Volkswagen
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フォルクスワーゲンが、電気自動車のIDシリーズに、初のSUVモデルID.4を発表しました。SUVタイプの完全電気自動車と言えば、アウディE-TronやジャガーI-Pace、そしてテスラModel Xといった高級なモデルが多くみられましたが、VWのID.4はそれらよりもひとまわりコンパクトで、価格が3万9995ドル(RWD。AWDは4万3695ドル、いずれも米国での価格)からと比較的リーズナブルなのが特徴です。

ID.4の外観は「IQ.Light」と称する前照灯周りにイルミネーション的なギミックを盛り込んでいるものの「いかにも電気自動車です」的な主張やゴテゴテと複雑な造形などはそれほどでもなく、ごく普通にみえるのが逆に好感の持てるところ。EVなので、フロント部分も不要な空気取り入れ用の開口がなく、すっきりとまとまっています。

車内に目を移すと、まず目立つのがセンターコンソールと分離して立ち上がるインフォテインメントの10インチタッチパネル。タッチ操作およびジェスチャー操作、そして音声コマンドに対応します。これは上位オプションでは12インチディスプレイに拡大し、インターネットラジオのSiriusXMが利用可能になります。なお、ハンドルの向こうにあるメーターパネルも、5.3インチのディスプレイになっており、グラフィックで必要な情報を表示します。そのほか車内にはスマートフォンなどに使えるワイヤレス充電パッドもあり、サブスクリプション型のデータパッケージによって外部4G接続の車内WiFi(最大4デバイスまで使用可能)を用意することも可能です。

ドライバー補助機能としては、VWの先進運転支援システム(ADAS)ブランドIQ.DRIVEとして、前方衝突警告、自動緊急ブレーキ、死角モニター、車線維持機能付きアダプティブクルーズコントロールといった機能が用意されます。

車体は、VWがID.シリーズ向けに用意した共通のMEBシャシーをID.3に続き採用、ベースグレードとなるID.4 1st Editionは、シングルモーター搭載で後輪駆動(RWD)方式。出力は204ps。米国仕様は82kWhのバッテリーを搭載し、フル充電時の航続距離は約400km(EPA)。走り方やエアコンなどの使用量にもよるものの、ちょっとした日帰り旅行ぐらいなら対応できそうなレンジになっています。一方、2021年後半に発売予定のデュアルモーターAWDバージョンは、出力が306psに増量しますが、航続距離はまだ示されていません。

ACとDC両方の11kW急速充電器を搭載し、およそ1時間で約53kmぶんの充電が可能です。家庭用または公共のレベル2充電器を使えば、フル充電は約7.5時間で完了します。さらに125kWのDC急速充電ステーションを利用すれば、残量5%から80%まで充電するのにかかる時間は約38分で済むとのこと。VWはElectrifyAmericaの充電ネットワークとの提携により、3年間は無料で充電ステーションを利用可能です。

なお、米国仕様と欧州仕様とではバッテリー容量など、いくつか相違点がある模様ですが、いずれにしても、フル電動SUVとして、4万ドル(約420万円)程度からという価格は非常に魅力的。日本での発売も気になるところですが、VWとしてはまず欧州、北米そして中国という巨大市場での展開が優先になる模様です。

source:Volkswagen(US)