Zoom、エンドツーエンド暗号化を無料ユーザーにも提供へ。「有料会員のみ」を撤回

電話番号による本人確認が必要

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年06月18日, 午後 02:30 in zoom
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ビデオ会議サービスのZoomは、通信の秘匿性を高めるエンドツーエンド暗号化(E2EE)を、無料会員向けにも提供すると発表しました。先日の有料会員に限るとしていた声明から一転し、全ての会員が強力な暗号化の恩恵を受けられることになります。

同社は5月22日にエンドツーエンド暗号化の設計案を発表して以来、公民権団体や暗号化の専門家、政府の代表者等と連携してフィードバックを集めてきたとのこと。

その結果としてGithub上に新しいE2EE設計を公開し、「全ユーザーのプライバシーに対する正当な権利と、プラットフォーム上でのユーザーの安全性をバランスよく確保するための道筋を明らかにした」と述べています。

ただし無料ユーザーの場合は、テキストメッセージにより電話番号を確認するなど、本人確認をするための情報提供が必要となります。本人確認により、悪用されるアカウントの大量作成を減らすことができるため、とのことです。

この対象となるアーリーベータ版は、7月から提供予定。そこで使われる暗号化技術は、デフォルトでは引き続き(4月末のZoom5.0アップデート以降の)256ビットAESとされています。記事執筆時点では、異なる暗号化技術がオプションとして選べるかどうかは明らかではありません。

新型コロナウイルスのパンデミック発生後は、社会人にとってはテレワーク、子供や教師にとってはオンライン授業のニーズが高まり、ビデオ会議のZoomも事実上のインフラの一部となりつつあります。

そうしたユーザーの急増に呼応するようにセキュリティ面の脆弱性も露呈しやすくなり、Zoom爆撃と呼ばれる荒らし行為などが頻発していましたが、ようやく安定性が高まりそうです。

その一方で、同社は中国政府の要請を受けて天安門事件の犠牲者を追悼するイベントを開催したアカウントを停止し、物議を醸していました。

その際に、際参加者を国ごとにブロックできる技術の開発を約束、つまり中国政府に従う決定も発表していました(ただし同社は、中国政府の姿勢を肯定したわけではありません)。

今後も同社に対しては、通信の秘密をいかに、どこまで守るのかが、引き続き関心の焦点となるかもしれません。

Source:Zoom Blog

 
 

 

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