Windows 11

マイクロソフトが5日に正式配信したWindows 11。同OSは、推奨する条件を満たさない古いPCにも手動でインストールは可能ながら、そうした場合はアップデートを受ける権利がなく、セキュリティやドライバの更新も保留される可能性があると表明していました

しかし13日に公開されたWin 11用で初の累積更新プログラムKB5006674では、推奨条件を満たさないPCでもこうした状況は発生しておらず、無事にアップデートできたと報告されています。


イタリアのテック系情報サイトHTNovoによると、MSが推奨する条件を満たしていないPCにも完全なセキュリティ修正や、NET Framework 3.5および4.8が配布されているとのことです。

ただしMS側は上記の声明でも「更新を保留する“かもしれない”」と述べており、断定的な表現をしていませんでした。意図的にユーザーを切り捨てようとしているのではなく、単に正式にサポートを表明することで発生しうる法的な責任を避けたかっただけかもしれません。


一方で今回のアップデートにより、環境によっては動作が改善するどころか、さらに悪化したとの事例も報告されています。たとえばRyzenプロセッサ搭載PCにWindows 11をインストールした場合に性能が低下する件です。

これに関して、AMDが公表していた問題は2つ。今回はその1つである「プロセッサに搭載されたL3キャッシュのレイテンシが増大する」ことに関するものです。


PC技術情報やベンチマークなどを扱うTechPowerUpによれば、Ryzen 7 2700XのL3キャッシュ遅延は本来は約10nsであるはずが、Windows 11では17nsに増えていたとのこと。それが今回のアップデートでは31.9nsにまでなったと報告しています。

とはいえ、L3キャッシュの問題は来週のうちにMSが対処を予定しています。またもう1つの問題である「プロセッサの最速コアへとスレッドを優先的に割り当てる機能が上手く働かない」という点についても現在AMD側が対応中と伝えられており、いずれの修正も今月中のアップデートで提供されるとの噂もあります。


Windows 11の初期バージョンにまつわる問題は数々ありますが、いずれも関係各社が迅速に解決に乗り出しており、これらが長引く心配はないと思われます。

MS側はこうして推奨環境でのバグ修正に追われることもおそらく想定済みであり、その負担を減らすためにも「非推奨環境はサポートしないかもしれない」として苦情をけん制していた可能性もありそうです。


Source:HTNovo ,TechPowerUp

via:MSPowerUser ,The Verge