▲ソニーから発売予定のヘッドマウントディスプレー「Xperia View」

旅人ITライター中山です。ソニーからXperiaシリーズの周辺機器としてHMD(ヘッドマウントディスプレー)の「Xperia View」が11月19日に発売予されます(直販価格:2万9700円)。今回はこの貸し出し機を使用してみたのでレポートします。

「Xperia View」は、Xperia 1 IIIもしくはXperia 1 IIをセットして使用するHMDです。Xperia 1 IIIとXperia 1 IIのディスプレーは、リフレッシュレートなどに差はあるものの、どちらも長辺は3840ドットと4K相当。両機種のディスプレーを活用することで、高精細さが期待できるわけです。ちなみに今回セットで貸し出されたのはXperia 1 IIIだったので、以降のレポートはXperia 1 IIIでの使用となっています。

使い方はカンタンで、Xperia 1 IIIで専用アプリを起動。使い方の説明などをチェックしたあとに、Xperia Viewの前面カバー部分へとセットします。その状態でXperia Viewをかぶれば、HMDとして使用できます。

▲専用アプリを起動した状態でセットする

本体の重さは、本体+フェイスパッド+ヘッドバンドで約400g。これにXperia 1 IIIの重さ約188gが加わり、全体では約588gといったところ。頭部にシッカリと装着してしまえば、あまり重さは感じません。

▲バンドの調整はマジックテープ

ヘッドバンドはマジックテープで長さを調整可能。フェイスパッドもマジックテープで着脱出来るようになっています。かなり簡易的ですが、ちゃんと装着できるし使い方もカンタンです。イベントなどで、不特定多数の人に使ってもらう際に、かなり助かるのではという仕様です。

▲装着システムはかなり簡易的ですが、しっかりとフィット

▲フェイスパッドもベリベリっとカンタンに外せる

装着時の操作方法は、音量キーもしくは顔の動きに合わせてカーソルを動かし、装着したXperia 1 IIIのシャッターボタンで決定。Xperia 1 IIIのシャッターボタンはエンボス加工がされているので、見えない状態でもすぐに見つけられます。また設定で、Xperia Viewの本体側面をダブルタップでも決定操作を行えます。

▲音量キーやシャッターボタンで操作するため、そのスペースが空いている

▲本体側面のダブルタップで決定操作もできる

▲レンズ間隔を調整可能で、メガネを付けたままでも装着可能

実際に専用アプリからVR動画を視聴してみましたが、専用レンズとXperia 1 IIIの4Kディスプレーの効果で、かなり高精細な映像が楽しました。ドット感がまったくないわけではないですが、数年前の同じようにスマートフォンを使ったHMDと比較すると雲泥の差。視野角も広く没入感も高いです。

このXperia Viewに360 Reality Audioなどを組み合わせれば、かなりリアリティー度の高いVR動画が堪能できそうです。

▲中心視野部は高精度に光を集光する非球面レンズ、周辺視野部には集光効率が高いフレネルレンズを組み合わせた特殊なレンズを採用

ただし残念なのは、現状専用アプリに用意されたコンテンツ(DMM動画、360Channelを含む)しか再生できないこと。ソニー担当者によると、対応アプリの開発キットなどは公開する予定はなく、ゲーム機のプレイステーション4や5との連携も予定しません。

専用コンテンツしか楽しめない割に、価格は2万9700円と高めなのも気になるところ。たとえばオールインワン型VRヘッドセットの「Oculus Quest 2」は、実売価格で3万7200円前後。HMDとしてコンテンツを楽しめるだけでなく、今流行のメタバースを体験するのであれば、こちらを選びたいところ。

高精細で高品質なディスプレーを搭載したXperia 1 IIIをHMDに使うというアイディアは悪くないと思うのですが、そこをゴールではなくスタートとして、製品を開発して欲しかったなと。開発キットなどの公開予定はないとのことで、今後の展開が期待できないのは残念です。

とりあえず期間限定で乃木坂46出演のオリジナルVRコンテンツを無料配信するそうなので、乃木坂46ファンなら買ってもいいんじゃないかなと思います。

▲購入を後押しするとすれば、これがいちばんの理由になりそう

ソニー Xperia View(Amazon)

(更新:2021/11/15/19:42)専用コンテンツに関する記述を変更しました。