スマートフォンの値段が高かったのも今や昔のこと。海外に行けば1万円程度の格安スマートフォンが多数売られている。キャリアのSIMロック品ならもっと激安、数千円で買えることもあるのだ。今回はふらりと訪れたマカオでスマートフォンとプリペイドSIMのセットが1万円以下で売られていたので購入してみた。


マカオといえばカジノというイメージが強いが、香港からは24時間フェリーが運航しているため日帰りでちょっとした観光もできる。フェリー乗り場からは各カジノが無料バスを運行しているため、それを自在に乗り継げは交通費ゼロで移動することも可能だ。またマカオフェリーターミナルには各キャリアのプリペイドSIM自動販売機が設置されているので、到着後すぐに購入もできる。自動販売機は3つの通貨、マカオパタカ、香港ドル、中国元に対応しているので香港や中国から入国するときは両替しなくてもいい。ただしレートは100パタカ=100香港ドル=100中国元となるので、両替をしたほうがいいだろう。2016年3月時点ではCTMと3MO(スリー・マカオ)の2社が自販機を設置している。


マカオ名物とも言えるプリペイドSIMの自動販売機

マカオもようやく4Gが開始され、上記2社に加えSmarToneマカオ、中国電信マカオの4社がLTEサービスを開始している。SmarTone以外はLTE対応のプリペイドSIMも販売中だ。マカオフェリーターミナルのプリペイドSIM自販機ではCTMが2日用、7日用のLTEプリペイドSIMをそれぞれ100パタカ(約1400円)、200パタカ(約2800円)で販売してる。どちらもデータ通信とCTMのWi-Fiが使い放題、音声通話はそれぞれ55分、30分無料だ(但し前者は1GB、後者は2GBで速度規制の場合あり)。しかし今回はより低価格なSIMが発売されたとネットで調べていたので、CTMのお店に行ってSIMを買ってみることにした。


CTMの自動販売機で売っている薄緑のパッケージのSIMがLTEに対応

CTMの店舗はマカオ市内に数か所あるが、今回はマカオ本島から橋で渡った対岸のタイパ島にあるCTM本社の店を訪れることにした。ここはショールームも兼ねたコンセプトショップになっており、SIMフリーのスマートフォンも販売している。もちろんプリペイドSIMも購入できるし、スタッフは英語やポルトガル語を話せる人もいるなど外国人旅行者にとって安心できる店だ。マカオフェリーからはタクシーで10分程度、路線バスに乗っても15分ほどで到着する。場所はGoogleマップで「CTM Telecentro Concept Store」で検索すればすぐにわかるだろう。


CTM Telecentro Concept Store。大きな店舗だ

店内に入り整理券を受け取って順番を待つ間に、プリペイドSIMのパンフレットを見てみることにした。従来から販売している2日SIM、7日SIM以外に48パタカのプリペイドSIMも販売されえている。これがどうやら新製品のようだ。しかしプリペイドSIMの価格は100パタカで2日用と変わらない。100パタカの料金が含まれるプリペイドSIMを買うと、48パタカで30日間、データ480MB、音声480分が、CTMのWi-Fiが100分利用できるとのこと。たとえば再度マカオを訪問する予定のある場合や、音声通話をより多くするならこちらのSIMがよいのかもしれない。


LTE対応プリペイドSIMのパンフレット

自分の番が来たのでカウンターに向かい、パンフレットを開いて「このSIMが欲しい」と伝えようとしたのだが、ふとパンフレット内部の右上を見ると「ZTE Blade Q LuxとSIMのセットで800パタカ」(約1万1400円)の文字が見える。筆者は過去にもマカオを何度か訪問したことがあるが、CTMは時々携帯電話とプリペイドSIMのセット販売を行っていた。今回は数年ぶりの訪問となったが、今ではスマートフォンのセット販売も時たま行っているようだ。もちろんZTE Blade Q LuxはLTEに対応している。1万円ちょいなら悪くない買物だろう。ということで予定を変更してスマートフォンとプリペイドSIMのこちらのセットを買うことにした。


パンフレットを開くと右上にスマートフォンセットの案内があった

スタッフに「このセットが欲しい」と伝えると、ちょっと戸惑ったようで周りのスタッフに確認を取っている。まあマカオまで来てプリペイドSIMと一緒にスマートフォンを買う客はあまりいないのだろう。あるいはもしかしたら限定販売品でもう販売が終わってしまったのだろうか?少しドキドキしながらス待っていたが、スタッフが無事ZTE Blade Q Luxの箱を持って戻って来た時にはホッとした。スマートフォンの動作確認をしたのち、クレジットカードで800パタカを払い購入が完了した。なおマカオで販売している端末にはSIMロックはかかっていない。


ZTE Blade Q Luxと100パタカのプリペイドSIMセットを約1万円で購入

この店はコンセプトストアと言うこともあり、店の奥には来客が使えるテーブルなどが設置されている。その横にはVIP受け付けカウンターのようなものがあるので、もしかしたらVIP客のみ利用可能なのかもしれない。だが特に注意されることも無かったため、購入したスマートフォンやSIMのセットアップはそこで行った。


店内にある休憩コーナー。VIP向けなのかもしれない

プリペイドSIMを端末に入れて電源を入れると、すぐに3Gの電波を拾った。この状態でまずは残高照会を行うため「*122*1#」に電話発信。すると「開通するまで3分ほど待って、電源を入れなおすように」との表示がでた。どうやらSIMが使えるようになるまでは数分かかるようだ。このあと電源の入り切りを数度繰り返したが、確かに3分ほどでSMSが届き、無事開通が通知された。ここで残高照会を行うと「残高52パタカ、有効期限は2016年9月XX日」とあり、48パタカの料金プランが自動で引かれ、SIMそのものの有効期限は180日であることがわかる。つまりこのプリペイドSIMは、開通と同時に48パタカのプランが自動適応されるというわけ。プランを自分で申請しなくていいのは簡単で使いやすい。


開通通知のSMS。残高照会で自分の電話番号や有効期限もわかる

なおZTE Blade Q LuxにはAPNの設定が2つ入っている。1つはポストペイド用の「CTM Data」でこちらはプリペイドSIMでは使えない。そのため設定画面を開き、APNをプリペイド用の「CTM Data Prepaid」に切り替える必要がある。他の端末などにこのプリペイドSIMを入れるときは、APNを手動で「ctmprepaid」にすればよい。またこの時点ではまだ3Gの電波しか掴んでいないので、端末を再起動するとアンテナマークの横に「4G」の表示がされ、無事LTEを掴むことができた。


実は8000円で購入できたBlade Q Lux

さてテーブルであれこれ作業をしていたところ、先ほど対応してくれたスタッフが「価格が改訂されていて、150パタカを返金します」という。パンフレットには800パタカとあったが、なんと650パタカ、約9240円に値下げされていたとのこと。なおこの店舗では付属の100パタカのプリペイドSIMを80パタカで売っている。つまり650-80=580パタカ、約8100円でZTE Blade Q Luxが買えた計算だ。LTEのエントリー機ながらこの価格はお買い得だろう。ZTE Blade Q Luxの主なスペックはMT6732Mクアッドコア1.3GHz、RAM1GB、ROM8GB、メインカメラ8MP、フロントカメラ5MP。しかも日本語ロケールが標準搭載されていた。


APNをプリペイド用に設定し、再起動させることでLTEの電波を掴んだ

さっそくスピードテスト。下りは90Mbps前後、上りは35Mpbs前後でかなり速い。マカオ市内各所で速度を図ってみたが、下りは70-90Mpbsをコンスタントに出した。CTMがサービスしているLTEの周波数は現時点でBand3とBand40。中国や一部の国で販売されているTD-LTE対応のスマートフォンでもLTEを利用できるのはうれしいところ。


速度は十分、端末の動作速度もまずまずだ

CTMのショップで1時間程度セットアップなどをした後はマカオ市内の観光へ。有名な聖ポール教会やセナド広場あたりを軽く歩き回るだけでも異国情緒を十分味わうことができるだろう。なおCTM Wi-Fiを使いたい場合はスマートフォンから「#8080」に電話発信。音声通話でアナウンスが聞こえるので「3」で英語、続けて「3」で番号再発行となる。パスワードはSMSで通知されるのでそれを利用できる。マカオ市内にはCTMのWi-Fiホットスポットが約800カ所設置されている。なお他にはマカオ政府による無料Wi-Fiなども利用できる。


マカオと言えば聖ポール教会

CTMのプリペイドSIMとスマートフォンのセットは常に行われているようではないので、ショップに立ち寄ったらスタッフにセット品は無いかどうかを確認するのがよいだろう。SIMフリーながらも格安な掘り出し物を見つけることができるかもしれない。


1日の観光で450MBを利用、次回訪問時は残高を使うことにする
SIMとセットで約9000円、マカオで「ZTE Blade Q Lux」を買って使ってみた:山根博士の海外スマホよもやま話
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