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中国のベンチャー系スマホメーカーのUnihertzは2021年の1月、クラウドファンディングで出資を募集し成立していたAndroidスマートフォン「Jelly 2」日本国内向けの本体をリワード品として順次発送しています。

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▲外箱と本体

ディスプレイサイズわずか3インチという、超コンパクトな画面、およびその小さな本体サイズという強烈な個性を持つスマホであるため、決して多くの人へ推していけるものはありませんが、刺さる人にはたまらない1台ではないかと思います。

そんな個性たっぷりなJelly 2が筆者の元にもようやく到着しましたので、実際に使用してみて気が付いた点などのレビューをお送りしていきます。

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▲同梱品

まずはJelly 2の個装箱を開けて同梱品と見てみましょう。内容物としてはJelly 2本体、充電・通信用USB(Type-C)ケーブル、USB充電器、マニュアル類、SIMピン、TPU素材のクリアカバー、ディスプレイ保護フィルムが入っていました。

なお、クリアカバーとディスプレイ保護フィルムはあらかじめJelly 2へ装着されており、さらにもう1枚、ディスプレイ保護フィルムが同梱されています。

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▲同梱のカバーを装着した状態のJelly 2

先代モデルの「Jelly Pro」と同じくUnihertz製のミニマムスマホである「Atom」などと、比べてみました。

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▲左からJelly Pro、unihertz Atom、Jelly 2、Atom L
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▲手のひらに収まってしまうくらい小さい

Jelly Pro・Atomでは2.45インチだったディスプレイが3インチへと大型化していますが、本体サイズはJelly Proと比べて、ごくわずかなものとなっていることがわかります。若干、厚みが増していますが持ってみると意外と気になることはありませんでした。

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外観としては前面側に解像度FWVGA(480×854ドット)の3インチタッチパネルディスプレイとタッチ操作タイプのハードキー(左からバックキー、ホームキー、アプリキー)、約800万画素のインカメラ、通話用スピーカー、近接センサー、照度センサーがあります。

背面側には約1600万画素のメインカメラ(撮影用フラッシュライト付き)、指紋認証センサー、おサイフケータイに対応したFelica・NFCセンサーが配置されています。unihertzスマホとしてはJelly 2が初のおサイフケータイ対応端末です。

左側面には音量キー、右側面には電源キー、プログラミングキー、USB Type-C端子、天面には赤外線ユニット、動画撮影用マイク、3.5mmイヤホンジャックがあり、底面側には通話用マイクと外部スピーカーがあります。

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▲背面側のunihertzロゴの隣におサイフケータイでお馴染みのマークがあるので、センサーの位置は把握しやすいかと思います

本機のスペックとしてはSoCにMediaTek製のチップセットHelio P60(2GHz×8コア)で動作メモリは6GB RAM。本体ストレージ容量は128GB ROMでバッテリー容量は2000mAhとなります。なお、先代Jelly Proのバッテリー容量が950mAhだったため、倍以上の容量へ増強。ただし、取り外しができなくなりました。

SIMカードスロットは2基用意されており、DSDV(DualSIM・DualVoLTE)に対応。ここ最近のunihertzスマートフォン同様にスロット2がmicroSDカードと排他となっており、SIMカードを2枚挿した状態ではmicroSDカードが利用できません。

本体右側面の赤いボタンの「プログラミングキー」はユーザーが設定した特定のアプリや機能を一発で呼び出すボタンで、カメラアプリやスクリーンショットキーなどを登録しておくと便利です。

本体外形としては縦95mm×横幅49.4mm×厚さ16.5mmで、本体重量は110gとなります。

対応モバイルネットワーク回線としては以下の通り

GSM(2G): Band 2/3/5/8

WCDMA(3G):Band 1,2,4,5,6,8,19

TDSCDMA(3G): Band 34/39

CDMA2000(3G): BC0/BC1

FDD/TDD LTE(4G): Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/66 Band 34/38/39/40/41

ホーム画面とプリインストールアプリ

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ホーム画面はGoogle Discover+3面の4枚構成です。Jelly 2はアプリケーションドロワー(アプリ一覧画面)のないタイプなので、狭い画面内にアプリがぎゅうぎゅう詰めになっている印象を受けます。

若干、とっ散らかって見えるため、個人的には先代のJelly Proようにスライドで表示できるタイプのアプリケーションドロワーがあった方が良かったようにも感じます。(とはいえ、そこを自由にカスタムできるのがAndroidの良いところではあるのですが)

プリインストールアプリはGmailやYouTube、GooglePlayといったGoogle製アプリのほかにはTitan以降のunihertzスマホでは定番となった学生モード(キッズモード)や音声レコーダー、緊急アラート設定アプリ、FMラジオ、赤外線リモコン設定アプ、NoteBook(テキスト入力アプリ)のほか、心拍数系や騒音計などの計測ツールがまとめにられているアプリの「ツールボックス」、そして、「おサイフケータイ」がプリインストールされています。

カメラ機能はあくまで添え物

Jelly Proのメインカメラは約1600万画素と先代Jelly Proからは大きく強化されましたが、unihertz AtomやTitanと同程度への進化にとどまったといったところです。

AIによるシーン判別や複数カメラセンサーというわけでもなく、MediaTek製SoC採用スマホ標準のカメラアプリなので、あくまでもサブ用途やちょっとした記録に使う程度でいいかと思います。個人的にはTitanやAtom Lと比べて、目に見えて調整不足と感じました。

シングル構成のシンプルなカメラなので、本機でカメラを頻繁に使うようであれば別途、サードパーティ製のカメラアプリを追加しましょう。オートにてリサイズのみ行ったJelly 2の作例をご覧ください。

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プリインストールのカメラアプリのせいなのか、暗所の撮影はやっぱり苦手。夕方でもノイズが発生してしまっている。飯テロもあまり得意ではない様子。十分な明るさのある室内であれば悪くはないのだけれど…

インカメラは約800万画素で、先代の約200万画素のものよりは大分良くなったように思いますが、Jelly Proのインカメラには搭載されていたあったビューティー(美顔)モードがなくなりました。

余談ですが、Jelly 2のカメラアプリはシャッター音を消すことが可能なので、音を立てづらい静かな場所で使いやすく、個人的には好印象です。

快適でコンパクトなおサイフケータイ

本機の基本スペックは前述の通り、ミドルスペック向けSoCのMediaTek製Helio P60に6GB RAM動作メモリを搭載しています。これは以前レビューしたAtom Lと同等のスペックなのですが、画面解像度がAtom Lよりも更に小さいFWVGA(480×854ドット)であり、これは国内の一般的なフィーチャーフォン(ガラケー)くらいのものとなります。

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▲ベンチマークアプリ、PC Mark(左側)と3D Mark(右側)で計測したスコア(参考スコアは3回計測した中央値)

スコア・ランキング共に高くありませんが画面解像度が抑えられていることで、体感では計測値以上に動作は軽く、その気になれば大抵のゲームアプリが快適に動作できるでしょう。画面が小さすぎるので快適な操作は絶対できませんが……。

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▲3インチでシューティングゲームはさすがに無理がありました

その他に感じた点として、バッテリー持ちは先代の倍以上のものへ大容量化したことで、かなり改善しています。とはいえ、それでも2000mAhなので、バリバリ使うようであれば、少々物足りないかもしれません。もちろん、これは本体サイズとのトレードオフの部分もあるので、多少の割り切りは必要かもしれません。

また、Jelly ProやAtomと比べて画面が大型化したことで多少の改善はしていますが、文字入力は指の位置を意識して入力しないと押し間違い(タッチ部の位置ずれ)がしやすいかもしれません。使っていればすぐに慣れると思いますが、一般的なスマホから本機へ持ち替えた時などは注意が必要かもしれませんね。

また、防水や防塵などには特に対応していないのは個人的に一番惜しいと思った点です。

本体サイズやバッテリーとの兼ね合いなどもあるので、あまり欲張ってはいけないのかもしれませんが、後継モデルがあるのであれば、是非、防水防塵機能のサポートに期待したいところです。

とはいえ、十分に使っていける性能を維持しながらおサイフケータイを日本向けにわざわざ搭載した、ミニマムサイズのスマートフォンという、非常にユニークな端末ではないかと思います。

日本国内でも遠くないうちに(それほど高くない価格で)一般向け販売がされる予定ですので、実用クラスのスペックを持ったコンパクトなスマホが欲しい、気軽に持ち歩けるおサイフケータイのスマホが欲しいといった要望を拾ってくれる貴重な1台だと思います。

発売された折にはぜひチェックしてみてください。

製品サイト:Unihertz Jelly 2