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ビデオ:セグウェイの発明家が開発するロボット義手「ルークアーム」
「セグウェイの発明家」ことDean Kamen氏がDARPAの資金を得て開発しているロボット義手については以前からお伝えしてきましたが、IEEE Spectrumのサイトに約5分ほどの詳細なビデオリポートが掲載されています。ケーメン氏の開発するロボット義手は映画スターウォーズから「ルーク」アームと名付けられており、すでにグラスを掴んで飲む、指を動かして小さなものをつまむといった動作までが可能。
解説によれば、「ルークアーム」の特長は1. モジュール式 (装着者に応じて腕全体・肘や手首から先といったように組み替えられる)。 2. 軽量 (平均的な女性の腕をモデルに製作されており、現行のモデルはバッテリー込みで人間の腕より軽い)。 3. 機敏 (素早く細かい動作が可能)。 4. カスタマイズ可能なコントロール(残された腕の神経や筋肉、あるいはフットペダルでも操作可)の4点。リンク先の動画は必見です。
「セグウェイの」と紹介されることの多いケーメン氏ですが、実際にはロボット義手のほかにも車椅子や人工透析機器・インシュリンポンプなど多方面で多大な業績を挙げておられます。商業的にはあまりうまくいっていない電動スクーターの名前を冠して呼ぶのはやはり不適切かもしれません。今後は「人間大砲の発明家」ディーン・ケーメン氏とお呼びしたいと思います。
動画: 米軍/Sarcosの外骨格パワードスーツ

米防衛高等研究計画局 DARPAの推進する軍用パワードスーツ計画はSarcos社が受注、2008年度のフィールドテストに向け開発が進められるというニュースは以前お伝えしましたが、今度は完成に近づく外骨格パワードスーツのデモ映像が公開されています。
Sarcosのエグゾスケルトンは背負ったエンジンの動力で内部の人間の動きをアシストする、ちょうどエイリアン2に登場したパワーローダーのようなもの。実演されているのは100kg近いプルダウンを難なく繰り返す(中の人はほとんど力を使わないため、500回繰り返しても「退屈しただけ」)、30kg以上の弾薬ケースを片手で放り投げるように運ぶ(フック使用)、階段やランプを上る、投げられたボールをキャッチするetc。
動画では安全のためテザーにつながれていますが、採用バージョンでは完全に独立したまま長時間の行軍が可能となる予定。軍用といっても(今のところは)戦闘用ではなく力仕事用ではありますが、いつの日にかこんなロボやこんなロボに率いられたこれとかこれの大群に立ち向かう人類最後の希望になるかもしれません。意外とこっちの人かもしれませんが。
ロボットカー市街レースDARPA Urban Challenge、優勝はCMU

DARPA(米防衛高等研究計画局)の主催するロボットカーレース第三弾DARPA Urban Challengeが無事終了、カーネギーメロン大 + GM合同チームTartan Racingの車両「Boss」が優勝を収めました。DARPA Urban Challengeはコンピューター制御の無人ロボットカーにより、実際の市街地を模した約60マイルのコースを安全かつ交通規則を守りつつ6時間以内に走破することが課題。3日に終了したレースは出場11チーム/車両のうち3台が時間内にゴール、計6台が完走を果たしています。
賞金200万ドルを獲得した一位CMUチーム以下は2位が前回優勝チームStanford Racing(スタンフォード大)の「Junior」、三位がVictor Tangoチーム(バージニア工科大)の「Odin」。コンピュータとセンサーによる無人運転技術は遠からず米軍のロボット車両として、また市販車両の安全性を高めるために利用されてゆくことになります。なお、プレイステーション3を制御システムの一部に採用したAxion Racingチームの車両「Spirit」は残念ながら予選落ちとのこと。
プレイステーション3、DARPAのロボット市街レースに参戦

独立系R&D / レーシングチームAxion Racingのプレスリリースによると、今年11月開催の無人車レース DARPA Urban Challengeに参戦する同チームの車両"Spirit"にはソニー プレイステーション3が搭載されるとのこと。
Urban Challengeといえば世界最大のR&D統轄機関 DARPA / 米防衛高等研究計画局が主催する無人ロボットカーレースの第三弾。2004年に開かれたGrand Challenge 2004では結局一台も完走できずほとんどは1, 2マイルで立ち往生という状態でしたが、2005年にはスタンフォード大チーム"Stanley" / CMUレッドチーム "Sandstorm" + "H1ghlander"をはじめ計五台が132マイルのコースを見事完走、しかもトップ2チームは約7時間のレースでわずか11分差のデッドヒートを繰り広げて話題になりました。スタンフォードチームの"Stanley"は2006年CESのGoogle基調講演で「白衣を着たラリー・ページがロボット車に乗って登場」という演出にも使われるなど、リアルGoogleBotの第一歩として活躍中。
今年11月3日に本レースがスタートするUrban Challengeは、前二回のレースで実績のあったチームを中心に舞台をモハベ砂漠から市街地(を模した無人コース)に移しておこなわれるもの。賞金は上位から200万 ・ 50万 ・ 25万ドル。PS3の採用を発表したAxion Racingは前二回のGrand Challengeでは残念ながら完走していないものの、2005年大会では上位に残りアーバン・チャレンジへの参戦資格を得るなど実力派のチームです。
Axionによればプレイステーション3にはYellow Dog Linuxがインストールされ、多数搭載されるカメラセンサーのうち一基の画像処理に使われるとのこと。メインの制御ではなく多数の目のうちひとつの処理ではあるものの、最新技術の粋を極めたロボット車で活躍するとはさすがCellプロセッサです。今年のSIGGRAPHでお披露目されるCell Computing Boardに続き、Cellプロセッサとプレイステーション3の高性能を印象づけるニュースといえるのではないでしょうか。
(追記:Axion RacingチームのリーダーBill Kehaly氏のコメントは「自分で走る車というだけではそろそろ簡単すぎると思ったから、今度はソニーのプレイステーション3を加えてみたんだ」。ぺ、ペナルティ扱い?!)
DARPA、今度はレーザーホーミング弾の開発に着手

毎度おなじみDARPA / 米防衛高等研究計画局の予算関連文書より、「非対称透過シールド」よりは早く実現しそうな「すごい科学」兵器計画をひとつ。「Laser Guided Bullet」(LGB)というシンプルな命名のプログラムでは、発射されたあと空中で軌道を変え目標を追いかける「レーザー誘導弾丸」が計画されています。
LGBはライフルなどから発射される弾丸ひとつひとつに小型の誘導システムと軌道変更用スラスターを内蔵することにより、ロングレンジでの命中率を改善するもの。解説によれば装備した部隊に「圧倒的火力を与え」、遠距離攻撃目標に対する「初弾有効性を大幅に向上させる」。完成した暁の採用先として挙がっているのは各軍特殊部隊や陸軍スナイパーチーム。
それはまあ漫画やゲームではよくあるし現実になれば強いですよね、と思いつつ「必要とされる技術」を読むと、並んでいるのは「(発射時の)大衝撃に耐えるエレクトロニクス」、「多様な環境で運用可能かつコンパクトな新照準システム」、「MEMSベースの小型スラスターなどを用いた新たな誘導技術」。
どうもDARPAは「なんでも実現するすごい技術」のような意味で毎回MEMSといえば通ると思っている節がなくもないものの、「メタマテリアル」や「エキゾチック物質」まで持ち出す構想と比べれば実用化は近そうです。非対称シールドに勝つ矛盾の矛になれるかはともかく、弾道を予測できなければグラマトン・クラリックくらいは倒せるんじゃないでしょうか。
[via 本家Engadget + Wired]
Read - Laser Guided Bullet (PDF注意)
米軍、メタマテリアルを利用した「非対称透過シールド」の開発に着手

ときどき遠大すぎて困っちゃう米軍のR&D組織DARPA / 米防衛高等研究計画局から、またなんとも心ときめく物件が発掘されました。予算関連文書によるとこのプロジェクトは"Asymmetric Materials for the Urban Battlespace"、「市街戦闘用非対称素材」とでも呼ぶもので、いわゆる「メタマテリアル」の活用により簡単に携行・展開できる「非対称シールド」またはバリアを開発するというもの。
メタマテリアルといえば広義にはさまざまな加工技術で通常の物質・素材にはみられない特性を持った人工素材、特に負の屈折率をもち「透明マント」や肉眼でもみえないステルス技術の実現につながると期待されている素材のこと。DARPAの説明する「アシンメトリックマテリアル」または「一方通行素材」は可視光線に対して非対称(シールドの内側からは外がみえるけれど相手にこちらはみえない)だけでなく、なんと弾道兵器や破片・爆風といった実体のある物質に対しても一方通行になるという代物。
つまり相手から見えないだけでなく撃たれても通さず、なのにこっちからは弾が通るという、ゲームならバランス破壊すぎて非難囂々間違いなしの究極都合がいい遮蔽装置を目指しているようです。さらに「自己修復機能」を持ち、軽くて携帯可能、狭い空間でも即座に展開でき撤収も容易......と、とりあえず書けば良いってもんじゃないだろうといいたくなるすごい計画目標が列挙されています。割り当てられている研究予算は3年間で1500万ドル。ひとつあれば国くらいは壊滅させられそうな兵器にしてはやや控えめな気がしますが、これでも透明マントや光学迷彩の進歩くらいにはつながるかもしれません。
[本家Engadget]















