Engadget
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フォルクスワーゲンが、電気自動車ID.シリーズのレクリエーション向け車種、ID.Buggyの発売を取りやめたことが明らかになりました。よりメインストリームな電気自動車モデルの開発に集中するとのこと。

VWのCEOラルフ・ブランドシュテッター氏は電気自動車戦略について自動車情報メディアAutocarのインタビューに答え、もはやこのモデルは開発をしていないと述べました。ブランドシュテッター氏によれば、ID. Buggyにはe.GoMobileと称するEVスタートアップがパートナーとして加わっており、その製造を担当するはずでした。

ところがe.GoMobileは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で3月にEVの生産を停止せざるを得なくなり、4月に会社再生法、7月には破産手続きを開始するに至り、最終的に9月にはオランダの投資会社による買収が発表されています。

まだID.Buggyを別の企業で生産するというオプションは残されているとの報道もあるものの、CEOの発言からすれば、すでにVWはこの特殊な電機自動車にはもはや見切りをつけたと言って良さそうです。VWはまた、ランドローバー・ディスカバリーに似たID.シリーズのSUVモデル「Ruggdzz」の開発も中止したとしています。

ではよりメインストリームなモデルとはどのような車種かが気になるところですが、ブランドシュテッターCEOによると、それはID.1と呼ばれるコンパクトハッチバックと、サブコンパクトクロスオーバー車のID.2とのこと。これらはVWの新しいプラットフォーム”MEB-Lite”をベースに構築され、45kWhバッテリーを搭載します。価格はいずれも1万7800ポンド(約247万円前後)からになる予定とのことです。

VWは2030年までに300車種のEVを投入するとしており、欧州で販売する自動車の60%をEVまたはハイブリッドモデルにすると目標を掲げています。EUは2030年のCO2排出を1990年に比べて55%削減するとの目標を設定しており、これを達成するため欧州自動車各社はEVの開発へのリソース割り当てを進めています。

source:Autocar