Mi 11 UltraやPro、Lite 5Gなど、多数の新製品が発表されたシャオミのグローバル向けイベント。その中でもちょっと変則的な発表となったのが、「もう一つのMi 11」とも呼ぶべき6.67インチ高級スマートフォン『Mi 11i』です。

変則的というのは、一度中国市場向けモデルの発表会が終了した後、続けて公開された欧州向け発表会でのみ公開された地域限定モデルのため。そのため、「中国市場向けのプレゼンが終わったあとに動画を閉じてしまうと気が付かない」格好となったわけです。

価格とグレードはストレージ容量別に2種類。(RAM 8GB+)ストレージ128GB版が649ユーロ(単純換算では約8万3900円)、ストレージ256GB版が699ユーロ(約9万360円)となっています。

カラーバリエーションは3種類あり、グラデーション系シルバーの『セレスティアルシルバー』、ホワイト系の『フロスティホワイト』、ブラック系の『コスミックブラック』。

SoCにAndroidでは最高速となるクアルコム『Snapdragon 888』を搭載し、カメラは1億800万画素+超広角+マクロのトリプル構成、画面は最高120Hz対応の有機EL仕様……など、既発売のMi 11無印(749ユーロから)に匹敵する基本性能を備えながら、タイトルでも紹介しているように(縁の部分が曲面ではない)フラット画面を採用したモデル。合わせてポイントを絞ったことで、Mi 11無印より安価となっています。

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▲表示品質も高いことから、「シャオミにおけるベストフラットディスプレイ」とアピールします

本機のAndroid機ヘビーユーザーに刺さるであろう最大の特徴は、なんといっても画面がフラット――高級Android機で多い「画面の縁が曲面仕様」ではない――という点。しかも、本機のフラット画面に込めた開発陣の思いは並々ならぬものとなっています。

それの証左となるのが、シャオミのグローバルTwitterアカウントがフラット画面を紹介しているツイート。

曰く「(エッジが曲面になっている)カーブドディスプレイは万人向けではありません。私たちはフラッグシップ(スマホを好む)ユーザーに向け、トップに並ぶフラット画面モデルとしてMi 11iを作りました」

「フラット画面はより実用的で、カーブドディスプレイに比べて縁で発生するミスタッチを防げます」

と、昨今の流れからするといささか過激とも思えるような、そしてフラット画面を好むユーザーからすれば「よくぞそこまで言ってくれた!!」と喝采を送りたくなるメッセージとなっているのです。

Mi 11i
フラット画面派が全力で頷きたくなる“Less mistouch”の文字。筆者個人もフラット派のため、目頭が熱くなりました

しかし一方で、かく言う同社も、どころかMi 11の無印やPro/Ultraなど兄弟機では曲面ディスプレイを搭載している状態……ではありますが、こうしたメッセージは今後はフラット画面のモデルにも力を入れていくという姿勢の一環ではないでしょうか(同社の名誉のために言っておきますと、昨年9月発表のMi 10T/Proなどでも、本機ほどではありませんがフラット画面がアピールされていました)。


▲スマートフォン関連の大きさ比較対象として意外すぎる「米粒」。プレゼンで思わず「なるほど……なるほど!?」状態になりました

また画面周りでは、フロントカメラ用のパンチホールが直径2.76mmと、非常に小さい点も特徴。プレゼンでは「米粒よりも小さい」という比較もなされています。合わせてベゼル幅も狭く、一番太いアゴ(USB端子)側でも3.3mmに仕上げています。なおこのサイズながら、センサーは2000万画素をキープするのも特徴です。

Mi 11i
▲フラット画面化の隠れた恩恵とも呼べる、本体の薄型化。カメラの飛び出し分を抜いた状態では7.8mmをキープします

加えてディスプレイをフラット化したことで、本体が薄く仕上げられるというメリットも。公称の厚みは7.8mm(カメラの飛び出し部含まず)と、Mi 11無印の8.06ミリからさらに減少。なお重量も196gと、最高速SoCを搭載するモデルとしては軽めです(こちらはMi 11無印と同等)。

Mi 11i

Mi 11無印と比較した際の大きな違いは、指紋センサーの位置もあります。本機は側面に電源ボタン兼用タイプが搭載されていますが、Mi 11無印は画面内指紋センサーとなっています。

Mi 11i

バッテリー容量は4520mAhで、33Wの有線急速充電に対応。本体付属のACアダプタも33W出力の仕様です。

▲基本性能は定評あるMi 11譲りということもあり、全方位に隙のない仕様という印象です

その他の仕様もMi 11譲りで、タッチパネルのサンプリングレートは360Hzとゲーミングモデル並み、有機ELパネルの発光材料は現在最新の“E4”仕様で、HDR10+映像ソースにも対応。

スピーカーはドルビーアトモス対応で、SIMはデュアル構成。カメラは8K動画撮影や、Mi 11無印と同等のAI撮影モードなどを備えます。

Mi 11i

このようにMi 11iは、Mi 11とほぼ匹敵する基本性能を備えつつも、フラット画面や物理指紋センサーなど、ヘビーユーザー向けには“むしろ好まれる”仕様を積極的に盛り込んだ、実用重視のユーザーにとっては好ましいタイプのモデル。

願わくば、フラット画面難民なヘビーユーザーが多いであろう日本市場にとっても、非常に気になる存在であることは間違いありません。「曲面ディスプレイはゲームプレイがしにくくて……」などと思っているユーザーなどのためにも、ぜひ投入してほしい機種の一つでしょう。

Source:シャオミ(YouTube ※本機の紹介は2時間56分付近から)