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Android Wearはもちろん、Apple Watchもイマイチ盛り上がりに欠けるスマートウォッチ市場ですが、実際の普及は、案外こんなところから進んでいくのかもしれません。KDDIは、通話もできる子ども向けの腕時計型端末「mamorino Watch」を発表しました。発売は3月下旬を予定しています。 

キッズ スマートウォッチ

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15 枚


腕時計型端末の「mamorino Watch」
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mamorino Watchは、子どもが常に身に着けられることを意識して開発された端末です。ケータイやスマホとは異なり、腕に装着しておけば、なくさずに持ち運べるというわけです。子ども向けとは言え、意外と機能も充実しているのが特徴。通信方式はなんとLTEで、VoLTEで高音質な通話を楽しめます。LTEのみで通信を行い、周波数も800MHz帯(Band 18)のみにすることで、コンパクトながら連続待受け時間は130時間と長くなっています。これなら、平日はずっと充電せずに使い続けることができるかもしれません。

音声通話に対応。VoLTEで音質も高い
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また、タッチパネルも搭載。ソフトウェアでキーボードを表示させることができ、SMSの送信も可能です。この小型な端末で都度SMSのメッセージを入力するのはかなり面倒ですが、定型文として登録しておく仕様のため、実際にはワンタッチで送信できます。アラームやスケジューラ、歩数計などといった機能も、タッチでスムーズに呼び出すことが可能。大人がスマホを使う姿を見ている子どもにとっては、なじみのある操作体系と言えるかもしれません。

タッチパネルで様々な操作を行える
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おもしろいのが、音声操作に対応しているところ。キャラクターに話しかけるように、「ママに電話」と言えば、あらかじめ登録しておいた母親に電話がかかる仕様になっています。あ歩きWatch防止機能も搭載されているため、操作に夢中になって、事故にあってしまうという心配も少なくなります。

こうした仕様は、KDDIのママ社員が中心になって考えられました。ソープスマホこと、「DIGNO rafre」と同じチームで、自分の子どもたちがどんな端末なら使いたいか、保護者としてどんな端末なら安心して持たせられるかといった視点が盛り込まれたものになっています。

ママ社員が中心になって企画が進められた
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mamorino Watchの開発には1年以上の時間が費やされたおり、その間にはドコモから「ドコッチ」が発売されてしまいました。これに対し、ママ社員でもあるKDDIのプロダクト企画1部 山下明子氏は「今までもキッズ向けのウォッチはあったが、コミュニケーションができないのは、親のニーズを満たしていないのではないか」と話しており、通話を最重要機能として挙げています。やはり、実際に声で会話することが、親にとても子どもにとっても、安心感につながるというわけです。

実際のニーズに基づいて開発された
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もちろん、こうした子ども向けケータイには必須と言える、保護者向けの機能はきちんと搭載されています。auのスマホ限定ですが、専用アプリ「mamorino Watchナビ」をインストールすれば、子どもが離れたときにアラームを鳴らすことが可能。これは、Bluetoothで距離を検知し、一定の間隔が空いたときに警告する機能で、ショッピングモールなどで子どもが迷子になってしまうのを防ぐことができます。目の届かないときには、「安心ナビ」で位置情報の検索も可能。通話やSMSもこのアプリから直接呼び出せる仕様で、mamorino Watchを一元管理できるようになっています。

専用アプリで一元管理可能
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料金にも工夫を施しました。専用の「mamorino Watchプラン」は、誰でも割適用時で998円。1時から21時まで、au宛ての通話が無料になるため、親に電話をしたり、SMSを送ったりしても、基本的にはこれ以上の料金はかかりません。36回の分割払いを利用すると、「アップグレードプログラム(ジュニア)」も適用され、機種変更もしやすくなっています。小学生も高学年になるとmamorino Watchを着けるのを嫌がるかもしれませんが、そうしたときは、スマホに買い替えてしまえばいいということです。

月額998円でアップグレードプログラムも提供
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mamorino Watchは、「これでもか」というぐらい、目的を明確化したスマートウォッチで、メリットも明快です。これは、通知を受ける以上の用途があやふやな、今のスマートウォッチに足りないもの。身に着けることによる価値は、非常に分かりやすい商品に仕上がっています。子どもであれば、すでにしている高級な腕時計を、スマートウォッチに置き換えるということもなく、スムーズに生活の中に入り込めるはずです。その意味では、大人が通知を受けるためだけに持つスマートウォッチより、敷居が低い商品と言えるのかもしれません。

むしろ本物の腕時計以上に、タッチパネルや音声で操作できることを楽しめるでしょう。発表会に呼ばれていたキッズモデルたちが、仕事を忘れてmamorino Watchで遊んでいた姿が印象的でした。モデルは子どもとは言え、プロでもあるため、どこまでが演技だったのかは定かではありませんが、少なくとも筆者の目には、楽しそうにしているように映りました。用途が明確で、子どもが積極的に身につけられ、親も安心。冒頭で記したように、Apple WatchやAndroid Wearに代表される"大人向けのスマートウォッチ"よりも期待が持てそうだと感じたのは、このようなところに理由があります。

撮影の合間にキッズモデルたちが楽しそうに使っているのが印象的だった
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スマートウォッチは子供から普及する? KDDIのキッズ端末『mamorino Watch』の可能性に迫る:週刊モバイル通信 石野純也
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