ソニーのフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 III」が香港でも7月下旬に発売となります。ソニーのデジタルカメラ「αシリーズ」の人気が高い香港では、カメラ機能が強化されたXperia 1 IIIにも注目が集まっています。そんな香港版Xperia 1 IIIですが、発売前に試用する機会が得られたので、触ってみた感想をお届けします。

香港ではメモリ容量12GB、ストレージ容量512GBのモデルが先行発売されます。256GBモデルは9月に登場予定です。512GBモデルの価格は9999香港ドル(約14万2000円)、256GB品は9299香港ドル(約13万2000円)。この価格は日本よりも若干割安と言えるでしょう。

ちなみに日本版と外観に大きな違いはありません。

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香港版はデュアルSIMに対応しています。SIMトレイはSIMピンなしで開く親切設計、SIMトレイを引き出すとSIMカード2枚またはSIMカード1枚+マイクロSDカード1枚が装着できます。5Gの対応バンドはn1, n3, n5, n7, n8, n28, n38, n40, n41, n77, n78, n79。日本版とは異なり、ミリ波には対応していません。

グーグル系以外のプリインストールアプリはソニー独自のカメラ系アプリ「Photo Pro」「Cinema Pro」「Imaging Edge Mobile」や「PS App」「Xpria Transfer 2」など。ゲームアプリも1つ入っていますが”余計”と感じられるものはありません。

▲初期のホーム画面(左)とプリインストールアプリ(右)

日本メーカー、ソニーの製品ですから、言語設定を日本語にすれば完全な日本語対応端末として使用できます。NFC周りの設定画面に「おサイフケータイ」の表記が見えないのが違いでしょうか。ネットワーク設定およびデバイス情報からはデュアルSIM対応モデルであることがわかります。なお、技適はありませんでした。

▲設定を開く(左)。デュアルSIMに対応(右)

5Gのスピードテストを行ってみました。香港では4キャリアとも5Gの最高速度を1Gbps以下に抑えているようで、香港のメディア各社のテストによると下りが800Mbps台、上りが100Mbps前後とのこと。筆者の所有する中国移動香港で5G回線が一番早いとされる香港島のセントラル・ランドマークで速度テストを行ってみたところ、下りは約800Mpbs、上りは約80Mbpsでした。5Gの性能をフルに発揮しています。

▲Speedtest(左)と香港通信管理局(右)の速度テスト結果

カメラについてはすでに多くのレビューが出ていますから、筆者のほうで特筆することはありません。Photo ProはBASICモードならば一般的なスマートフォン同様のインターフェースで使えるため、深く考えずに撮影できて便利です。

一方「AUTO」「P」「S」「M」なら細かい設定をタイルメニューから選んで変更できます。Xperia 1 IIIは手振れ補正がしっかり効くので、P(プログラムオート)で若干暗いところで撮影してもぶれることはないようです。

使い勝手に関しては、側面のカメラボタンは便利ですが、Googleアシストボタンもあるためちょっとボタンの数が多いなと個人的には感じました。但しTPUのケースをつけると、側面の「音量」「電源/指紋センサー」「Googleアシスタント」「カメラ」の4つのボタン部分が窪んでいるため、手に持った時に指先に引っ掛かりやすく落下しにくいなとも思います。本体が細いこともあってXperia 1 IIIのハンドリングはかなり良好です。

以下、いくつか香港で撮影した写真を掲載します。本体スペックは申し分なく、世界初のデュアル望遠カメラ、高度な機能が使えるPhoto Proアプリを搭載しており、他社のスマートフォンカメラとは一線を画した存在と言えるXperia 1 III、グローバルでもぜひ人気になってほしいものです。