Virgin Galactic、ISSへの宇宙旅行仲介でNASAと契約。訓練から搭乗宇宙船の調整まで

トム・クルーズもISSで撮影するかもしれない時代

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年06月23日, 午後 06:00 in Virigin Galactic
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NASA

ヴァージングループ総帥リチャード・ブランソンの宇宙観光企業Virgin Galacticが、NASAとの間にISSへの飛行士輸送契約を結んだと発表しました。

この契約「新しい民間軌道宇宙飛行士準備プログラム」はVirgin Galacticの持つ宇宙機SpaceShipTwoでISSまで人員を輸送するというものではなく、NASAに対しISSへの商用飛行を望む”乗客候補者”をみつけて紹介する、旅行代理店のような役割を果たすものです。

たとえば人々を宇宙ステーションに派遣することに関心のある企業や組織を見つけ、SpaceXのCrew Dragon、ボーイングのCST-100 Starliner、またはロシアのソユーズといった交通手段を割り当て、宇宙旅行のための事前訓練プログラムなども仲介するなど、宇宙と地上の両方で必要なリソースを準備します。

Virgin Galactic自身、商業宇宙旅行を顧客に提供すべくSpaceShipTwoの開発が大詰めを迎えているところであり、そのためにニューメキシコ州のSpacePort Americaの施設で顧客向けの訓練プログラムも開発しています。本来ならNASAのための顧客ではなく、自社の提供する宇宙旅行への顧客を探したいはずですが、Virgin Galacticはこれまでの自社サービス構築の経験をNASAとの契約にも割り振ることで、収益の幅を拡大することも考えているかもしれません。今回の契約は自社の宇宙旅行を楽しんだ顧客に、さらにISSへの航路を紹介できる可能性もありそうです。

NASAはThe Vergeに対し「Virgin Galacticの新しい宇宙軌道宇宙飛行士準備プログラムを開発して、ISSへの民間宇宙飛行士ミッションを可能にする計画の実現可能性を評価する」と述べています。

今回の契約は、ISSをよりコマーシャルな用途に向けて開放したいNASAの方針を推進するものと言えます。NASAのジム・ブライデンスティーン長官はトム・クルーズがISSで映画の撮影を行う計画を明らかにしています。またSpaceXは Axiomという会社と提携し、民間人をISSやそれよりもさらに高高度まで連れて行く宇宙旅行サービスを開始すると発表しています。Virgin Galacticは昨年10月にニューヨーク株式市場に上場しました。そのため、宇宙観光だけでなく多角的な事業収益構造の構築を進めているとも考えられます。

ちなみにこの契約を発表後、SpaceXの株価は実際より一足先に高高度へリフトオフしています。

source:Virgin Galactic(Businesswire)
via:The Verge

 

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