Engadget

▲時計のヘッドを付ければスマートウォッチ、外せばスマートバンドとして使えwena 3のラバーバンド

待ちに待ったソニーのスマートウォッチ「wena 3」が発売されて以来、ほとんど装着したまま過ごしています。それまで、スマートウォッチの「HUAWEI Watch GT2」を使っていて、風呂に入るとき以外は付けっぱなしの生活をしていましたが、それにプラスして使っている形です。

HUAWEI Watch GT2は、電池持ちが2週間という代えがたい特徴があり、実際に2週間近い海外出張でもバッテリー切れなく乗り越えてきました。そのため、今さら毎日のように充電するスマートウォッチは使えない、というのが正直なところなのですが、不満点もありました。それが決済機能がないという点。Apple WatchはApple Payをサポートしており、iPhoneと同様に支払いができるのを羨ましく思っていました。

wena 3(Amazon)

Engadget

▲ヘッドにはHUAWEI Watch GT2

市場では、ようやくSuicaやNFCに対応したApple Watch以外のスマートウォッチも登場。しかし、HUAWEI Watch GT2を使っているし……と考えていたところ、登場したのがこのwena 3です。

もともとwenaシリーズはずっと気になっていたのですが、今までSuicaには非対応で、それが購入のブレーキになっていました。wena 3になっていよいよSuicaに対応。さらに楽天EdyやiDにも対応する唯一のスマートウォッチということで、満を持してラバーバンド版を購入しました。

メタルバンドもレザーバンドも悪くないと思うのですが、すぐにヘッドを取り外してスマートバンド風に使い、1年を通してずっと装着してられるのはラバーバンドのみということで選択しました。これが正解。ヘッドにバンド取り付け器具を装着するのに時計屋に行く必要がありましたが、あとは出かける前に付けて、帰ってきたら取り外すという生活になりました。

Engadget

▲すぐにヘッドを取り外すことができます

ヘッドは、従来から使っていたHUAWEI Watch GT2を流用。構造上、こちらの心拍センサーなどは使えなくなりますが、同様の機能はwena 3側にもあるため、入れ替わる形になりました。wena 3も使ってみると10日間程度はバッテリーが持ちますので、常時付けっぱなしでも問題ありません。減ってきたら、風呂の合間にでも充電すれば十分です。

Engadget

▲ヘッドの裏側の下をラバーバンドが通るため、スマートウォッチ側の心拍センサーは使えなくなります。通知機能は使えるので、普段持ち歩く2台のスマートフォンの1台はwena 3、もう1台はHUAWEI Watch GT2に接続しています

その結果、時計としてはHUAWEI Watch GT2利用しながら、SuicaやEdy、iDの支払いもできるようになりました。特にSuicaは、wena 3アプリ上で発行・設定できるので簡単です。Google Pay経由のチャージができるので、Androidユーザーにとっては扱いやすくなっています。

加えて、wena 3上でSuicaを発行すると、JR東日本のポイント「JRE POINT」では「ウェアラブルデバイスのSuica」として、モバイルSuicaとは別に設定できるため、モバイルSuicaとwena 3のどちらでもJRE POINTが貯められます。鉄道利用で50円につき1ポイント貯まるモバイルSuicaとして扱われるかどうかは未確認なので、通常の店舗などでの買い物に使い、100円/200円で1ポイントを貯める使い方をしています。

Engadget

▲wena 3が対応する決済。Suica以外はおサイフリンク経由なので設定が面倒ですが、必要十分なサービスに対応しています。SuicaはGoogle Pay経由でチャージできるので楽ちん

当然ながら、反応も十分なスピード。改札でのタッチはやや苦しいですが、Suicaと改札の組み合わせだと感度がいいため、バックル側だけでなくヘッド側のタッチでも反応します。それ以外のリーダーだと、ヘッド部では反応せず、バックルをかざす必要があるようです。

▲Suicaでのタッチの様子。改札だけはヘッド部でも通過できます

Suica以外はiOS用の「おサイフリンク」アプリを使って設定するため、今度はAndroidだと不便。iDやQUICPayは使えますが、旧来のおサイフケータイ機能を使うため、改めてカード会社に対して利用登録をしなければなりませんし、おサイフケータイに登録していたら機種変更しての利用になります。

最近は、Google PayやApple Payに登録する方が設定も早く、分かりやすいため、クレジットカードはそちらに登録していました。たまたま使えるおサイフケータイ用のiDの登録があったため、それを移行して設定しています。QUICPay(QUICPayモバイル)は、さすがに古いサービスなので諦めました。dポイントカード、ANA Skipサービスも登録しましたが、あまり使う機会はなさそうです。

Androidがメイン端末なので、そのためだけにiOSを使わなければならず、そのために初期化とペアリングをやり直すのは手間です。やはり、Google Pay/Apple Payのように使えないと難しいというのが正直なところ。今後のウェアラブル端末向けにおサイフリンク(フェリカネットワークス)がもう少し頑張っても良さそうなところ。

ただ、設定してしまえば使い勝手は良好。楽天Edyはオンラインチャージこそできませんが、カードタイプのようにスマートフォンにタッチして楽天Edyアプリからチャージは可能なので、使い勝手はまずまず。SuicaとiD、Edyがあればほとんどの非接触決済対応店はカバーできます。

もう一つの残念な点が、NFCのタッチ決済に対応していない点です。最近は特にVisaを中心にクレジットカードのタッチ決済が広がり始め、スマートフォンでも利用できるようになっています。従来のwena製品でも海外版でNFCに対応したモデルはありましたが、wena 3は非対応です。

日本だと現時点でそれほど必須ではありませんが、海外だとNFCのタッチ決済が普及した国も多く、公共交通機関にも乗れる国も増えています。スマートフォンもクレジットカードも取り出さずに決済ができるので、安全性も高く、安心できます。できればwena 3のアプリ内でNFCタッチ決済の設定、利用ができれば嬉しいところ。もっとも当面、海外に行く機会はなさそうです。

歩数計や睡眠検知にバグがあって当初は困りましたが、12月にはアップデート。ただ、まだバグが残っているのか怪しい挙動がまれに発生するほか、Alexaが定期的にログアウトして使えなくなるバグも残っています。Alexaでのアラーム設定などの追加機能も残っているため、さらなるアップデートを期待しています。Google FitやiOSのヘルスケアとの連携も今後のアップデートとのこと。スマートフォンを切り替えるときにデータが移行できないのも課題でしょう。

いくつか問題もありますが、操作は快適でタッチの反応も良く、軽量で長時間駆動。決済にも使えて、1日中付けっぱなしでも気にならない。日常的に使える優れものです。

wena 3(Amazon)