Lafayette - Circa June 2017: Volkswagen Cars and SUV Dealership. VW is Among the World's Largest Car Manufacturers XIII
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アップルが独自開発中といわれる電気自動車(EV)、いわゆるアップルカー(仮)の噂が世界を賑わしたなか、フォルクスワーゲングループのハーバート・ダイスCEOが競争を受け入れ、自動車業界への新規参入者が変化を加速することを期待していると述べています。

これはビジネスSNSであるLinkedInにて、アップルカーの噂につき感想を求めるコメントに応えた格好です。ダイス氏は次のように述べています。

我々は再び業界の変革を加速させ、新たなスキルをもたらす新たな競争相手に期待しています。(アップルの)驚異的な評価と実質的に無制限のリソースへのアクセスは、多大な尊敬の念を植え付けます。それは業界内(トヨタ自動車など)を凌駕する次元です。

私は前にも「世界で最も価値のある企業は、再びモビリティ企業(訳注:自動車産業だけでなく移動インフラ全てを担う企業)になるだろう 」と言いました。 それはテスラ、アップル、またはフォルクスワーゲンAGかもしれない。

今週初めに米Reutersが報道した「アップルが2024年から自社ブランドEVの生産開始を目指している」との噂は、大きな注目を集めました。その影響はEV最大手テスラの株価を一時下落させたほどで、テスラのイーロン・マスクCEOもそれがきっかけなのかアップルに買収を持ちかけたが袖にされた思い出を語っていました

しかしアップルカーが実現するとして、アップルに大きな利益をもたらすかどうかは未知数です。

たとえば米大手金融機関ゴールドマンサックスのアナリストは、アップルはバッテリー技術と電源管理の経験があり、LiDARスキャナ(3Dセンサー。iPhone 12 ProやiPad Pro(2020)に搭載)での蓄積もEV開発に役立つ可能性があると分析していると伝えられています。ただし他の自動車メーカーもLiDARのテストを積極的に行っており、2024年までに車両に使用する可能性が高いとも指摘されています。その分、アップルのアドバンテージは相殺されるというわけです。

さらに同アナリストは、自動車産業は一般的に、現在のアップルのビジネスモデルよりも粗利率が低い(アップルの40%に対してテスラは約20%)ことも指摘。そのためアップルが自社ブランドのEVを生産せず、他社製の自動車にサービスを提供するだけに留まる可能性もあると示唆しています。

アップルが公式に発売を予告したワイヤレス充電マットAirPowerが発売中止になった前例もあり、アップルカーが本当に発売されるかどうかも予断を許しません。ともあれ、続報を待ちたいところです。

Source:LinkedIn

Via:MacRumors