IFEA

スマートフォンのカメラを本体から分離できるコンセプトモデル「IFEA」をVivoが発表しています。IFEAはポップアップ式のフロントカメラを搭載したスマートフォンで、ポップアップさせたカメラ部分を取り外して使うことも可能です。

すでにポップアップ式カメラを搭載したスマートフォンは複数のメーカーから販売されています。そのためカメラを上下に動かし本体内に収納する機構は実現済です。Vivoの最新モデル「V17 Pro」はIFEAのように横に広いフロントカメラを搭載しているので、この大きさのカメラをモーターで駆動することも問題なさそう。IFEAはカメラ部分をおそらくマグネットで脱着できるようにしているものでしょう。

IFEA
V17 Pro

取り外したカメラは机の上などにおいてリモートカメラとして使うことができます。スマートフォンのディスプレイをプレビュー画面として使えるので、遠くの位置から自分の写真を撮影することも可能。スマートフォンを置けない離れた場所でも、分離した小さいカメラ部分だけなら置けるでしょう。

IFEA

またクリップのついたアダプタに取り付け、それをペットの首輪に着けてアクションカメラのようにして使うことも可能です。スマートフォンとは別にアクションカメラを持ち歩く必要もなくなるのです。

IFEA

カメラとスマートフォン本体との通信方式などは不明です。カフェの机の上にカメラを置き忘れて立ち去っても、一定の距離に離れると通知が来るのでBluetoothも搭載しているようです。カメラ部分にはバッテリーが内蔵され、本体に収納しているときは充電されるようになっていると思われます。バッテリーがどれだけ持つのか気になるところです。

IFEAはコンセプトモデルのため製品化や発売時期は未定です。しかし実現不可能な突拍子もないアイディアではないため、技術的な問題をクリアすれば製品化できるでしょう。もちろんマーケットニーズがどれくらいあるかも調査が必要です。

Vivoは毎年1月にスマートフォンのコンセプトモデル「APEX」を発表しています。2019年に発表された「APEX 2019」は側面からボタンとコネクタ、SIMカードトレイを完全に廃止し、側面に一切のでっぱりやギャップのないスマートフォンでした。また2020年に発表した「APEX 2020」はディスプレイ下埋め込みフロントカメラに光学5-7.5倍望遠カメラ、さらにジンバルを内蔵した手振れ補正カメラ機構も組み込みました。

Vivo APEX2020
APEX 2020

どちらのモデルもコンセプトでしたが、電源ボタンとボリュームボタンをなくし側面に回り込んだディスプレイをタッチして操作できる「NEX 3」を2019年9月に発表。またジンバルカメラ搭載の「X50 Pro」は2020年6月に発表しています。

Vivo NEX3
NEX 3

つまりVivoはこれまで発表したコンセプトモデルの一部の機能を実際に製品化した実績があるのです。ポップアップ式カメラを搭載したスマートフォンが当たり前に存在する今、IFEAが製品化される可能性は十分期待できるでしょう。

スマートフォンからカメラが分離して使えるようになれば、アクションカメラが果たしていた役割の一部もスマートフォンで行えるようになります。今のスマートフォンでは撮影できない写真や動画を撮影することもができるようになれば、スマートフォンの活用シーンも広がります。

Vivoの紹介ビデオによると、複数のカメラを操作することも可能なようです。キッチンの複数の場所にカメラを置き、料理中の動画を思い思いのアングルから録画することもできるわけです。

IFEA

IFEAの思想はカメラを本体から分離させなくとも、スマートフォン用のリモートカメラを周辺機器として提供するというアイデアにもつながるでしょう。高画質化、高倍率望遠化、センサーサイズの大型化などスマートフォンカメラの進化は止まりませんが、「カメラを分離する」という今までにはなかったコンセプトはスマートフォンのカメラの使い方そのものを変えるものになるかもしれません。