デジカメ用のメディアとして使われた「xDピクチャーカード」:スイートメモリーズ File020

スマートメディア勢の移住先

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年06月30日, 午前 07:00 in sweetmemories
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[名称] xDピクチャーカード、xD-Picture Card
[種類] フラッシュメモリー
[記録方法] 専用端子(18ピン)
[サイズ] 25×20×1.7mm
[容量] 16MB~2GB
[登場年] 2002年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

連載:スイートメモリーズ

「xDピクチャーカード」は、オリンパス光学工業と富士写真フイルムが開発した、デジタルカメラ向けのフラッシュメモリー採用メディア。この2社のデジタルカメラはスマートメディアを採用していましたが、競合するメモリースティックやSDカードメモリーと比べサイズが大きい事、128MBを超える容量増加が難しいこと、機器との互換性トラブルが少なくなかったこと、読み書き速度の遅さなどがネックとなっており、徐々に対抗できなくなっていました。

こういった不満点を解消できるコンパクトなメディアとして、新たに作られたのがxDピクチャーカードでした。

サイズは25×20×1.7mmで、先行するメモリースティックやSDカードメモリーよりもコンパクト。これにより、さらなる小型デジカメを開発できるようになります。さらに、発表当初から最大8GBまで見据えているなど、将来性についても言及されていました。

当時のリリースから引用すると、

「xD-Picture Card」という名称は、eXtreme Digital(最先端のデジタル)映像情報を記録、保存、伝達するeXcellent(すばらしい)記録メディアという想いを込めて名付けました。

とあるように、言葉の意味はよくわかりませんが期待は大きかったようです。

端子は独自の18ピンで、メモリースティックやSDカードメモリーのようなガードはなく、横一列にパッドが並ぶ方式となっています。最初に発売されたのは16MB、32MB、64MB、128MBの4タイプ。翌年2003年になって、256MBが発売されています。

発表当時は、変換アダプターを使ったPCやPDA、オーディオプレーヤー、コンパクトフラッシュ対応デジカメでの利用なども考えられていたようですが、カメラ関係以外への展開はほぼ失敗しています。デジカメ用としてもオリンパスと富士フイルム以外の採用がないという状況で、この2社のシェアが落ちるにつれ、徐々にマイナーメディアへの道をたどっていきました。

ちなみに、初期の製造は東芝。東芝はホント、フラッシュメモリー関係は何でも作りますね。

xDピクチャーカードは無印のほか、2005年頭にMLCを採用した大容量モデルの「Type Mシリーズ」、2005年末に2~3倍高速だという「Type Hシリーズ」、2008年にType Mシリーズの高速版となる「Type M+シリーズ」が登場しています。容量表示の前にある「M」「H」「M+」の文字で、簡単に見分けることができます。

xDピクチャーカード対応のデジカメは2008年頃の発売を最後に消え、メディアも富士フイルムが2010年12月に生産と出荷を終了。登場から8年ちょっとで、その歴史に幕を下ろしました。なお、容量は最大で2GB。当初の予定となる8GBまで届きませんでした。

連載:スイートメモリーズ


参考:
超小型のデジタルカメラ用記録メディア「xD-Picture Card」開発, オリンパス光学工業
Technical Information Sheet, 富士フイルム
1GB xDピクチャーカード「M-XD1GM」開発, オリンパス
高速タイプの「Type Hシリーズ」を新発売, オリンパスイメージング
Type M+(プラス) シリーズ「M-XD2GMP」「M-XD1GMP」を新発売, オリンパスイメージング
デジタルカメラ Q&A回答, 富士フイルム
xD-Picture Card, Wikipedia
xDピクチャーカード, ウィキペディア

 
 

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