Virgin Galactic
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Virginグループ会長リチャード・ブランソン氏率いるVirgin Galacticが、5月22日土曜日に2年以上ぶりの宇宙飛行を成功させました。パイロット2名を乗せたVSS Unityは、ロケットエンジンに点火して音速の3倍の速度にまで加速したのち高度89.2kmに到達し、NASAの実験機器を軌道へ投入しました。

このフライトはVirgin Galacticが拠点とするニューメキシコ州の宇宙港Spaceport Americaから飛び立った初の宇宙飛行になりました。またVirgin Galacticにとっては3度目の宇宙飛行となります。

もともとは2020年11月に予定されていたものですが、1か月遅れの12月に双胴機WhiteKnightTwoに抱えられて軌道を目指したものの、ロケットエンジンの点火がうまくいかずにそのまま帰還、仕切り直して2021年2月に予定を組み直したものの、万全を期するためにこの5月にまで予定を遅らせていました。

またこのフライトでは、ヴァージンが米連邦航空局(FAA)から商業用の再利用可能宇宙船のライセンスを取得するために必要な2つの最終報告のためのデータ収集も行われました。

Virgin Galacticは設立当初、一般の乗客を乗せた宇宙観光フライトを2009年に実現することを目指していました。しかし開発は遅れ、2014年10月に起きたVSS Enterpriseのテスト飛行中の墜落事故によって、さらに計画は数年遅れることに。そして2018年12月13日、Virgin Galacticの新型機VSS Unityは高度82.7kmに達し、初のサブオービタル(弾道)飛行を達成。米国基準で正式に宇宙空間とされる領域に到達しました。その後、2019年2月には初の「乗客」といえる宇宙飛行士インストラクターを含む3人を乗せたVSS Unityが、高度89.9kmに達し、宇宙飛行中に無重力状態を味わいました

最初の商業宇宙旅行をVirgin Galacticは2022年以降に延期しています。チケットを予約した乗客を乗せての初フライトまでの間、資金的な面では苦しい状況が続くであろうものの、今回のテストによって、Virgin Galacticは大きなハードルをまたひとつ乗り越えたと言えそうです。

Source:Virgin Galactic