背面が変色するVivoのスマホケースの可能性(山根博士)

新しいビジネスが生まれるかも

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年09月26日, 午前 11:00 in vivo
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最近のスマートフォンは背面デザインや質感に凝ったものが多く、ケースを装着せずにそのまま持ち運びたくなるものが増えています。またメーカーも背面のカラーを見せやすいように透明ケースを同梱するようになりました。スマートフォンのケースもこれからは美しいデザインやブランドなどとコラボしたもの、あるいは日本の「RAKUNI」のようにファッション性と実用性を兼ねそろえたものなどに集約されるかもしれません。

Vivoが開発している技術も、スマートフォンの背面を隠してしまうケースを葬り去ってしまうかもしれません。9月3日に公開された「背面変色技術」はスマートフォンのバックパネルの色を自由に変えることができます。

Vivoが中国のSNS「Weibo」にアップしたデモムービーによると、背面の色がなめらかに変わっていく様子を見ることができます。一瞬で色を変えるのではなく、アニメーションのように変色していく様は見ているだけでも楽しいもの。実際の製品に搭載されれば、背面の色を変えることに熱中してしまうかもしれません。

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この変色技術は背面にエレクトロミックガラスを配置して実現。電気をかけることでガラスが変色します。今年1月のCES2020でOnePlusが発表した背面カメラを隠すスマートフォンや、飛行機のB787の窓ガラスにも使用されている技術です。

OnePlusがデモンストレーションを披露した際には、エレクトロミックガラスが透明から黒い色に変わるまで5秒程度の時間が必要で、多くの消費電力量を必要としました。しかしVivoの新技術はより少ない電力で動作し、変色に要する時間はわずか0.7秒で済むとのこと。電力を必要とするのは色を変える時のみで、一度色が変わったあとは電力を消費しません。

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背面の変色技術は、エレクトロミックガラスの新しい用途展開の一つとして開発中のもので、現時点で商用化されるかどうかは未定です。しかし、大きな面積を占めるスマートフォンの背面の色を自由に変えることができるようになれば、ケースを選ぶという概念がなくなるかもしれません。

そして気分やファッションに応じてアプリでスマートフォンのカラーを変えることができるようになれば、1台のスマートフォンをさまざまなシーンで使用できます。ファッションブランドなどと提携して、購入した洋服に合わせた色に着せ替えする、といったことも可能になります。メーカー側も複数のカラバリを用意する必要がなくなるでしょう。

機能性を持たせた使い方もできるかもしれません。スマートフォンのヘルスケア機能と連携させ、身体に異常が生じたときに背面を赤く点滅させれば周りの人にアラームを鳴らさずとも通知できるでしょう。あるいは自宅に設置したIPカメラや熱感知器が異常を検出したらスマートフォンの背面の色で通知する、ということも実現できるでしょう。

他にも有名デザイナーと組んで定期的に色パターンをネット経由で送るなど、新しいサブスクリプションサービスの展開も考えられます。たとえばサムスンは絵画フレームのような壁掛けTV「The Frame TV」で、TVをOFFの時に世界の有名美術館の絵画などを一定周期ごとに表示できるサブスクリプションサービスを提供しています。スマートフォンでも類似のサービスを提供できるようになるわけです。

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さて、これまでにもスマートフォンの背面の色やデザインを変えることのできる製品はいくつかありました。アルカテルが2017年に発売した「A5 LED」は、LEDを埋め込んだケースを取り付けてSNSの通知を色で知らせたり、ゲームプレイ中のエフェクトなどに利用できました。しかし、本体性能が低かったことから背面ライトを生かすアプリケーションも少なく、市場での評判は今一つでした。

他にも裏面にディスプレイを搭載した2画面スマートフォンが、裏側を使わないときにテクスチャなどを表示してデザインケースを付けたような外観にできました。モノクロ電子ペーパーを裏に配置した「YotaPhone」や、カラーディスプレイにしたVivoの「NEX 2」、Nubiaの「X」などが背面を好みのデザインに変更できたものの、裏面を活用するアプリケーションが無い中で苦肉の策としてこの機能を搭載していたのが実情でした。

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Vivoの背面変色技術は文字などは表示できず、あくまでも色を変える機能に絞っているようです。しかし限られた機能だからこそ活用方法は意外と簡単に見つかるかもしれません。商用化されることを楽しみに待ちたいものです。



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