祝10周年、老舗戦車ゲーム『World of Tanks』のウォーゲーミングCEOにインタビュー

Nintendo Switch版も登場してさらに裾野が広がる

岡安学
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2020年09月24日, 午後 06:31 in World of Tanks
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ベラルーシで設立され、現在はキプロスに本社を置くウォーゲーミング社が開発運営したマルチプレイヤー戦車オンラインゲームである『World of Tanks(WoT)』が2020年8月でめでたく10周年を迎えます。そこで、ウォーゲーミングCEOビクター・キスリー氏のオンラインインタビューが実現しました。『WoT』の10年の歩みやこれからの展望などを聞いてきました。

――『WoT』10周年おめでとうございます。ローンチから10年間に様々なことがあったと思いますが、印象深いエピソードがあれば、お聞かせください。

ビクター・キスリー(以下ビクター):最初に『WoT』のプロダクトについては、自分としてはかなり自信がありました。ただ、世界的にこれだけのヒットタイトルとなるとは思ってもみませんでしたね。ロシアから始まって、世界へ広がっていきました。

いろいろ難しい時期もありましたが、それも乗り越えられました。思い出深いのは、ロシアから始まり、アメリカ、日本とサービスを拡げて行った中、ポーランドのコミュニティで熱狂的で、凄く支持をしてくれるプレイヤーが居たことですね。

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――『WoT』のモチーフが第二次世界大戦を中心とした戦車であることは、いろいろなセンシティブの問題があったと思います。そのあたりは開発するうえ、運営するうえで問題がありましたでしょうか。

ビクター:そうですね。戦車を取り扱うので政治的、歴史的なものを連想することはあると思います。ただ、ゲームとしてもっとカジュアルな感覚で作っているので、そういった側面を押すことはありませんでした。感覚的には、プラモデルやラジコンと一緒ですね。

実在する戦車を使用する点では、弊社にスペシャリストがいるので、彼らに任せています。戦車の能力や歴史的な背景などをしっかり把握したうえでバランスをとっています。『WoT』はあくまでもゲームなので、ゲームとして面白く、ゲームらしい感覚が重要になってきます。

実車は当然リスペクトしていますが、ゲームとしてバランスを欠いてしまうと破綻してしまいます。また、開発したあとは、ロシアのコミュニティに一度プレイしてもらい、ゲームと実車のバランスがとれているかフィードバックしてもらっています。

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――『WoT』のローンチ当初は日本でのリリースは考えていなかったとのことですが、その後、日本でもサービスが始まりました。「ガールズ&パンツァー」とのコラボなど、日本向けの展開もされていますが、日本市場について、どうみてますでしょうか。

ビクター:日本にはミリタリーファンが多くいることは元々知っていました。日本でのリリースについては、韓国の艦艇系のゲームが日本でもプレイされていて、日本でもミリタリー系のタイトルがいくつもあったので、『WoT』もプレイしてもらえるのではないかと思いました。

ロシアの次にアメリカサーバーを作りサービスを開始していたのですが、その時くらいから日本人がアメリカサーバーを利用してプレイしていると言う話も聞いています。そこまでしてプレイしてくれる人がおり、ミリタリー系好きが居る土壌であれば、と言うことで、日本向けのサーバーを作ることにしました。

日本向けのサービスとしては、おっしゃっていたアニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボが印象的だと思います。弊社には日本のアニメのファンが多いんです。当然「ガールズ&パンツァー」のことも知っていました。

ガルパンの翻訳者にもロシア人の方がいることを知り、弊社と通じる何かがあるとも感じました。はっきりとは覚えてないですがそういったこともあって、当時弊社的にもお声かけさせていただいたと思っています。

日本向けのサーバーができた年にウォーゲーミングの東京オフィス、ウォーゲーミングジャパンができました。サポートや運営の人をアサインさせ、日本で『WoT』を浸透する部隊を作り、そこから「ガールズ&パンツァー」とのコラボを実現させるように動いてもらいました。

――今後の展開としていくつかお聞きしたいのですが、まず、eスポーツの展開に関してはいかがでしょうか。

ビクター:『WoT』のeスポーツに関しては検討中です。『WoT』は過去に他のeスポーツよりも先駆けてeスポーツリーグを作り、国際大会も開いていました。ただ、その当時のやり方は変えるべきと言う判断になり、今は停止しています。このまま辞めてしまうのではなく、新たにフォーマットを作り直そうとしているところです。国際大会やリーグ戦は停止していますが、ローカルでは大会が行われています。日本では「ワールドオブタンクス甲士園」がそうですね。

関連リンク:『甲士園』2020 決勝トーナメント(World of Tanks ニュースページ)

――車輛の増加や新たなサービスなどの予定はありますか。

ビクター:『WoT』に登場する戦車はアメリカ、ドイツ、ソ連の3か国から始まり、現在では11か国まで増えています。最近だとポーランドの中戦車も登場しています。今後も増やしていく予定ではありますが、その頻度はちょっと落ちるかもしれません。

『WoT』には派生タイトルとして『World of Tanks Blitz』があります。この『WoT Blitz』にNintendo Switch版が8月26日にリリースされました。クロスプレイ対応となっているので、最初から多くのプレイヤーと楽しむことができます。

――最後に日本のファンに向けてお願いします。あと、好きな戦車もお願いします。

ビクター:好きな戦車はマウスですね。大きな戦車です。他にはティガーが好きですね。日本の戦車も好きで、5式が良いですね。

『WoT』が目標としているのは、人の趣味として確立することです。釣りやサッカー、読書のように、趣味は『WoT』と言って貰え、聞いた方も誰でも理解できるくらいに、世の中に浸透させていきたいですね。『WoT』は今年10周年を迎えましたが、20周年、30周年と迎え、人に寄り添っているものとして存在していきたいです。今回の10周年に際して、記念プレゼントも考えています。

10月にはリリースできると思いますので、ご期待ください。ウォーゲーミングは、『WoT』以外にも『World of Warships』などの人気タイトルや新作タイトルもたくさんあります。様々なコンソールで展開して遊べるようになっています。今後もブラシュアップを続け、新しいことに挑戦していきますので、ご支援よろしくお願いします。

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