Wireless GO II

旅人ITライター中山です。先日ROADのワイヤレス送受信機マイク「Wireless GO II」を購入しました。このWireless GO IIが、使ってみると自分の利用シーンではことごとく便利だったので、オススメ(特に同業者へ)すべく記事にまとめてみました。

Wireless GO II(Amazon)

Wireless GO II
▲デュアルマイクのワイヤレスマイクシステム「Wireless GO II」(直販価格:4万5100円)

Wireless GO IIは名前のとおり、送信機と受信機がセットになったワイヤレスマイクシステム「Wireless GO 」の後継機(互換性はなし)。先代は受信機と送信機が1台ずつのパッケージでしたが、Wireless GO IIは送信機が2台、つまりデュアルチャンネル対応のシステムになっています。

Wireless GO II
▲製品には受信機×1、送信機×2に加えて、ファーウィンドシールド×3、USBケーブル×3、3.5mmオーディオケーブルが同梱されており、そのほか持ち運び用のケースも付属する

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▲受信機にはディスプレーがあり、音声の入力レベルなどが確認できる

このデュアルチャンネルというのが、いちばんのオススメポイント。というのも最近インタビューなどを行う際に、時節柄話者が離れて座ることも多く、1台での録音だと声の音量がアンバランスになって聞きにくくなってしまいます。

Wireless GO II
▲送信機(マイク)は2つなので、いろいろなシーンで活用できる

その点、Wireless GO IIは2台のワイヤレスマイクを配置できるので、1対1のインタビューならそれぞれの近くに。複数人でグループインタビューなら音量バランスが良さそうな場所に置けます。講演形式の取材でも、ワイヤレスなので話者の近くに置けます。

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▲複数人ならテーブルの端と端に送信機を置いて録音すれば、声のバランスがよく録れる

インタビュー時の音質はかなり重要で、自分があとから聞き取りやすいというだけでなく、自動文字起こしでの認識率にもつながってきます。最近は自分で聞きながら文字起こしという作業はほとんどしておらず、もっぱら自動文字起こしサービスの「Rimo Voice」を使用。そのほかGoogleドキュメントの音声入力に聞かせるなどの手法も使いますが、なんにせよ音質が良いほうが、文字起こしの認識率があがるのは確かです。

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▲別途アクセサリーシュー付きのスティックを使えば、ハンドマイクのようにも使える

次のオススメポイントは、受信機からの音声出力が3.5mmTRS出力に加えて、Type-Cでの接続にも対応していること。たとえばレンズ交換式のデジカメで動画を撮影する際は、3.5mmTRS出力で接続。受信機と送信機にはクリップが装備されていて、アクセサリーシューに装着できるので、受信機はカメラのアクセサリーシューに。送信機は自分の洋服にクリップで留めるといった使い方ができます。

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▲受信機にはType-Cと3.5mmの端子があり、どちらからも音声出力ができる

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▲受信機をデジカメのアクセサリーシューに取り付けて、3.5mmのオーディオケーブルで接続

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▲本体背面はクリップになっていて、挟むだけでなくアクセサリーシューに差し込める

さらにType-Cで接続すれば、USBマイクとしても認識するので、パソコンやスマートフォンでも使用可能。この汎用性の高さがとにかく便利。パソコンを使っての生配信やオンライン会議をする際のマイクにもなるし、スマートフォンで動画撮影をしたり、ICレコーダーがわりにする際も、ワイヤレスの外部マイクとして利用できるわけです。ただしスマートフォンによっては、外部マイクを使った動画撮影や録音に対応していない製品もあるので要確認です。

参考記事:スマートフォン7機種で外部マイクの接続テストしたら意外な結果に

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Wireless GO II
▲PCに接続すれば、USBマイクとして機能する

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▲スマートフォンも外部マイクを使った録画・録音に対応していれば使える

下の動画はYouTubeで生配信した際に、パソコンと接続して使用しました。私と石川氏はある程度離れていても、声がそれぞれちゃんと拾えているのがわかるかと思います。

送信機側に録音データを自動で保存できるのも、オススメポイント。ワイヤレスマイクを使用する際に、いちばん怖いのは電波状況が悪く録音できていなかったというケース。それ以外にも3.5mmケーブルの差し込みがあまかったり、録画や録音ボタンを押し忘れたりといった失敗ケース(すべて筆者体験済み)が考えられます。

こういったトラブルが起きても、送信機側は電源をオンにすると自動で録音をスタートして保存しておく設定にできるので、最悪音声だけは送信機側に残っています。もしトラブルでデジカメやスマートフォン、パソコンに音声が録れていなくても、送信機をパソコンとUSBで接続して専用アプリで録音データを取り出せるので安心です。

Wireless GO II
▲専用アプリから、送信機側で自動録音されていた音声を書き出せる

ちなみに送信機側に録音できる時間は、圧縮音声で40時間。非圧縮で7時間となっています。内蔵メモリーの残量がなくなると、自動的に古いデータから1時間のブロックごとに上書きされるので、トラブル時以外は管理しなくてもいいのでラクチンです。

ただ複数の音声データをまとめて書き出しできなかったり、消去する場合は保存されているデータがまとめて消去されるなど、公式アプリの使い勝手が悪いのは改善して欲しいポイント。とはいえ、非常時のバックアップとして考えれば、そこまで頻繁に使う機能ではないので、大きな問題ではありません。

そのほかワイヤレスマイクとしても、機能が豊富で使いやすいのも◎。たとえば、デュアルマイクでの録音は、ステレオ(Split)とモノラル(Merged)に切り替え可能。ステレオの場合、それぞれのマイクの音声が左右のチャンネルに録音され、モノラルの場合は、2つのマイクがミックスされた状態になります。また切り替えも、受信機側のボタン操作で可能です。

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▲受信機側のボタンから、録音方式の切り替えやマイクのミュートができる

ゲインコントロールも受信機側のボタンで3段階から調整可能。ただしこれは3.5mmケーブルでの接続時で、Type-Cを使ってパソコンとつなげている場合は公式アプリから調整(10段階)します。またマイクごとのレベル調整には対応していません。

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▲パソコンの専用アプリからは、細かなレベル調整などの設定が行える

受信機側からは、ボタン操作でそれぞれマイクのミュートをオン・オフにも切り替えられます。ちなみに送信機側は電源ボタンを押すとミュートになるのですが、うっかり押してミュートにしてしまっても、受信機側からの操作でミュートの解除ができます。またType-C接続時は3.5mmの端子をモニタリング用として使用できるので、入力レベルやマイクの状態を確認しながらの録音も可能です。

送信機には付属のファーウィンドシールドを装着でき、屋外での収録時に風切り音などが低減可能。また3.5mmの端子も装備しており、別途有線マイクも装着できます。Wireless GO IIの送信機は約4.5(W)×4.4(D)×1.8(H)mmとコンパクトではありますが、やはり胸元に装着すると目立ちます。

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▲送信機側はマイクの隣に3.5mmの端子を装備

またTシャツの襟元に付けると重さで垂れてしまうので、見た目が気になる場合はピンマイクが使えます。そのほか送信機のマイクは無指向性なので、状況にあわせて指向性のあるマイクを接続するといったこともできます。

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▲襟元に取り付けるとちょっと気になる

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▲別途有線マイクを接続して使える

このようにデジカメからスマートフォン、パソコンまでマルチに使え、複数チャンネルに対応するなど、「こういうワイヤレスマイクがあったらいいのに」と思っていた性能や機能が、まるっと搭載されている「Wireless GO II」。今年のベストバイ筆頭候補のアイテムです。

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