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​iPad Pro レビュー:漫画が見開き「原寸」の大画面。4スピーカーで動画も迫力、贅沢なコンテンツ鑑賞デバイス (ビューア用途編)

Ittousai, @Ittousai_ej
2015年11月25日, 午前11:35 in Apple
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アップルが今月発売した iPad Pro のレビューをお伝えします。iPad Pro は12.9インチ2732 x 2048 大画面の「でかいiPad」。

iOS 9のマルチタスクや、キーボードカバー Smart Keyboardを使ったプロダクティビティ用途、低遅延で感圧・傾き感知まで備える Apple Pencil (別売) が話題となる iPad Pro ですが、ここでは従来からiPadがもっとも得意としてきたコンテンツビューア・プレーヤとして魅力、Proでどう進歩したのかを扱います。

Gallery: iPad Pro | 52 Photos

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iPad Pro は「法人向けを狙った、13インチ級の大型 iPad」として長年うわさされてきた製品。見た目どおりに iPadの大きいやつ、ではありますが、図体が大きくなっただけでないポイントとして

・iOS 9のマルチタスク最適化、純正キーボードカバー(Smart Keyboard)で、多くの場面でノートPCを置き換えるプロダクティビティ用途

・高精度と低遅延、筆圧と傾き検知が売りのApple Pencil で、文書への書き込みや手書きメモはもちろん、本格的なクリエイティブプロフェッショナル向け用途


が目玉です。ハードウェア仕様もプロ向けの本格的なアプリとマルチタスクを支えるべく、iPad Air 2比でCPU 1.8倍、GPU 2倍。RAMはiPhone 6sの2倍4GB。アップルの表現では「過去12か月に販売されたPCの80%よりも高速」(9月発表時)とされています。

従来の iPadが確立してきたビューア・プレーヤとしての魅力を大画面と4スピーカで向上させつつ、さらにコンテンツの作成・編集、ペンが必要なクリエイティブ用途まで拡大する野心的な製品です。



世間で賑やかなのは「どこまでノートPCを置き換えられるのか」(たとえばアップルのティム・クックCEOは、出張にMacBookは持たずiPad Proを持ってゆくと公言)、「タブレットとノートのあいだで立ち位置はあるのか?」論争や、Apple Pencil は本当に画期的なのか?ペンタブ不要にできるのか?などですが、ここではその前に、iPadが従来から最大の魅力としてきたビューア・プレーヤ用途はどう進歩したのか(してないのか)、「大きくなっただけ」以外の新たな発見はあるのか、改めて見てゆきます。

仕様おさらい。画面はiPad Air 2を横に並べたイメージ

iPad Pro のもっとも分かりやすい特徴は、12.9インチと広くなった画面。従来のiPadが約10インチ(9.7インチ)、Proは約13インチと数字で聞くと「やや大きくなった」程度にも聞こえますが、対角なので面積としては約78%広くなっており、「iPad Air を横に2枚並べたよりはやや狭い」ほどのサイズです。



画素数は 2732 x 2048の約560万ピクセル、iOSデバイス史上最高。15インチのRetina MacBook Pro は 15.4インチ 2880 x 1800 (220ppi)なので、画素数でいえば上回っています。

解像度(ピクセルの細かさ)は264ppi。2048 x 1536のiPad Air と同じ。Proの短辺と iPad (Retina以降)の長辺が同じ2048であることは、iPad Proを横画面でマルチタスク利用した際、従来のiPadが縦にそのまま入ることを意味します。

(蛇足ながら敢えて続けると、同価格帯で「こっちならキーボードが付いててOS Xが動く」といわれる MacBook Air は、対角11.6インチ1366 x 768 (地獄解像度)なので画素数5分の1以下。13.3インチ1440 x 900モデルでも4分の1以下。Retinaで1kgを切った最新の 無印MacBook は12インチ2304 x 1440 (226ppi)なので、iPad Proは1.7倍ほど画素が多いことになります。)

第一印象はなぜか「笑い」。異質な薄さ



......と、数字ではサイズを把握していたつもりでも、実際に箱を空けて対面した時の反応はなぜか「笑い」。9.7インチ iPad を見慣れていたためか、「そのまま」なのにベゼルの相対的な細さに違和感があるためか、誰もがつい笑ってしまうインパクトがあります。

12インチのSurface Pro 3はもとより、Windows陣営の2 in 1タブレットPCなど、13インチ級のタブレットはめずらしくありません。それなのに抱く異質さは、前述のように9.7インチiPadへの慣れはあるとして、13インチ級なのに6.9mmの薄さ、PCというよりシンプルな板きれの感覚が強いことも理由かもしれません。





6.9mmは、最新のAir 2 / mini 4(共に6.1m厚)を除いた歴代 iPad / mini で最薄。Airの「ディスプレイだけを持っている感覚」は、Proでは相対的なベゼルの細さでさらに強調されます。


見た目よりは軽く、持ち重りする710g



重さについては表現が難しいところ。手は絶対値を測るわけではなく、期待より軽いか重いかが大きいため、人によって「やはり重かった」にも「意外と軽かった」にもなります。

そのうえで手がかりを挙げるとすれば、iPad Pro の713g (WiFI) / 723g (WiFi+セルラー)は初代 iPad とほぼ同じ。初代はWiFiが680g、セルラーつきだと50gも重い730gだったため、Proは歴代最大最上位ながら、わずかな差で最重ではないことになります。

もちろん同じ重さといっても、形状とバランスで持った時の負担は変わるため、iPad Proのほうが初代iPadより手には重く感じます。特にポートレート(縦)で下部を持ってホールドすると、だんだんと手が疲れてくる重さ。片手で持ち続けるのもつらいバランスと重さです。



同じような大きさと重さのタブレットとしては、iPad Proより一回り小さく3割ほど厚い Surface Pro 3 は798g。Pro 4は少し軽くなって766〜786gなど。余談ながら、マイクロソフトが「Surface版 MacBook Proキラー」として発表したSurface Book は、画面側(「クリップボード」)のみならば13.5インチ3000 x 2000画面で728gと意外な軽さです。

可搬性は良。取り回しは「太刀」


取り回しや持ち歩きは、iPad Air よりは重く大きくかさばるものの、13インチ級の一般的なタブレットやPCよりは軽く薄く、かばんで持ち運ぶ分にはなんとかなります。一方、比較的軽く薄いとはいえ、絶対的なフットプリントとしてはやはり13インチなので、電車で立って使うのはよほどの勇者でないとお勧めできません。

タブレットは写真や地図を人に見せる目的でも便利ですが、会議のテーブルで資料をプレゼンするには向いた大きさも、出先でさっと取り出して見せるにはやはり不便。「狭い通路でリーチの長い武器は不利」という話が思わぬところで実感できます。

動画は「鑑賞品質」に届く迫力


実際にアプリや写真、動画を表示してみると、確かに iPad Air 2と同等の精細感のまま明るく広く、間延びした印象はまるでありません。動画コンテンツはソース解像度をiPadが上回ることが多くスケール表示になるはずですが、迫力は78%増し以上。




特に映画・映像コンテンツは16:9以上のワイドが多く、iPadの4:3ディスプレイでは余白が広くなるため、9.7インチのiPadではせっかくの映画が「もったいない」印象もありました。iPad Pro では余白の割合がかわらずとも絶対的に広く、手にビリビリと響くスピーカーと相まって、動画コンテンツを「とりあえず消化」するレベルではなく、鑑賞するに足る手持ちデバイスにようやく到達した感があります。


(通常のワイド16:9コンテンツならこれくらい)

アップルによれば、iPad Proのディスプレイは光配向による高コントラストなど、iPad Air 2よりさらに進歩したディスプレイ技術が投入されています。しかし動画や写真を表示した限り、表示品質そのものが大きく進歩した感は特にありません。色域などについて厳密には要検証として、もともと鮮やかな iPad Air 2と同等の印象です。

低反射コーティングも施されていますが、通常の屋内照明でも場面が暗転すれば常に自分と対面できる程度。魔法のように進歩したわけではありません。



大画面ゆえの迫力からはやや外れますが、iOS 9の新機能 PinP (ピクチャーインピクチャー)も、iPad Pro の広さを有効活用できます。PinP は対応アプリやウェブ動画に追加されたボタン(最大化のとなり)を押すだけで動画がポップアウトする仕組み。

PinP画面はピンチズームで拡大縮小でき、指ではじくと四隅にスナップできます。逆に四隅以外にはおけませんが、画面外に払えば一時的にタブだけの非表示にも。



記事中の動画を再生しつつ本文を読む、ドラマを消化しつつTwitterやウェブやゲームをする、といった、PCならば当然のながら作業を iPadの気楽さで楽しめます。上は「ウェブ見つつ片手でゲームしつつ動画再生」。


手が震える4スピーカー。部屋中に届くクリアな音響

スピーカーはiPadとしてはじめて4スピーカーになり、まともにセパレーションが得られるよう四隅に配置されています。低音〜高音までのレンジも音量も、従来のどのiPadよりも広く大きくなったことが売り (もともと iPadは特に音を売りにしていませんでしたが)。



実際に鳴らしてみると、特に中〜高音部は驚くほどクリアな出力。従来のiPadとは格段の差で、映像の臨場感に貢献します。これまでの iPad では腰を据えて(あるいは寝そべって) 本格的に動画モードに入るにはヘッドホンが欲しくなりましたが、iPad Pro ではそのままでも迫力十分。所詮13インチで広く感じる画面と同様、手持ちする距離の近さが音にも大きく貢献しています。

4スピーカーはアップルがいうほど「包み込まれる」感覚はないものの、持った手や置き方でスピーカーを完全に塞いでしまう心配がない点が強み。アップルによればiPad Proの向きを感知して、上部のスピーカーは高音部を優先するインテリジェントな仕掛けもあります。音量を増やすと持っている手がビリビリ震えるのは、気になるというべきかゲームコントローラの振動に準ずる臨場感と受け取るか微妙なところ。

従来のiPadからは劇的な進歩であり迫力もある一方、スピーカーの開口部は相変わらず側面〜背面を向いており、画面と反対側や周囲にも盛大に響かせてくれます

迫力を感じる音量では部屋中に響かせることになるため、やはりヘッドホンの世話になることも多いかもしれません。従来の iPad からは格段の進歩とはいえ「驚きの大音量」というほどでもなく、最大音量では多くのコンテンツで音割れ気味になります。低音も、6.9mm筐体にしては......という程度。テレビに格安のウーファーでもつないだほうが当然ながらよほど響きます。

電子漫画で真骨頂。見開きでも「原寸」や「愛蔵版」サイズに



(ジャンプコミックスと1ページを比べたところ。下に添えているのは高さをあわせるため)

純正の スタイラ...... 「Apple Pencil」と薄いキーボードカバー、iOS 9 マルチタスクなど「どこまでノートPCの置き換えになるか」論争が賑やかななか、従来のiPadがすでに実証済みのビューアとしての魅力をいまさら言い立てるのも気が引けますが、それでも書かずに居られないのが、写真や電子書籍、特に漫画や雑誌との相性が抜群であること。

従来の iPad では、一般的な判型の漫画単行本と比べれば、電書版をポートレート表示すれば単行本より大きく迫力があるものの左右1ページずつ、ランドスケープならば見開きで表示できるものの紙の本よりも小さくなりました。

しかし iPad Proならば、常に見開きで漫画家の意図したとおりの視線移動を保ちつつ、一般的な判型の漫画単行本を原寸で、あるいはもっと大きく迫力がある状態で読めます。やや大げさにいえば、手持ちの電子漫画がぜんぶ愛蔵版サイズに!



(細かく言えば、対角12.9インチでほぼ4:3のiPad Pro画面は約262 x 195mm。雑誌のB5 (約 256 x 178mm)は1ページが綺麗に入って余白がある程度。ジャンプコミックスなどの新書版(約176 x 112mm)ならば見開きでも紙より大きくなりますが、青年誌などで多いB6の単行本は見開きでほぼ原寸です。いわゆる愛蔵版で多いA5判の場合、見開きではやや縮小されます)



漫画のみならず、ビジュアルが重要な書籍、写真集、教科書類などでも、iPadより78%広くなった効果は劇的に現れます。紙の本にはまだまだ電書端末が追いつけない魅力も多々ありますが、判型は出版社と市場原理に任せるしかなく、読者はよほどの人気コンテンツやこだわりの高価な書籍でないかぎり、大きい方くださいと言う自由がありません。

iPad Pro の 264ppiは上質な印刷には及ばないものの、縦横比は映像よりもむしろ紙の文化と近い1.33。すでに購入した電子漫画や、これから購入する漫画やビジュアル寄り電子書籍の「判型」が紙本同等に、あるいは大判になると考えれば、高価な iPad Pro を買う理由のひとつとして真面目に検討の余地があります。

また紙の大判書籍は重さと物理的な構造から開いてホールドする際にやや制約がありますが、同じ大型でもiPadは硬い一枚板なので、立てかければめくる動作が楽なのもいまさらながら利点です。iPad Proではシームレスな見開きの迫力もあり、固定された画面でなめらかに頁を送って漫画を読み進めると、ある意味で映像に近づいたような、不思議と没入感のある読書体験が得られます。


一方で、電子書籍配信では漫画の解像度が低いことが多く、ぼやけてしまうのが残念なところ。映像のようにSDとHD / UHDで別料金のビジネスになるのか、端末の高精細化とともにアップデートしてゆくのかはまだ分かりませんが、電子書籍の魅力として高精細もぜひ加えて欲しいものです。


写真集と写真編集

ビジュアル寄りの電子書籍でもソース解像度が低く iPad Pro では拡大表示になってしまうことが多いのは残念ですが、ディスプレイの高精細化がほとんどのコンテンツを追い抜いてしまった今でも、さらに高解像度で身近なコンテンツには写真があります。

iPad Pro の画面は約560万画素ですが、iPhone 6s のメインカメラは約1200万画素。iPhone 6でも約800万画素。iPadはデジタルカメラのモニタでは分からない細部を確認したり、撮影後にすばやく確認選別編集するデバイスとして定評がありますが、78%大きくなった画面と増えた画素数は写真を扱うデバイスとしての利便性・快適性にも直結します。(撮影用具一式に滑りこませるには少々でかくなりましたが)。写真編集は、高精度な Apple Pencil が活きる場面。この点についてはApple Pencil編・Smart Keyboard編で後述します。

ビューア・プレーヤー用途まとめ

・「iPadを大きくしただけ」ではない迫力。鑑賞品質に近づいたプレーヤ
・音は (従来 iPadからは) 大幅進歩
・マルチタスクやPinPは、ビューアやプレーヤとしても威力を発揮


特に漫画などビジュアルよりの電子書籍、写真のビューアとしては、高品位なモニタに投資している人を除けば、ほとんどの人にとっては手持ちでもっとも優れたディスプレイとなる品質です。

当初は違和感があるほど大きく重くかさばる印象も、数日使っているうちに慣れてしまい、逆に iPad Air が狭くてらちがあかない印象になります。

iPad mini / Air にももちろん可搬性や価格などそれぞれの良さがありますが、 iPad Pro を使うと iPad Air が物足りなくなるのは、大きすぎると思いながら iPhone 6 Plus を常用しているうちに iPhone 6 が小さく使いにくく感じる現象とまったく同じ。

税込みでほぼ10万円スタートの価格は、ただのビューアとしてはいかにも贅沢品ですが、仮にキーボードやペンシルを買い揃えてお仕事活用せずとも、自宅で寝転びながら電書や動画やウェブをだらだら見る端末として使っても、正しく贅沢している感が得られます。

「デカすぎ」なときにもSplit Screen


漫画や雑誌、ビジュアルや一覧性の必要なテキストでは光る iPadの大画面も、小説などの電子書籍については、見開き表示でもむしろ大きすぎて不向き。もともと読み物系はiPadの光る画面ではなく、Kindleのような反射型で読みたい派にはなおさら向きません。


(左のコミックスはサイズ比較用。Smart Keyboard の上は iPhone 6s Plus)


とはいえ、iOS 9のマルチタスクで分割すればちょうど良い「判型」になるため、読みながらサブ画面で辞書や資料をブラウズしたり抜き書きしたり、読書実況ツイートやチャットをしたり、器用な人は動画やゲームをぼんやりと流しながら読みもできるかもしれません。(要アプリ側対応)

人間のマルチタスクこと「ながら〜」作業はひとつのデバイス上のマルチタスクにこだわる必要もなく、テレビを見ながらスマホチェックは誰でもしています。しかしデバイスを持ち替えて「タスクスイッチ」する必要がなく、目の焦点距離を調節し直すこともない画面分割の有利は、Windows の Snapはもとより、ウィンドウ表示やタイル表示できるGUIのPCユーザーならばいまさら言われるまでもありません。



というわけで次回はいよいよ、iPad Pro のProたるゆえん、iOS 9 とマルチタスク機能、Smart Keyboardを使ったプロダクティビティ編をお届けします。

キモは画面分割(Split View)を使った際、1:1ならば「iPadを縦に2枚」に近く、約2:1にすればサブ側がiPhoneと同じスマートフォン表示になること。結論だけフラッシュ・フォワードすると「仕事の9割はなんとかなる。残りがどうにもならない」



iPad ProとiOS 9の画面分割を有効活用した生産性向上の例。

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関連キーワード: Apple, applepencil, ipad, IpadPro, smartkeyboard
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