「ZenFone 7 Pro」は唯一無二のフリップカメラに注目がいくのはもちろんだが、「ZenFone 6」からカメラ性能が純粋に進化していることを今回色々持ち歩き撮影することで実感した。
「ZenFone 6」から搭載されているフリップカメラは7でも健在で、背面カメラがフリップして前面カメラとなるため高画質で自撮りも可能なことは他のスマートフォンにはない利点だろう。
更に、「ZenFone 7 Pro」ではトリプルフリップカメラとして進化しており、1200万画素の超広角カメラ、メインカメラとなる6400万画素の広角カメラ、800万画素の光学3倍ズーム望遠カメラとカメラ自体の進化を遂げてきた。
カメラの基本性能として特に進化を感じたのは、光の少ない場面での撮影やシャドーの表現力。特に1200万画素の超広角カメラ(F2.2)、6400万画素の広角カメラ(F1.8) の描写力は明るく綺麗な描写で、シャドー部分は滑らかな黒表現だった。
普通に撮影して明るい画を撮るのもいいが、撮影画面で一度タップしてそこから下へスクロールすることで露出を少し下げてあげることでより綺麗なシャドーのグラデーションが表現されて繊細で引き締まった写真表現が可能だった。
PROモードも搭載されており、AF、シャッタースピード、ISO、EV(露出)、 色温度がマニュアルで操作できる様になっている。一眼やミラーレスデジタルカメラで行う様な撮影がスマホでも実現できる。下の写真は PROモードでシャッタースピード、ISOをマニュアルで操作することで一眼カメラで撮ったかの様な露光時間の長い面白い写真が撮ることができた。また、ギャラリーアプリ内には使いやすいトーンカーブが搭載されているのでより印象的に調整できるのも玄人向けには面白い機能だった。
フリップカメラを活かした撮影をしたいと思って手に取った 「ZenFone 7 Pro」だったが、カメラ性能の高さとそれを大画面での操作で撮影についつい没頭してしまった。そのくらい感覚的に純粋なカメラとして面白い存在だった。