中国Xiaomi(シャオミ)が3月29日(日本時間)に開催したグローバル向けの製品発表会は、同社製スマートフォンの最上位モデル『Mi 11 Ultra』を始めとする旗艦シリーズの追加が相次ぐ、非常に力の入ったものとなりました。

そんな同社が昨今とくに力を入れるのがミドルレンジ級スマートフォン。ここでも今回、注目度の非常に高いモデルが発表となりました。それが『Mi 11 Lite 5G』『Mi 11 Lite』の2機種です。

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▲同社のプレゼンではおなじみ「まとめ画像」はこのような感じに。左が無印の4G版、右が5G版です

本体カラーは、パステル系を中心とした5色(無印と5Gと合わせて)。欧州圏での価格はMi 11 Lite 5Gが369ユーロ(単純換算で4万7700円、RAM 6GB+ストレージ128GB構成)から、Mi 11 Lite無印が299ユーロ(単純換算で約3万8700円、6GB+64GB)から。


▲5G版はクアルコムのSnapdragon 780Gを搭載。同SoCはクアルコム側の発表も約1週間前と、まさに最新のSoCです

技術的な最大の特徴は、5G版に搭載されたSoC。先日クアルコムより発表されたばかりの『Snapdragon 780G』を世界初採用します。同SoCは、5nm(ナノメートル)という、現時点では最先端の半導体プロセスによる製造などから、これまでの“SD700番台”の印象を覆す性能を持った最新SoCです。

参考記事:クアルコムが「Snapdragon 780G」発表、8シリーズに迫るカメラ性能 (3月26日)

対して無印(4G版)は、同じくクアルコムの『Snapdragon 732G』を搭載します。

▲SD780Gの性能を紹介するシーンでは、Mi 11 Lite 5GのAntutuベンチマークの総合スコアも(ただし中国向けのプレゼンで、これはVer.9系列と公開されているため、Ver.8系列との直接比較はできません)

なお、両モデルの大きな差は5G対応と非対応、そしてSoCだけではなく、RAMとストレージ容量差に、重量(後述します)、そしてカラーバリエーションも異なるなど、多岐にわたります。ただし一方で、その他の基本性能――ディスプレイパネルやカメラなど――は共通、というパターンです。

▲軽さのアピールでは、画面サイズの近いライバル機種との比較も(ただしiPhone 12はともかく、Android機は価格帯的に若干違和感も)

そしてもう一つの特徴は、歴代のシャオミ製スマホで最も軽く、薄いと謳う点。本体重量は無印では157g、5Gでも159gと、昨今のスマートフォンにあってかなりの軽さ。プレゼンでも、サイズの比較的近いライバル機種との重量比較がありました。

薄さに関しては、公称の厚みは6.81mm。これはレンズ部の厚み(飛び出し)を含めない数値ですが、レンズ部も1.77mmに抑えている点をアピールします。

▲画面は「FLAT」AMOLED。昨今のシャオミはフラット画面推しが強く、個人的には有り難いところ

この薄さに貢献しているのが、パネル自体を現行タイプより薄型化した有機ELディスプレイ。解像度は“短辺側フルHD級”の2400×1080、リフレッシュレートは最高90Hzまで対応します。

また色域はDCI-P3をカバーし、10ビット(30ビット)カラーとHDR10+動画ソースにも対応。さらにタッチパネルのサンプリングレートは240Hzと、ゲーミングスマホ並みの水準です。フロントカメラはパンチホールタイプで、左上(縦長時)に搭載されています。

さらにシャオミ側は、薄さを優先すべく画面のエッジまでフラット(=縁が曲面していない)なタイプである点も強調しています。この機種に興味を持ちそうなヘビーユーザーなどには、歓迎される仕様ではないでしょうか。

▲背面側カメラはトリプル構成。メインとなる広角カメラの周囲には、シリーズ共通のデザインアイデンティティとなるリングを擁します

そして背面側カメラはトリプル構成。「広角(メイン)+超広角+マクロ専用」という、昨今シャオミが推すパターンです。メインカメラは6400万画素のセンサーとF1.79のレンズという水準で、超広角は800万画素、マクロは500万画素。

▲隠れた大きな特徴の一つが急速充電。このクラスで最高33Wは単純に出力が高い上に、付属ACアダプタで……という点もポイントです

さらにバッテリー容量は4250mAhで、付属のACアダプタで33W急速充電に対応と、このクラスではかなりの急速充電に対応します(ワイヤレス充電は非対応)。生体認証は側面部に指紋センサーを搭載します。


Mi 11 Lite

このようにMi 11 Liteシリーズは、画面やカメラといった基本性能を最新水準にアップデートしながらも、昨今ジワジワと重量が増すスマートフォンのトレンドに反するかのように軽さや薄さを追求したモデル。もちろん軽さだけでなく、価格的な水準でも「Lite」なモデル。

これらは先代のMi 10 Lite 5Gの特徴でもありますが、本機ではさらに強化し継承されています。

さて、前世代にあたる現行モデル『Mi 10 Lite 5G』はau専売モデルとして日本投入され、auがシャオミ製スマホを採用した点、そして4万2740円(税込)という価格を超えた実力で話題を呼びました。

参考記事:

Mi 10 Lite 5G は「格安5Gスマホ」の普及を加速させる存在だ(山根博士)

スナドラ765Gで5G対応なのに4万円台の割安感。Mi 10 Lite 5Gレビュー

こうした経緯を踏まえると、当時よりさらに日本市場に力を入れており、またユーザー側からの注目度も高まっているシャオミ製の、さらにお買い得度的な注目機種となるMi Lite 5Gは、先代に続いて日本での投入にも大きく期待ができそうなモデルでしょう。

シャオミはこれまでも、グローバル版と日本版の価格差が非常に小さい施策を取っているメーカーですが、このMi 11 Lite/5GもEU圏水準の価格で投入されるのであれば、間違いなくお買い得度は非常に高いモデルとなります。ぜひともMi 10 Lite 5Gに続いて、日本投入を期待したいところです(そして可能であれば、今回はぜひ、先代では未対応だったFeliCa対応でお願いしたいところ)。

Source:Xiaomi(YouTube)