オンラインビデオ会議サービスのZoomが、以前に予告していたとおり、エンドツーエンド暗号化(E2EE)を技術プレビューとして提供開始しました。無料会員でも利用可能です。
コロナ禍の特需で大きく注目されたZoomですが、暗号化されていないなどプライバシーやセキュリティ問題が取り沙汰されていました。これを受けて、5月にはエンドツーエンドでの暗号化技術をもつkeybaseを買収。当初は有料アカウントでのみE2EEを利用可能としていましたが、その後無料アカウントでも利用出来るよう方針転換を行っていました。
技術プレビューが始まったE2EEは、デスクトップクライアント、モバイルアプリ、Zoom Roomから利用可能。iOS版はAppleの承認待ちとのことです。
Our new end-to-end encryption (E2EE) feature is now available to users globally, free and paid. 🔒https://t.co/ssGanYn4fB
— Zoom (@zoom_us) October 26, 2020
会議主催者がE2EEの利用を指定でき、E2EEが有効かされた会議に参加するには参加社側もE2EEを有効にしなければいけません。E2EEが有効になっている場合、画面左上に緑のアイコンが表示されます。
なお、E2EEの技術プレビューはフェーズ4まで予定されていますが、現在のフェーズ1ではストリーミングやライブ翻訳、プライベートチャットなど一部の機能が利用出来なくなります。また、続くフェーズ2は、より優れたID管理などが提供予定だとされています。
source: Zoom(Twitter)