Assassin's Creed Valhalla
Ubisoft Montreal

ユービーアイソフトが、不透明な表現規制で批判された国内版『アサシンクリード ヴァルハラ』に、流血表現オプションを有効にできるパッチを提供すると発表しました。配信は12月中旬を予定しています。

Assassin's Creed
Ubisoft

アサシンクリード ヴァルハラは、人気の歴史ものオープンワールドゲーム『アサシンクリード』シリーズ最新作。今回は9世紀の欧州を舞台に、主人公エイヴォル率いるヴァイキングがイングランドを侵略するさまを描きます。

ゲームの暴力表現と規制、地域によるレーティング基準の差は複雑な問題ですが、国内版のアサシンクリード ヴァルハラは18歳以上のみ対象のZ指定作品であるにもかかわらず海外と大きく異なる規制があったこと、作品本来の意図とは変わる点について周知していなかったこと、発売前の宣伝では国内でも海外と同一の素材を用いていたため「宣伝に偽りあり」状態だったことなどが問題になりました。

そこまで血が吹き出すさまを見たいのかという話もありますが、アサシンクリードはゲームの範疇ながらリアリズムを追求した作品であり、特に今回は血なまぐさい戦闘が日常、略奪がお仕事、戦死こそ名誉というヴァイキングを文化や精神性まで描くことが大きなテーマ。

生々しさをたとえて「切れば血が出る」という言葉がありますが、現代人とは全く違った死生観で生きているかれらを残酷さも含めて生き生きと描くうえで、血も流れないキレイな戦い、きれいな略奪、血が通わない人形劇では伝わるものも自ずと違ってきます。

(もちろん、オンにしたらしたでスプラッタ映画のように血が吹き出すのはどこまで「リアル」か?という観点もありますが。)

『ヴィンランド・サガ』作者、『アサシンクリード・ヴァルハラ』とヴァイキングを語る

ユービーアイソフトは発売後の11月18日に「ゲームのレーティングを取得する際、オリジナルのゲームに対して、当初予定していた修正内容では日本で発売することができない可能性が高いことが分かりました。そこで、関係機関との協議の上、日本で発売可能となる表現修正を再度検討した結果、流血表現の削除も修正項目に含まれることとなりました」と説明していましたが、翌日には一転して「調査を進めた結果、弊社内の問題であることが判明しました」と訂正。結局はパッチの追加でオンにできることになりました。

パッチの配布は12月中旬予定。二週間あればプレーヤーによってはゲームが終わってしまう気もしますが、有耶無耶に終わらせず消費者に経過報告をしたうえで改善するのは歓迎できます。

(PS5やXbox Series X|Sは原則リージョン規制がないため海外版も動きますが、海外版には現時点で日本語ローカライズが含まれていません。吹き替え音声でも字幕でもゲーム内テキストでも日本語は選択不可。

さほど聴き取りに左右されるゲームではないものの、セリフは非常に長く時代がかった言い回しや訛りを多用すること、ゲーム内の文章もそれらしく古びた表現で分量が多いこと、フリースタイルラップバトルのような「口論詩」は時間制限ありで韻を踏み内容をあわせた選択肢を選ぶなど、よほど外国語に不自由しない人でないと外国語設定で100%楽しむのは難しいゲームです。なにより日本語の吹き替えやテキストのローライズは非常に優れています。)

ゲーム内容の修正・強化アップデートもリリース

日本版の流血表現パッチとはまた別に、グローバルでタイトルアップデート 1.0.4が11月26日から配信されます。

こちらの内容はグラフィックのパフォーマンスモード / クオリティモード選択オプション追加と、バグ修正や調整、全般的な改善が主。

グラフィックモードの選択肢は、

パフォーマンスモード:60fpsを維持するよう、解像度や描画設定を動的に調整する

クオリティモード:30fpsをターゲットに、解像度や描画設定を最大限に高くする

こちらは Xbox Series X|S 、PS5で有効になります。

発売時のデフォルトはPS5 / Xbox Series Xではパフォーマンス(60fps)、Series Sではクオリティ(30fps)。

特に Xbox Series Sでは、本来は設定によりもっと滑らかに表示できる性能があるにもかかわらず30fps決め打ちになっており、マイクロソフトが主張していた「画面解像度以外はSeries Xと同等」「1440p 60fpsターゲット」はどうなったんだ30fps止まりじゃないかと落胆させる状態でした。アクションでは滑らかな動きのほうが優先というプレーヤーはパフォーマンスモードが選べるようになる嬉しいアップデートです。

そのほか Xbox Series X|Sについては、なぜか頻発していたテアリングを含むグラフィックの問題も修正しています。

ゲーム内容については、ステルスで敵の不自然な挙動の改善(死体が地面に落ちる物音も認識、味方が弓で射られるのを目撃したら警戒・敵対に)、スキル振り直しで途中のスキルを選んだら星座がつながるように埋めてくれるオプション追加、居住地レベルが6になると店が布を売ってくれる、空から急にカラスが降ってくる問題や犬を撫でると宙に浮くバグ修正、主人公やNPCが地形にはまり動けなくなる問題修正などなどなど。

Assassin's Creed Valhalla - Title Update 1.0.4 | Ubisoft Forums