Sponsored Contents

cellphonesの最新記事

Image credit:

1万4800円で買える仏WikoのSIMフリースマホTommyは、強烈な個性の塊だった(実機インプレ)

1万4800円とは思えない外観とソツない使用感も魅力

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2017年2月14日, 午後07:15 in cellphones
1167 シェア
220
314
218
25
390

連載

注目記事

動画:世界最小27mm指乗りドローンNANO Q4 SEレビュー、小さくても安定飛行、フライト時間が物足りない

動画:世界最小27mm指乗りドローンNANO Q4 SEレビュー、小さくても安定飛行、フライト時間が物足りない

View

人気記事



フランス発のモバイル端末ベンチャー「Wiko」(ウイコウ)が、日本参入第一弾となる廉価版スマートフォン『Tommy』を日本法人である「ウイコウ・ジャパン」の設立と合わせて発表しました。価格は1万4800円(税別)、発売は2月25日です。

同日開催された発表会では、早速Tommy日本版の試作機に触れられる機会が設けられました。ここでは同会で撮影した写真多数とともに、このモデルの面白さについて紹介しましょう。

Gallery: Wiko 日本参入スマホ 『Tommy』フォトレポート | 50 Photos





特徴......というよりキャラクターを一言で言えば、Wiko(日本語表記では「ウイコウ」)が公式にアピールするように、電話としてよりも「10~20代がコアターゲット」となる「エンターテインメントガジェット」としてまとめられたモデルです。



そうした点を強く感じたのが、強烈な個性を端々に覗かせるソフトウェアです。

ハードウェアは本体カラーといったデザイン面を除けば、昨今の低価格機として手堅くまとめられたもの。しかし一転してソフトウェアは、一見するとシンプルでありながら、触っていると「被写体より面積がデカいフレームがバンバン出てくるカメラアプリ」や「初期状態でWebブラウザがホーム画面直下に存在しない」点など、かなり凄い割りきりだ......と唸る箇所が出てきます。

1万円台スマホTommyで仏Wikoが日本参入。ポップな6色展開にVoLTE対応、2月25日発売

標準アプリはシンプルながら、かなりの割りきりも




ということで、まずはソフトウェアから紹介しましょう。



まず目立ったのは、独自のソフトウェアがほとんどないシンプルさ。展示機で確認できたものは、SIMユーティリティ『SIM Toolkit』とファイルマネージャ、そして本体設定とメンテナンス用ツール『電話のアシスト』、メモリ確保ツール『ワンクリーン』など、ごくわずかです(スライドショーにはアプリ一覧写真もありますので、ご確認ください)。



合わせて冒頭でも紹介したように、「標準ではWebブラウザのアイコンがホーム画面直下に存在しない」点もポイント(上写真がホームアプリのセンター画面です)。もちろんGoogle Chromeは標準でインストールされているのですが、「Google」フォルダの中に収められています。

これは「昨今の若者の使い方ではWebブラウザの使用時間が減りつつある」点などを考慮してのことでしょうが、気がついた時にはあまりの大胆さに驚きました。ある意味でこのメニュー構成から、想定ユーザー層が見えてきそうなポイントです。



合わせてAndroid OSに近いところも、いわゆる「素」に近い印象です。

ただし使い勝手を増す独自機能はしっかりと搭載しています。代表的なところでは、画面にジェスチャーを描くと特定アプリの起動が可能となる『スマートジェスチャー』や、本体を裏返したり耳に近づけると自動的にミュートや応答が可能となる『スマートアクション』が挙げられます。



なおこれらの独自機能に関しては、現在日本語訳を進めている途中とのことで、発表会では一部"ご愛敬的な"メッセージが表示されていました(もちろん、ここは発売版までに修正される予定とのこと)。



驚いたのがカメラアプリです。撮影モードから「シーンのフレーム」を選ぶと、良い意味でも悪い意味でも標準カメラとは思えないようなフレームの付いた写真が撮影できます。

中でも冒頭の写真に挙げた車のバックミラーを模したものなどは、被写体はバックミラー範囲のみに写り、フレームのほうが面積が大きくなる構図。上の写真にある新聞1面風のフレームも、下部をバッサリとカットする大胆な構図です。
サードパーティー製の若年層向けカメラアプリでは珍しくありませんが、標準アプリでここまで大胆なものは、非常に珍しいのではないでしょうか。



一方で、ハードウェアに近い箇所は、ハードウェアスペック以上に控えめ。例えばメイン側のイメージセンサーは800万画素ですが、動画解像度の設定では、メインカメラでも解像度は720p(1280×720)までという具合。

こうしたあたりからは、本機がウイコウ側の謳う「エンターテイメントガジェット」として企画された点が強く感じられました。こうした側面から見るとこのTommy、かなり強烈です。

ハードウェア面ではソツのなさがポイント



インパクトの大きなソフトから紹介しましたが、次にハードウェア的な概要を紹介しましょう。画面は5インチの液晶で、解像度はHD(1280×720)に対応。この価格でありながら視野角で有利なIPSタイプを採用します。

本体の大きさは5インチ画面モデルということもあり、日本人でもしっくり来るサイズ感。本体サイズは縦長状態で71.5×145.9×8.9mm(幅×高さ×厚さ)。重量は165gです。

(更新)記事掲出時、重量を145gとしていましたが、正しくは165gでした。訂正しお詫び申し上げます。



基本性能は、心臓部となるSoCはクアルコムのSnapdragon 210(モデル名『MSM8909+』、4コア、1.3GHz)でRAMは2GB。ストレージは16GB(+マイクロSDカードスロット:公式では64GBまで対応)という構成です。出荷時のOSはAndroid 6.0。展示機では6.0.1でした。

カメラの画素数は、メイン(背面)側が800万画素。発表会ではソニー製センサーの採用も明言されました。インカメラは500万画素と、昨今のトレンドに乗った画素数多めの仕様です。

【お詫びと訂正】記事公開当初、SoCのシリーズ名をSnapdragon 410と誤って掲載しておりました。読者の皆様および関係者の皆様に、お詫びの上訂正いたします。申し訳ございません。



対応バンドと速度は、4G(LTE)がバンド1/3/8/18/19で、速度仕様はCat.4(理論上の下り速度は最高150Mbps)。3Gがバンド1、19に対応し、速度的にはHSPA+まで対応。
またキャリアなどの詳細は不明ながら「VoLTEにも対応する」点が公開されました。

プレゼンでは日本のMVNO市場の動向としてワイモバイルとUQモバイルの動向をクローズアップしていましたが、LTEバンド8や18への対応などを見ていると、LTEモデム部から「それなり以上に」両者を意識している点が伺えます。



なおSIM絡みで注意が必要なポイントとして、SIMはLTE/3G版が2枚装着可能なものの、待ち受けはシングルスタンバイ(待ち受けは手動切り替えする必要がある)という点が挙げられます。



外観上の特徴となるのが一部に個性的なカラーを採用したカラバリ。発売当初は『ブリーン』『フラッシュレッド』『トゥルーブラック』の3色。後日『サンイエロー』『ホットピンク』『クールグレー』が追加予定です(なお脱線しますが、一部読者が赤と黄色のカラー名から連想したであろうスーパー戦隊メンバーのほうは、赤が『レッドフラッシュ』、黄色は『バルパンサー』です)。



メインカラーとなるのは『ブリーン』。これはBlueとGreenからの造語とのことですが、実物を見ると『ミクさん(初音ミク)色』と呼ぶのがしっくり来る感じの色合いです。



背面カバーは取り外し可能な仕様で、バッテリーは昨今貴重な交換可能設計です。背面カバーと交換用バッテリーは「現状では単体販売の予定はないが、ユーザーの反応を見て考えたい」とのこと。



なお、メインカメラ周辺のリングは本体の色と合わせて塗装されていますが、ここは固定されており、交換不可の仕様です。



SIMスロットは昨今では珍しいマイクロSIMを採用。2枚のSIMとマイクロSDカードが独立している点は、日本で販売されるデュアルSIM対応機としては珍しいところ。メインとなるSIMがバッテリーを外さずとも着脱できる点を含めて嬉しい仕様です。

今後の追加機種投入にも意欲




発表会では、ごく短時間、かつWi-Fi回線経由での試用となりましたが、標準アプリやChromeでの使い勝手は、飛び抜けたところはないですがそつなくこなせる......といった、ハードウェア面での感想に近い使用感。裏を返せば、1万4800円で販売するスマートフォンとしてはかなり健闘していると言ってよいレベルです。



また低価格モデルでは得てして粗が出がちな本体の仕上げも、この分野では定評のあるウイコウらしく、手を抜いた感がない印象。もちろん背面カバーの素材などは価格なりに樹脂主体なのですが、粗の見えない革シボ仕上げなどにより、いわゆる「プラスチッキーな」印象を薄めています。

ターゲットユーザーを明確にしたソフトウェア構成と合わせて、2017年前半の低価格帯注目機となりうる資格は十二分にありそうなモデルと呼べそうです。




なお発表会では、日本におけるウイコウの今後についても紹介。2017年中に2~3機種のスマホを追加投入する点や、2月に開催されるMobile World Congress(MWC)で次の展開を紹介するといった点をアピールしました。

Gallery: Wiko スマートフォン Tommy 発表会スライド | 11 Photos




同社は2014年、結果的に超レアSoCとなったNVIDIAのTegra 4iを搭載する『WAX』を発表(後日きっちり販売)するなど、非常に個性的なスマホを擁しており、また海外においては層の厚いモデル展開でも知られています(下記記事を参照ください)。

NVIDIA Tegra 4i 採用スマートフォン WAX 発表。Tegra 4i 発表から約1年

次のターゲットは日本やアジア?ヨーロッパ発新興スマホメーカー「Wiko」が世界へ進出

願わくば、こうした(ハードウェア面でも)個性的なモデルを日本投入し、存在感を発揮していってもらいたいところです。
1167 シェア
220
314
218
25
390

Sponsored Contents