SteamDeck
Valve

Valveがうわさの「Steamが動くハンドヘルドゲーミングPC」を正式に発表しました。名称は「Steam Deck」。7インチ画面をゲームコントローラで挟んだ Nintendo Switch 的デザインです。

特徴はPS5 / Xbox Series Xと同じ最新アーキテクチャのAMD製APUにより、最新のAAA大作PCゲームも「非常に快適に」遊べること。高性能でありながら、399ドルからの低価格で販売すること。

操作系にはアナログスティックや十字キー、LRトリガーはもちろん、左右にマウス代わりのタッチパッド、背面に4つの背面ボタン(グリップボタン)まで搭載。外部モニタやマウス・キーボードなど周辺機器にも接続でき、PCとしても使えるSteamOS 3.0を採用します。

米国や欧州を含む地域では今年12月から、日本などその他の地域では来年2022年から順次発売予定。

SteamDeck
Valve

主なハードウェア仕様

  • 7インチ1280 x 800液晶ディスプレイ (輝度400cd/m2、60Hz、タッチ対応)

  • AMD製APU (CPUはZen 2アーキテクチャの4コア8スレッド、GPUはRDNA2アーキテクチャの8 CU at 1.0 ~ 1.6GHz)。最大1.6TFLOPS (FP32で)

  • 16GB LPDDR5 RAM

ストレージは価格によって3つの構成を用意します。

  • 399ドルの最安値モデル:64GB eMMC (PCIe Gen 2 x1接続)

  • 529ドルの中間モデル:256GB NVMe SSD (PCIe Gen 3 x4接続)

  • 649ドルの最上位モデル:512GB高速NVMe SSD (PCIe Gen 3 x4接続)

および、全モデル共通で

  • UHS-I対応microSDスロット

入力系統およびセンサ等

  • 左右にフルサイズのアナログスティック (押し込みL3R3対応、静電容量タッチセンサ搭載)

  • 左に十字キー、右に4ボタン

  • L1R1ショルダーボタン、L2R2アナログトリガー

  • 背面L4R4 / L5R5ボタン。自由にアサイン可能

  • 左右スティック下に32.5mm角の静電容量式タッチパッド。Steamコントローラからレイテンシが55%改善。感圧センサと振動フィードバックでクリック対応

  • 本体に6軸ジャイロ・モーションセンサ

  • HD振動

Steam Deck
Valve

そのほか

  • Bluetooth 5.0、デュアルバンドWiFi

  • ステレオスピーカー

  • USB-C端子 (45W PD充電、DisplayPort 1.4 alt-mode映像出力、USB 3.2 Gen 2接続)

  • 3.5インチ ヘッドセット端子

  • デュアルアレイマイク

本体サイズ・重量・バッテリー

  • 298 x 117 x 49mm

  • 約669g

  • 40Whバッテリー。負荷により2時間から8時間駆動

サイズをNintendo Switch と比較すると、幅が約6センチ、縦が約1.5センチほど広く大きめ。厚みはスイッチがアナログスティックからZボタンまでで約28mmに対して49mmと2センチほど厚くなっています。

重量はニンテンドースイッチの約1.7倍。Wii Uゲームパッドより約170g重く、4センチほど幅広です。

SteamDeck
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純正のドックが用意されるほか、USB-C接続の一般的なPC用ドックやハブを介してHDMI出力やUSB周辺機器の接続、給電が可能です。

OSは新しい SteamOS 3.0。Windowsではありません。起動して Steamアカウントでログインするだけで、携帯機の画面に最適化されたホーム画面で始まり、そのまま自分のライブラリからゲームを選んで遊べます。

Steamのクラウドセーブに対応して、自宅ではゲーミングPC、出先ではSteam Deckで続きといった遊び方も可能。Remote Playのクライアントにもなるため、自宅の高性能PCで動かしたゲームをストリーミングで遊ぶためにも使えます。

SteamDeck
Valve

基本的には Steam OSで動く Steamゲーム専用機としてシンプルに扱える一方、Linuxをベースとしているため、KDE Plasmaデスクトップ環境のPCとしても利用可能です。ドックやケーブルでモニタに接続して、無線なり有線のマウスやキーボードを使えば普通の Linux PC として使えます。

出荷は米国、カナダ、英国、EUで2021年12月から。日本などそのほかの地域では2022年以降に発売予定です。

SteamDeck
Valve

ゲーム販売プラットフォーム Steam を開発運営する Valve は2013年にも、Linuxベースの独自OSである SteamOS で動くゲーミングPC「Steam Machine」規格を唱え、PCメーカー各社とのパートナーシップを発表したことがあります。

当時は互換性やゲーム実行性能など課題が多かったことから立ち消えに近いかたちになりましたが、Valveの親玉ゲイブは失敗から学んだ点として、ソフトとハードを一体化した設計ができなかったこと、OSもハードも完成度が低いまま推進したことなどを挙げていました。

一方、ここ数年はハードウェアの成熟もあり、中国のGPD社などゲーム用の超小型ハンドヘルドPCを販売するメーカーも増え、すでに携帯 Steam ゲームPCの市場は Valve と無関係なところで拡大しつつあります。

Steam Deck はこのタイミングで、既存 Steamゲームの多数が問題なく動く互換性、携帯ゲーム機に求められるシンプルさや快適性を備えた新生 SteamOS、最新アーキテクチャのプロセッサ、これでもかと充実させた入力系、そして手を出しやすい価格を備え、ハンドヘルドの形態で「純正 Steam ゲーム機」に再挑戦します。