなぜ期待を下方修正ぎみかといえば、アップルがディープラーニングやAIの分野で遅れを取っていると見ているため。HomePodなどのスマートスピーカー製品はAmazonやGoogleよりも大きく出遅れており、賢さランキングでもAlexaやGoogleアシスタントの優位は揺らがないとの調査結果もありました

さらにKuo氏はアップルカーの成功要因がビッグデータ/AIにかかっているとも指摘。Siriの伸び悩みはアップルが(精度を犠牲にしてでも)プライバシー保護を優先する方針によるところが大きいと思われますが、Kuo氏は自動運転車の分野では「競合他社の自動車ブランドが少なくとも5年間のビッグデータを蓄積している」ことで大きな差を付けていると分析。アップルは自動運転技術に取り組んできた歴史が浅く、収集したデータも少ないというわけです。

Kuo氏はMacがインテルチップからAppleシリコンに移行すると正確に予測し、アップルカーにも同様のチップが搭載される展望を述べていました。Appleシリコンの優秀さはM1搭載Macでも証明されていますが、その潜在力をもってしても自動運転車分野での競争は厳しいのかもしれません。

新型iPad Pro、ミニLEDディスプレイ搭載で2021年初に発売の噂

miniled

昨年3月に登場したiPad Pro(2020)はLiDARスキャナをiPhone 12 Proに先がけて搭載しましたが、それ以外はマイナーチェンジに留まった感がありました。かえって次期モデルへの期待が高まったなか「今年初めにミニLEDディスプレイ搭載の新モデルが登場する」とのサプライチェーン情報が伝えられています。

台湾DigiTimesは、(iPhoneの主要組み立て業者である)Foxconn傘下のGISが「2021年第1四半期に発売予定」のミニLED搭載iPad Proのタッチパネルを製造する予定と報道。それはアップルがサプライチェーンを多様化する取組みの一環に位置づけられており、今後のアップル製品にミニLEDが幅広く採用されることが織りこみ済みのもようです。

ミニLEDとは液晶バックライトに用いられる技術のこと。従来のバックライトを微細なLEDに分割し、ローカルディミング(部分駆動技術)と組み合わせることで「エリア毎にバックライト消灯」ができるようになり、それにより純度の高い黒を表現しつつ省電力を期待できるもの。さらに有機物質を含まないため、有機ELパネルのような焼き付きの心配もありません。

有名アナリストMing-Chi Kuo氏も早くから「6つのミニLED搭載製品が準備中」と予測しており、中国の証券会社GF Securitiesは「12.9インチiPad Proは第1四半期(1~3月)、16インチMacBook Proおよび27インチiMacは第2四半期(4~6月)」との細かなタイムスケジュールを提示していました

iPad Pro(2020)の搭載SoCはA12Z、つまり前モデルのA12Xからマイナーチェンジに留まっていましたが(物理的に同じチップでGPUコアを1つ追加で有効にしただけ)次期モデルではiPhone 12シリーズのA14チップをベースに大きな飛躍が期待できそうです。

次世代AirPods Proは大小2サイズになる?大小2つのパーツ画像が流出

AirPods Pro
Mr.White

かつて単一サイズだったiPhoneもProやPro Maxなどサイズが増えた後を、AirPods Proも追うかもしれない。そんな予感をさせる部品の写真が公開されました。

実績ある有名リーカー(未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Mr.White氏は「新型AirPods Proは2つのサイズになるかも」とコメントを付けたハードウェアの写真をTwitter上でシェアしています。従来モデルの内部パーツと長さが違う、以上の手がかりはありません。

次期AirPods Proについてはステム(持ち手部分の軸)をなくしてコンパクトになり、Galaxy Budsのように耳穴にはまり込むデザインになるとの噂話もありました。またスポーツやランニング向けブランドであるBeatsXに似たデザインの「AirPods X」の予想もありましたが、依然として製品像は絞り込まれていません。

ほかAirPodsシリーズではノイズキャンセル機能のないAirPods Pro Lite(仮)の噂もあり、それが第3世代AirPodsになるのではないかと推測する声もあります。そもそもTWSではないオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxも登場してラインナップが複雑になっていますが、次期モデルには区別しやすい製品名を望みたいところです。

アップル、ナシマークのアプリ会社との訴訟を和解へ?約27万人が抗議キャンペーンに賛同

applelogo

アップルが自社のリンゴロゴと似すぎているとして、洋ナシをモチーフにしたロゴを訴えた(米特許商標庁に異議申し立て)のが2020年夏のこと。それから約4ヶ月、両社が和解に向かっている可能性を示す文書の提出が明らかとなりました。

アップルは「直角の葉っぱが付いたミニマリスティックな果実マークの商標は、アップルの有名なロゴをたやすく想起させ、似通った商業的な印象を作り出す」と主張。しかしリンゴと洋ナシは似ても似つかず、とうてい納得できないとの声もあがっていました。

もう1つ首がかしげられたのが、訴えられた相手がアップルと商業的な印象が被りようがない小規模アプリ会社だったこと。訴えられた「Prepear」は子供を持つ家庭向けに健康的な食生活を紹介するSuper Healthy Kidsの子会社にすぎず、もともと5人しかいない零細ビジネスでした。そこに法的費用が何千ドルものし掛かり、1人を解雇せざるをえなくなった苦境も明かされていました。

アップルが果物ベースのロゴを訴えることは通常運転ですが、新型コロナ禍のもと中小企業が苦しんでいる最中とあり、訴えの取り下げを求める署名キャンペーンも20万人以上の賛同を集めています。Facebookもアップルの新たなプライバシー保護方針を批判する上で「中小企業のため」との旗を掲げていましたが、この一件も追い風となるのかもしれません。

2つの折りたたみiPhone試作機、内部の耐久性テストに合格したとのウワサ

Foldable iphone
ConceptsiPhone

新年早々(元記事は31日付でしたが)折りたたみiPhoneの話題、しかも2つの異なるプロトタイプが内部での耐久性テストをパスしたとのサプライチェーン情報が伝えられています。

台湾メディア経済日報によると、2つの試作モデルはFoxconn深セン工場で折りたたみシステムの耐久性試験を終えたとのことです。それと合わせて「折りたたみモデルとは思えないデュアルスクリーン」と「Galaxy Z Flipのように上下に折りたためるクラムシェル型」という、2モデルのデザインが報じられています。

これらはちょうど、Surface Neoのように「2つのパネルをヒンジで繋ぎ合わせた」試作機や、アップルがサムスンに「大量の」折りたたみ有機ELパネルのサンプルを要請したとの噂話と符合しています。総合すれば前者が横折り、後者が縦折りモデルを想定しているのかもしれません。

この2つのプロトタイプはあくまでもヒンジの耐久性を試すだけであり、さらにアップルが2つともに評価し、ふるい分けてその内1つだけの開発を進めるとの観測も伝えられています。こちらも有名リーカーProsser氏の情報源とほぼ一致しています。

折りたたみiPhoneが出るとして、気になるのがお値段です。基本モデルは搭載RAMが8GBで内蔵ストレージ256GB、価格は1499ドル(約16万円)~という豪快な予測もありましたが、ただでさえ高価になりやすい折りたたみデバイスにiPhoneブランドが加わって20万円以内に収まるのはあり得ない印象もあります。とはいえM1 Macの安さが驚かれたように、関西的に言えば折りたたみiPhoneでも「勉強しまっせ」を望みたいところです。