Mi 11 Lite 5G

シャオミが6月24日に開いた Mi 11 Lite 5G の国内発表会では、東アジアGMのスティーブン・ワン氏から「生意気なディスプレイ」といった名言が飛び出したほか、税込み4万3800円という価格が明かされました。とはいえすでにSNS上では、国内での発表前から製品名や価格情報が連日公開されており、発表会ではそれらを改めて紹介するというスタイルでした。

東アジアGMのスティーブン・ワン氏
シャオミ東アジアGMのスティーブン・ワン氏
Mi11LiteEV
「生意気なディスプレイ」には思わず注目

SNSで新製品情報を先行発表するスタイルは Redmi Note 10 シリーズ(3月発表)と同様ですが、その時は価格は発表会まで伏せられていました。ところが今回は Mi 11 Lite 5G の国内発表日までにほぼすべての情報が公開されていたのです。

一般的なメーカーの新製品発表会を見ながら誰もが思うのは「噂通りの製品が出てくるのだろうか?」「どんな驚きがあるのだろうか?」といった期待感です。ところがシャオミは惜しげもなく情報を先行公開していきました。これは新製品に対していらぬ誤解や期待を抱かせないためでもあったのでしょう。

たいていの新製品は事前に非公式なリーク情報が出回り、本来はありえない機能でありながらも人々の期待や要望があたかも搭載される、なんて情報が飛び交います。発表会直前までその話題で盛り上がるでしょうが、発表会が終わると「あの機能は無かったのか」と失望感を与えるケースもあります。

MI 11 Lite 5G は「超薄&超軽量5Gスマートフォンを再定義」とシャオミがいう通り、5Gスマートフォンとしては世界最薄であり、159gという軽さを実現。「5Gスマートフォンは大きくて重い」──という概念を覆すものです。

Mi 11 Lite 5G は Snapdragon 780G を搭載するミドルハイレンジ製品ですが、性能だけではなく製品サイズにもこだわっています。さらにはこれから迎える夏のイメージに合ったミントグリーン、シトラスイエローというカラバリも用意(もう1色はトリュフブラック)されています。

総合的な製品の魅力をSNSを使い事前に伝えることは、発表会まで一切のことがわからないというよりも消費者にフレンドリーな印象を与えてくれるのではないでしょうか?特に今回はすでにグローバルで発売されている製品ですから、既知の情報は出回っていました。

Mi11LiteEV
本体デザインにも大きな特徴がある

Mi 11 Lite 5G はキャリア販売ではなくSIMフリーでFeliCa搭載。メモリ6GB+ストレージ128GBで4万3800円(税込み)ですが、税抜きならば4万円を切る価格です。一方、海外では8GB+128GBモデルが399.99ユーロ(約5万9000円)、メモリ容量の差を考えても日本向けの価格設定はかなり安くなっています。中国では同スペックモデルの「Mi 11 青春版」が8GB+128GBモデルが2299元、約3万9000円。FeliCa搭載の日本モデルはかなりアグレッシブな価格設定となっています。

FeliCa無しでは多少高くとも他の製品に目の行く日本の消費者が多いでしょう。Redmi Note 9T は国内キャリアモデルということもありFeliCaが搭載されましたが、シャオミは「本気で日本の5G SIMフリー市場でのシェアを奪いに行く」と考えたからこそ Mi 11 Lite 5G にFeliCaを搭載させたのです。

Mi11LiteEV
SIMフリー、5G対応、FeliCa搭載で4万3800円

さて Mi 11 Lite 5G はシャオミにとって約1年ぶりの「Mi」シリーズの投入となります。この1年を振り返るとシャオミは「Redmi」シリーズを次々と投入し、Redmiは安いだけではなく性能と品質が高いブランドであることを日本市場に浸透させていきましたが、安価なモデルだけの展開では限界があります。

また、この1年間に大手キャリアが格安プランの提供を始めたことで、2年縛りで高価な端末を買わずとも、低価格なモデルを求める消費者の数は着々と増えているでしょう。Redmiシリーズよりも高性能・高品質なMiシリーズの5Gモデルである Mi 11 Lite 5G は、MVNOユーザーだけではなくドコモ、KDDI、ソフトバンクの格安契約で5Gを使いたいユーザーにもマッチした製品といえます。

Mi11LiteEV
MVNOユーザーだけではなく、大手キャリアユーザーにも向いた製品と言える

低価格モデルだけではなくミドルレンジ価格帯の製品も出てきたことで、期待がかかるのがハイエンドモデルの日本投入です。海外ではすでに Mi 11 Ultra のように Snapdragon 888 を採用し、5000万画素+4800万画素+4800万画素のトリプルカメラを搭載したフラッグシップモデルも発売されています。

日本のSIMフリー端末市場はコスパ重視や価格の比較的低いモデルが好まれる一方で、前述したように大手キャリアが格安プランを出したことで「ハイエンドなSIMフリーモデル」を求める日本の消費者も増えていくと思われます。

Mi 11 Lite 5G が日本のSIMフリー端末市場で成功を収めれば、シャオミは次のステップとして高性能端末を投入する可能性は十分高いでしょう。とはいえSIMフリー市場にはFeliCaが必須となると、日本向けの仕様変更も必要となります。シャオミが海外と同じ価格帯のハイエンドなSIMフリー5Gスマートフォンを日本に投入することを期待したいところです。


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