Junya Suzuki EVERING

EVERING(エブリング)はVisaのタッチ決済機能を搭載したスマートリングで、今年2021年5月17日に3000個限定の先行予約を開始した際には1日で完売したことが話題となった。

EVERINGは小規模なスタートアップ企業であり、需要をみつつ供給を調整するつもりだったが「予想外の反響」(EVERING共同経営者兼代表取締役CEOの川田健氏)ということで、現在は先行第2弾の提供に加え、今年9月以降にスタートする一般提供に向けて増産対応に追われている状態だ。なお、先行第1弾の発送は決済が完了した今年夏までには行う予定となっている。

Junya Suzuki EVERING
▲キャッシュレス決済対応スマートリング「EVERING(エブリング)」の特徴

同社では先行販売に合わせて6月1日から東京都内にポップアップストアを開設して製品のデモンストレーションを行う計画だったが、緊急事態宣言の影響もあり6月22日開始にずれ込む形になった。今回、このポップアップストアのお披露目と合わせて記者会見が開催されたので、実際の製品写真を含めてその模様を紹介する。

Junya Suzuki EVERING
▲非接触型キャッシュレス決済のメリットを説明するEVERING共同経営者で代表取締役CEOの川田健氏

タッチ決済機能はチャージ式Visaプリペイド

他のスマートリングや“タグ”がそうであるように、EVERINGもまた決済に必要な情報が記録されたType-A方式のICチップがアンテナ装置とともにリング内に封入されている。スマートフォンのモバイルウォレットとは異なり、制御はクラウド側で行えるため、リングそのものに対しての操作は不要だ。リングに関する操作はスマートフォン上のモバイルアプリを通じて行われ、決済機能の停止やチャージなどはすべてアプリ上から可能。

チャージはAmerican Express、Diners Club、JCB、Mastercard、Visaの5つのブランドのクレジットカードから行え、EVERING自体はプリペイド式Visaのタッチ決済という扱いになり、オートチャージにも対応する。ただし、他のブランドプリペイドがそうであるように、ほとんどの非接触支払いに対応する一方で、事前に与信がかかるガソリンスタンドの給油のような仕組みには利用できない。

川田氏によれば、現状はセキュリティ面を考慮してクレジットカードからのチャージのみの対応にしているという。今後は状況をみて銀行口座連携など、他のチャージ方法も検討していくとのこと。

Junya Suzuki EVERING
▲EVERINGはチャージ式のVisaプリペイドで決済を行う。出入金はアプリを通じてクラウド側で制御できるため、設定変更やチャージの際にスマホとリングが近くにある必要はない

またスマートリングとして充電は不要で、決済時には非接触対応リーダーからの起電力のみで動作する。最大5気圧の生活防水にも対応するため、日常生活を送る程度であればほぼ終日装着したままでの行動が可能。基本的には決済利用を想定しているが、将来的にはスマートロックとの連携で家や施設の入退館にEVERINGを活用することも計画しているという。

最近ではAppleがiOS 15以降でiPhoneやApple Watchの“鍵”としての利用が可能になることをアピールしているが、スマートリングに複数の機能を持たせることでさらに行動範囲が広がる。

また材質は金属ではなく、ジルコニアセラミックを採用しており耐久性が高い。最近では歯科治療にも積極的に用いられていることからも分かるように、金属アレルギーを持つ方でも快適なフィット感が得られるというのが1つの長所となっている。リングのサイズも4.5-13号まで用意されており、後述のポップアップストアなどの体験コーナーでフィッティングが可能だ。

材質が金属でない理由としては、タッチ決済に対応させるためにアンテナが稼働する材質を選んだ結果と思われるが、結果として装着感は非常に良好となっている。現在はブラックのモデルのみとなっているが、年内にはホワイトも提供予定とのことで、このあたりも好みで選択できる。

Junya Suzuki EVERING
▲EVERINGを装着した状態。4.5-13号までサイズが用意されているほか、材質が金属ではなく、歯科治療にも用いられるジルコニアセラミックを採用しているためフィット感が高い

Junya Suzuki EVERING
▲決済の様子。リーダーの種類や設定にもよるが、密着させないでもこのくらいの距離で反応する

Junya Suzuki EVERING
▲販売第1弾の3000台は1日で完売したため、現在第2弾を準備中でほぼ同数程度の提供を見込んでいる

体験可能なポップアップストアは都内4か所

今回記者会見の場となったのは都内六本木の蔦屋書店だが、このほかに都内では代官山の蔦屋書店と、b8taの2店舗(有楽町、新宿マルイ)の4か所でポップアップストアが展開されている。それぞれ展開期間が異なっており、六本木の蔦屋書店は7月11日まで、代官山の蔦屋書店は7月31日まで、b8taの2店舗はともに8月20日までとなっている。特にb8taの2店舗は駅前の一等地なので、遠方の方でも都内に期間内に来訪する機会があれば、ぜひ寄って体験してみてほしい。

Junya Suzuki EVERING
▲ポップストアの1つが展開される六本木の蔦屋書店

Junya Suzuki EVERING
▲ポップストアの様子。フィッティングによるテストや質問などが可能
Junya Suzuki EVERING
▲一通りのサイズが揃っており、適時試すことができる


関連記事:スマートな指輪EVERING発表、Visaのタッチ決済に対応