YouTube、AIにより動画への年齢制限を自動適用へ

現在は手動で対応

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2020年09月23日, 午後 02:50 in YouTube
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Tyumen, Russia - April 30,2019: YouTube App icon channel on iPhone XR
Getty Images

YouTubeは9月22日(現地時間)、機械学習を用いて、動画に自動で年齢制限を適用する仕組みを導入すると発表しました。

YouTubeではこれまで、クリエイター自身による年齢制限はもちろんのこと、Trust&Safetyチームが18歳未満の視聴者に不適切な動画を見つけた場合には、年齢制限を追加するといった対応を行っていました。今回の発表は、この手動での対応をAIに任せてしまおうというものです。

同様の自動化は、ポリシー違反動画の削除でも実施されており、以前はAIが対象の動画を見つけた後、レビュー担当者による確認が行われていましたが、コロナ禍によるオフィス作業削減のため、担当者による確認を行わずAIの判断で削除するよう変更されていました。

AIによる自動化で、これまで以上に年齢制限のついた動画が増えると予想されます。年齢制限がかかった動画には、広告が表示されず、収益面で不利になると考えられますが、YouTubeによれば、クリエイターの収益にはほとんど影響はないとのこと。

これは、制限対象になる動画は広告掲載のガイドラインに違反しており、すでに広告が制限されているか、まったく表示されていないためです。

もちろん、AIが判断を間違う可能性も考慮されており、クリエイターは誤って制限されたと考えられる場合には異議の申し立てを行えます。

なお、年齢制限付きの動画が、Webサイトに埋め込まれた場合、年齢確認のためにYouTubeサイトにリダイレクトされ、年齢確認を実施する必要があるとのことです。

YouTubeは2019年9月、保護者の同意なしに子供の個人情報を収集したとして、総額1億7000万ドルの和解金を連邦取引委員会とニューヨーク州に支払っています。これを受け、子供向けコンテンツの全審査を検討していたものの、「たとえ子供向けであっても動画を意図的に選別すれば、YouTubeは中立的なプラットフォームではなく、メディア企業のようになるから」との理由で導入を見送ったと報じられていました。

メディア企業のようになることで、著作権侵害やヘイトスピーチなど、報道機関と同じような説明責任が求められる可能性があり、YouTubeにはこうした大規模な問題に対処する体制が整っていないとしていました。

AIによる年齢制限の自動判別は、このときの判断とは真逆の対応のようにも感じますが、先に挙げたAIによる自動削除を含め、問題対処への体制が整ってきたということなのかもしれません。

source: YouTube


 

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