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前回の記事が割と好評でしたので、調子に乗って続編です。今回はWeb会議に役立つカメラテクニックについてご紹介します。

ZOOMなどのWEB会議で音質向上、ビジネスマンに最適のマイクはコレだ!

現在ほとんどのノートパソコンにはインカメラが搭載されています。しかし、コロナ禍でZOOMやGoogleのMeetといったツールを使ったリモート会議(Web会議)が一般的になるまでは、そんなの使ったことない、なんならセキュリティホールになるからシールで塞いでたぐらいの方は沢山いらっしゃるんじゃないかと思います。

昨年4月に最初の緊急事態宣言が出された時、USB接続のWEBカメラが売り切れたという事件も記憶に新しいところですが、パソコンにカメラがついているの忘れてたうっかりさんも相当いらっしゃるんじゃないかと思う次第です。

さてそんなパソコン内蔵カメラですが、Web会議用としては手軽ですので是非とも活用していきたいところです。しかし筆者もいろんな会議に出ておりますが、パソコン内蔵カメラで筆者が心地いいと感じる設定の方は案外少ないです。

その原因は、内蔵カメラのままだとカメラアングルが選べないというところにあります。「下から上に見上げる角度」「微妙に合わない目線」等など、そういった小さな引っかかりの積み重ねがビジネス上のコミュニケーションに影響してくるかもしれません。

ということで、吊りっぽくなってしまったタイトル

注目すべきカメラの〇〇と貴方の〇〇

の答えは

注目すべきカメラの角度と貴方の目線

です。本記事ではWeb会議でお届けする映像を少しでも向上できるようにカメラの角度や目線対策、カメラ機材の選び方についてご紹介します。Web会議のクオリティ向上にあたっての参考にしていただければと。

cheero CLIP Plus(Amazon)

プロンプター(Amazon)

ロジクール ウェブカメラ C922n(Amazon)

HDMIキャプチャボックス(Amazon)

■目線や角度が案外重要

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▲キミなんかずーっと調べ物してんの? と言われそうな「Zoomあるある」の角度

フォーマルに人物を撮影するには、ニュース番組の方法論が参考になります。背景やライティングなどいろいろな要素がありますが、一番の基本はカメラを目の高さと同じ位置に水平にセットすることです。

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▲カメラ位置を目の高さに揃えるだけで勝手にイイ感じに

そこで活用したいのが、タブレット向けのスタンドです。筆者は「cheero CLIP Plus」というのを使っていますが、こういったアクセサリを使ってノートPCのカメラ位置を底上げします。これだとキーボードが打てないといったご不満もあるかと思いますが、そこは外付けキーボードとかマウスとかの出番なわけです。

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cheero CLIP Plus

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タブレット向けスタンドを使ってノートPCを底上げ

■目線対策にプロンプターという選択肢

もう一つ、こちら側としては一生懸命相手の顔を見ながら話しているつもりでも、相手からすれば「微妙に目線が合わない」と思われる可能性をなんとかしていきます。少し気にしすぎかもしれませんが、人間、「視線が合わない人の話は信頼できない」と感じてしまいますので、ビジネス上はマイナスになります。こういった配慮が先方に伝わる可能性があります。

ニュース番組で、キャスターが手元の原稿を見ずにニュースが読めるのは、プロンプターというのを使っているからです。これはカメラ前にハーフミラーを置いて原稿を写し込む装置で、カメラ側からは原稿は写りません。つまりここまでして、カメラに目線を向けるということに注力しているわけです。プロンプターが欲しい方は、Amazonとかでもいっぱい売ってます。

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▲カメラ目線でプレゼンできるプロンプター

目線問題を簡単に解決する方法としては、Zoomのウインドウをディスプレイ上端ギリギリの、カメラ位置に近いところに持ってくるという手があります。相手の顔を見れば大体カメラの方を向いてるように調整するわけです。カメラは画面の外にあるので、目の位置とは完璧には合致しませんが、「コイツオレを騙そうとしてるんじゃ…」と思われるよりはマシです。

■どんなUSBカメラを買うべき?

USBカメラは、元々Web会議用に作られたものがほとんどですから、カメラ選びでそんなに失敗することは少ないと思います。ただ、いまどきでしたら画質のことを考えて、少なくともフルHD解像度で撮影できるものは選んでおきたいところです。

レンズの画角が超広角とされているものは、一見性能が良さそうですが、適度な距離から撮影すると自分の姿が小さくなってしまうという弱点があります。複数人が一覧で並ぶWeb会議で、1人だけ異様に姿が小さいというのは、メリットにはならないでしょう。

また背景までかなり広範囲に写ってしまいますので、自宅から会議される場合は、そのたびに背景をかなり広範囲に片付けなければならなくなります。バーチャル背景のためにグリーンバックを設置する場合も、ものすごくでっかい布を用意しないとカメラ画角の全範囲をカバーできなくなります。

画角としては、90°ぐらいあれば十分でしょう。WEBカメラで人気が高いロジクールの「Pro Stream Webcam C922n」も、画角は 78°しかありませんが、それぐらいで十分です。

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▲USBカメラはあまり広角ではない方が使いやすい

もしUSBカメラを使われるのであれば、目線問題解決策として、カメラの位置に会議相手の鼻のあたりを持ってくるというのもいい方法です。目や口が見えないと相手の表情が読み取れませんが、鼻の動きが見えないとどうしても困るという人はそんなに多くないでしょう。

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▲目線問題は相手の鼻のあたりにカメラを設置することで解決

■一眼カメラを使ってみよう

デジタル一眼のいいカメラを持っているので、それで会議したらどうかと考える人は多いようです。昨年夏ぐらいからでしたか、Web会議の中で一部の人がヤケクソに高画質という事案が大量発生しました。その背景にはデジタル一眼がWeb会議に使えるようになったということが大きいようです。

ソニー、キャノン、ニコン、オリンパス、パナソニック、富士フイルムといったメーカーでは、デジタルカメラをUSBでPCに接続し、WEBカメラとして使用できるソフトウェアを提供しています。意外にGoProなんかも対応してますので、ユーザーの方は改めてご確認ください。ただし全機種が対象ではありませんので、お手持ちのカメラの型番をお確かめの上ご利用ください。

ソニー Imaging Edge Webcam

キャノン EOS Webcam Utility

ニコン Webcam Utility

オリンパス OM-D Webcam Beta

パナソニック LUMIX Webcam Software

富士フイルム FUJIFILM X Webcam

GoPro GoPro Webcam

対象外のカメラをお持ちの場合でも、諦めることはありません。HDMI出力からクリーン(バッテリー残量表示などが乗ってない)出力が出せるのであれば、HDMIキャプチャボックスを使ってPCに繋ぐという手があります。HDMIキャプチャボックスは、以前ゲーム実況などがメイン用途用途でしたので、高性能なら2〜3万円するものがほとんどでしたが、Web会議用を狙ってか、1万円以内のキャプチャボックスが大量に出回るようになりました。

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▲HDMIキャプチャボックスは急激に価格が下がった

Amazonでも同じようなのがいっぱいありすぎてわからんと思われるかもしれませんが、形が同じものは中身も同じだったという報告もちらほら見られるところです。6000〜7000円台で利用者が多くてそこそこの評判のいいものなら、それほどハズレを引くこともないと思います。外付け型とUSB直結型の2タイプありますが、この手のヤツはかなり発熱するのと、HDMIケーブルを引っ掛けてPC側の端子が破損するリスクを考えると、外付けの方が安心かと思います。

筆者はZasLuke 4K HDMIビデオキャプチャカードというのを使っていますが、Web会議ぐらいなら問題ないレベルです。4Kと書いてありますが、4K入力も扱えるという意味で、4Kがキャプチャできるわけではありません。1080/30Pぐらいでしかキャプチャできませんが、Web会議ならそんなもんかと思います。

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▲WEB会議程度なら十分な性能

一眼利用時には、レンズ選びも重要です。一般的に写真では人物撮影には焦点距離80mmぐらいが最適とされていますが、会議利用となるとカメラから人物までは1m以内になると思いますので、80mmだとほとんど顔だけになると思います。大体バストサイズぐらいになるよう、28mm〜35mmぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。

ズームレンズよりは、明るめの単焦点レンズがいいと思います。絞りは、それほどカリカリに解像感を出す必要はないと思いますので、開放気味でいきましょう。大抵のレンズは開放になると柔らかい描写になりますので、印象もグッと良くなります。

一眼カメラをWeb会議に使用する場合、注意点が3つあります。1つ、マイクは別途パソコンに直結しましょう。USB直結では、カメラ側の外部マイク入力が使えないケースが多く見られます。使えたとしても、カメラ経由だと音声にかなりの遅延が発生しますので、話が噛み合わなくなる可能性があります。あくまでも中心は音声コミュニケーションだということを肝に銘じておきましょう。

2つめ。フォーカスは自分の顔の位置に合わせてマニュアルフォーカスにしておきましょう。昨今のカメラの顔認識は優秀なのでまず外れることは少ないのですが、ちょっと中座した、下向いたなどの時にAFが動いて背後にある見えてはならないグッズにロックオン! みたいな事故が避けられます。またバーチャル背景を合成している際にも、輪郭検出が崩れて実背景がコンニチハ、みたいな事故も防げます。

3つめ。カメラはACアダプタを使うか、USBなどの外部電源駆動にしておきます。バッテリー駆動しかできない場合は、HDMI出力しながらのビデオ撮影モードで、バッテリーでの連続駆動時間を事前にテストしておきましょう。1時間に満たない場合は、会議中にバッテリー切れになる可能性がありますので、素直に別の方法を考えましょう。

皆様のより良きWeb会議ライフの参考になれば。

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