ソニーは、1インチ台で4K解像度の「4K OLED マイクロディスプレイ」を開発しました。メタバースで注目を集めるVRゴーグルで「片目4K」「両目8K」の超高精細映像を実現します。

この「4K OLED マイクロディスプレイ」は、詳細なインチ数は非公開なものの、10円玉程度のサイズで、4K解像度を実現。また、液晶テレビのような16:9(3840 x 2160)の4K x 2K解像度ではなく、VR用途を見据えた1:1の正方形に近い4K x 4K解像度となります。

画素の配列もスマートフォンのOELDのようなPentile配列ではなく、1つのピクセルにRGBが揃うRGB配列とし、より解像感を高めています。

なお「片目4K」のVRゴーグルは、液晶パネルを用いた製品がこれまでも存在しますが、アスペクト比が16:9の4K x 2K解像度となっており、片目で4K x 4KのVR用パネルはこれまで存在していませんでした。

▲10円玉程度のサイズ

▲徐々にカメラレンズを近づけていき…

▲接写してもこの精細感。10円玉サイズであることを考えると驚き(周囲のボケはレンズ性能によるもの)

実際に、同ディスプレイを搭載したVRゴーグルのプロトタイプを試用したところ、思わず『凄い』と声が出ました。現行のVRゴーグルではまだまだ感じる「ドット感」が一切なく、いよいよ本物と見違う高精細なVRが実現したことにワクワクします。

▲同パネルを用いたVRゴーグルはドットを一切視認できない

イメージセンサーの技術を応用

同パネルの生産には、ソニーが得意とするイメージセンサの製造に用いる微細加工プロセス技術を応用。生産はソニーセミコンダクタマニュファクチャリングが担当し、プロトタイプの生産は日本国内のソニー自社工場で行っています。

また、VR酔いの原因となる、頭の動きと映像の動きのズレ(=遅延)の低減にも注力。両目で8Kという高精細な映像を扱いながらも、映像の処理時間を0.01秒以下にまで短縮し、高精細な映像表示とあわせ、より現実感のあるVR表現を可能とします。

なお、同パネルはソニーのR&D部門が開発しており、商用化予定は現時点では非公開。ただ、担当者は「仮想空間でのコミュニケーション」や「アーティストの細やかな表情まで感じられるライブエンターテイメント」「医療トレーニングや製造現場の作業支援」といった、さまざまな領域で活用できると話します。メタバースの関心が高まる中、本技術への注目も高まりそうです