FacebookザッカーバーグCEO、TikTok攻撃のためトランプ政権を利用か(WSJ報道)

ロビー活動費も増えてます

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月25日, 午後 05:00 in Facebook
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Facebook co-founder, Chairman and CEO Mark Zuckerberg arrives to testify before the House Energy and Commerce Committee in the Rayburn House Office Building on Capitol Hill April 11, 2018 in Washington, DC. This is the second day of testimony before Congress by Zuckerberg, 33, after it was reported that 87 million Facebook users had their personal information harvested by Cambridge Analytica, a British political consulting firm linked to the Trump campaign.
Getty Images

中国発の人気動画アプリTikTokは、米国政府に国家安全保障上の脅威とみなされ、運営会社のByteDanceと米国の取引を全面的に禁止する大統領命令に直面するなど大変な苦境に立たされています。その背後では、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが大統領やその他の議員との会談をTikTok攻撃に利用した可能性があるとの噂が報じられています。

The Wall Street Journal報道によると、ザッカーバーグ氏は2019年末にワシントンDC訪問中、大統領らとの非公開の夕食会にて中国のインターネット企業の台頭は米国のビジネスを脅かすものであり、Facebook規制よりも大きな懸念を抱くべきだと語ったとのことです。

さらにザッカーバーグ氏は複数の上院議員とも、TikTokについて具体的に話し合ったとも伝えられています。そこで話をした上院議員はTikTokの調査を要請する書簡を情報当局者宛に書き、米政府はまもなくTikTokの国家安全保障審査を開始し、やがて大統領がTikTokを完全に禁止すると発言。そして今月、ByteDanceに米国事業を売却するよう求める行政命令に署名しました。WSJは一連のできごとを時系列に沿って並べています。

そしてザッカーバーグ氏は中国に厳しい姿勢で臨む議員にも働きかけており、自社を含む多くの米国企業が中国で事業を行えないのに、なぜTikTokが米国で事業を許可されるのか?と訴えたとのこと。同氏と会談した1人である共和党ジョシュ・ホーリー上院議員の広報担当者は、Facebookが最近、自社の評判を高めるためのPR戦術として、中国ベースの技術に警鐘を鳴らしていると語っています。

ザッカーバーグ氏の個人的な働きかけのほか、Facebookは企業としてロビー活動に多大な出費をしているとのことです。それに加えて政治的擁護団体「アメリカンエッジ」を設立し、米国のハイテク企業を擁護する広告を展開し始めたとも報じられています。

かつてFacebookはTikTokのような新興企業を潜在的な脅威と見なして買収していたものの、独占禁止当局からの精査により危険をはらむため、他の手段に目を向けるかもしれないとの専門家の意見も伝えられています。具体的には、より規制を増やして新興企業のチャンスを制約するものを歓迎するかもしれないとのことです。

Facebookが反トラスト法違反の疑いで規制当局に調査を受けていると報じられたのは、ちょうどザッカーバーグ氏がワシントンを訪問した直前のことでした。同社がTikTok買収に名乗りを上げずInstagramにそっくりな機能「リール」を追加したことを考え合わせれば、ザッカーバーグ氏がライバルを攻撃するために政治を利用している噂の真偽はさておくとして、今回の記事の辻褄はあっていると言えそうです。

Source:The Wall Street Journal

 
 
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