2021年はコロナ禍ということもあって大きな買い物をあまりしなかったのですが、発売後即入手してこれは良い! と思ったものもいくつかあります。

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」もその1つ。AirPods Proを常用している筆者ですが、もはやAirPods Proは超えていると感じたほど。個人的には2021年私的イヤホン選手権、優勝と言えるでしょう。

WF-1000XM4 プラチナシルバー(Amazon.co.jp) WF-1000XM4 ブラック(Amazon.co.jp)

名作と謳われた前モデルの「WF-1000XM3」でしたが、もちろん試聴はして、なかなか良いとは感じたものの、個人的に使いたいと思うまでには至りませんでした。しかし、2年余りを経てアップデートされた「WF-1000XM4」は、待望のLDAC対応やノイズアイソレーションイヤーピースの採用といった改良に加えて、大幅に小型化されたケースとボディなど、前作の課題をほぼ解消しました。

WF-1000XM4で搭載された統合プロセッサー「V1」によって処理能力が向上し、全体的にノイズキャンセルの際の違和感が少なくなったように思います。

例えば、前モデルでは環境によってノイズキャンセルの効きが悪いこと(風切り音の処理が逆にノイズになるなど)がありましたが、WF-1000XM4では状況に応じてキャンセル能力を弱めて風切り音などの不快な音をカットしてくれるなど、総合的に“心地よさ”を提供してくれるようになったと感じました。

ノイズキャンセルそのものの効きも自然で、遮音性の高い新型イヤーチップを組み合わせたことにより、かなり没入できる音楽環境が手に入ります。

LDACに対応したスマートフォン、デジタルオーディオプレイヤーと接続した場合は、最大96kHz/24bitのハイレゾ音源の伝送に対応します。aptX HD が48kHz/24bit、最大576kbpsまでとなるのに対して、96kHz/24bitに対応するLDACのほうが「真のハイレゾ対応」機器とも言えます。

iPhoneと接続した場合はAACで再生されますが、ソニーの高音質化技術「DSEE Extreme」を効かせるとワンランクアップしたサウンドが楽しめます。iPhoneならAirPods Proで十分では? という向きもありますが、好みの音で高音質な楽曲を楽しめるという意味では圧倒的にWF-1000XM4に軍配が上がります。

もちろん全てにおいてWF-1000XM4が優位というわけではなく、装着のしやすさや長時間使用した際の快適さはAirPods Proが上回りますし、外音取り込み時の聞こえ具合など、普段使いではAirPods Proが勝る面もあります。両方持っているので時と場合に応じて使い分けできるため、問題ありません。

特にリモートワークが増えた2021年は、自宅作業がメインかつオンライン取材(オンライン発表会)なども多かったので、音漏れも少なく、内容に集中できるノイズキャンセル機能は大変助かりました。

新素材、複数種類のイヤーチップでフィット感の細かい調整ができるため耳にもなじみます。さらにフィッティグを高めたい場合には市販のカスタムイヤーチップを使う手も。来年はカスタムにもチャレンジしてみようかと思います。