Drew Angerer via Getty Images
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ニュージーランドのヴィクトリア大学ウェリントン(VUW)のIT管理者は先週、大学を離れた学生のプロファイルPCから削除する作業を実施しました。ところがActive Directoryの設定を誤り、大学の全学生、教職員、スタッフらのプロファイルを消し去ってしまう失態を演じてしまったとのこと。要するにすべてのPCをリセットしてしまったようです。

事態に気づいたIT管理者は、ファイルが上書きされて完全に消えてしまう可能性があるため、PCにログインしないよう関係者全員にメールで呼びかけているとのこと。プロファイルが削除されたPCにデータが残っているのか、あとから復元するつもりなのかはわかりませんが、場合によってはPCに保存されている学生の研究論文やデータ、講義ノートなどあらゆるデータが消えてしまう可能性もあり、管理者のもとには問い合わせが殺到しているそうです。

論文提出まであと3週間だったという学生は「PC上のすべてのデータが消えてしまっていないか、恐怖を感じる」と述べました。実際、博士課程の学生の中にはPCに保存していた1年分のデータがすべて失われたという人もいるとか。一方、ネットワークドライブとして使われるファイルサーバーのデータも見えなくなっている可能性があるものの、こちらは定期バックアップがあるため、復元できる可能性が高い模様。OneDriveもおそらくは無事と考えられます。もしかすると各ユーザーのデータの置き場所で明暗が分かれたかもしれません。

学術研究機関や企業にかかわらず、IT管理者が不慣れだったり、熟練者でも作業ミスをしてしまう可能性は必ずあります。対岸の火事と考えず、ユーザーは大事なデータを(ルールの範囲内で)USBメモリーなどにバックアップするなり、2か所に同じデータを保管するといった対策を講じておくことをおすすめします。

Source:Ars Technica