Xperia 5 II

旅人ITライターの中山です。ソニーモバイルの最新スマートフォン「Xperia 5 II」がauとソフトバンクから発売されました。筆者は「Xperia 5 II」の貸し出し機を使ってみたところ「新生Xperiaの完成形」だなと思う仕上がりだと感じています。ちなみにXperiaとしての仕上がりの話で、ほかのメーカー製品と比べてどうということではないのであしからず。

Xperiaシリーズは、昨年登場した「Xperia 1」から新しいラインアップとして生まれ変わり、今年はその第2世代が登場。そして、基本的には「Xperia 5 II」は、「Xperia 1 II」のコンパクト版という立ち位置でスペックなどは同等です。なのになぜ「Xperia 5 II」のほうが完成形なのか。それはまずは本体サイズです。ディスプレーがひとまわり小さい(6.1インチ)ため、全体のサイズも小さくなって、さらに縁も丸みを帯びたデザインなのでグリップしやすいのが◎。

Xperia 5 II
▲手に持ってみると、握りやすく使いやすいサイズ感が素晴らしい

また、ディスプレーも120Hz駆動のリフレッシュレートで、スクロールなど滑らかな表示になっています。60Hzと90Hzだと差は意外と感じませんが、60Hzと120Hzではかなり違います。自分はゲームをほとんどしないのですが、高リフレッシュレートに対応するゲームなら、快適にプレイできそうだと感じます。

もちろん大画面のほうが動画視聴やゲームに向いていますが、0.6インチしか差がないので、そこまで違いを感じません。高品質な映像コンテンツを楽しめるディスプレーサイズでしかも使いやすいギリギリのサイズ感がXperia 5 IIにはあります。

Xperia 5 II
▲比較すると確かにXperia 1 II(右)のほうが大きいですが、このサイズの違いで迫力云々の差はあまり出ないかと

Xperia 5 II
▲分割表示をしても十分実用的な表示スペースがある

ちなみにバッテリー容量もXperia 1 IIと同じ4000mAhと同じなので、スタミナにも期待できます。

カメラ性能も「3D iToFセンサー」はなく暗所でのフォーカススピードがやや劣るものの、それ以外はXperia 1 IIと同じ。画質自体は遜色ありません。逆にコンパクトなのでサッと取り出して撮影できる気軽さがあります。

Xperia 5 II
▲カメラの性能はほぼ同じで、オリジナルのカメラアプリ「Photography Pro」も搭載

そしていちばんの違いは「音」。テキスト記事では伝えにくいですが、本体スピーカーからの音が、Xperia 1 IIより格段に良くなっています。左右ステレオスピーカーのバランスを調整して実現しているそうですが、ステレオ感はもちろんのこと音質がナチュラルになっていて、不快なアンバランスさがありません。このあたり気になる人は、販売店などで実機を試して欲しいところです。

Xperia 5 II
▲本体スピーカーからの音は実際に体験して欲しい

スマートフォンとしての使いやすさやまとまり具合は、Xperia 5 IIのほうが上。Xperia 1 IIとXperia 5 IIどちらを買えば良いかと聞かれたら、間違いなくXperia 5 IIを推します。

ただし気になる点もあります。ひとつはGoogleアシスタントボタンの採用。Xperia 5 IIは物理ボタンを右側面にすべて配置しているので、ボタンだらけという印象。シャッターボタンと指紋認証・電源ボタンの間にあるので、間違って押してしまいそうです。またホルダーなどで挟み込んで使う際も、スペースがないので使いにくい。

Xperia 5 II
▲側面がボタンだらけになっているのは、改善して欲しいポイント

Googleの最新スマートフォン「Pixel 5」「Pixel 4a 5G」にはGoogleアシスタント用のボタンはありません。Xperia 5 IIにも搭載しなくて良かったんじゃないかと思います。もしくは本体左側に配置するとか、シャッターボタンと一体化して設定で切り替えるようにするとか。

もうひとつ気になる点は、Xperiaシリーズって良モデルを開発しちゃうと、そのあと迷走するんですよね。変えなきゃという意識が強いのか、無理矢理新しい切り口を入れ込もうとして不可解なブラッシュアップになっていたり。

ただ以前は半年おきにフラッグシップを出していましたが、Xperia 1以降は1年サイクルでのリリースになったので、じっくりと何が必要でどこをブラッシュアップすればいいか解りやすくなったのではと思います。今回「Xperia 5 II」が完成形と思える仕上がりなのも、このリリース期間の影響が大きいかと。

スマートフォンの販売形態が変化していて、高額なハイエンドモデルが苦戦している状況ではありますが、ソニーモバイルには毎年「完成形だ」と思わせるようなモデルを開発していって欲しいです。