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Engadget

欧州版PS3は後方互換性の低いローコスト版



ロイターやGamesindustry.bizの報道によると、来月23日に発売される欧州版のプレイステーション3はPS2ソフトとの互換性がさらに低下した別モデルになるとのこと。PS3の後方互換性は発売されてから200本以上の不具合がこっそりと発表されたり、ソニーの広報担当による「音が聞こえない程度であれば、我慢すれば遊べるので問題ないと思う人もいるだろう」 「われわれは寝ずの作業を続けてきたといった名言の数々で話題になりましたが、欧州版はそれよりもさらに「限定された」互換性に留まるとされています。ソニー広報の言葉によれば「後方互換性は米国や日本モデルほど優れてはいません」

互換性がさらに悪化する原因は、これまでハードウェアで互換性をとっていた部分をソフトウェアに置き換えるなど製造費用を切り詰めたローコスト版になるため。プレイステーション3は製造費用を大幅に下回る赤字で販売されており(iSuppliの試算では一台につき3~4万円)、製造コストの引き下げが急務となっていましたが、CFOの「来年後半にはイーブンに持ってゆけるかと思う」発言はこのような荒技を想定したものだったようです。


とはいえ、PS3のPS2互換はゲーム進行に不具合なしとされているタイトルでも一部を除きひどいギザギザの画像になるバグがあったため、正直互換性云々以前の問題でした。日本・米国モデルのPS3では最近のファームウェアアップデートでようやく改善されましたが、欧州モデルでは発売前にあらかじめ警告しておくことで「4カ月待たされた上にローコスト版を割高で掴まされる」欧州ゲーマーの不満を和らげる戦略をとることにしたようです。ただし実際の互換性リストは発売当日まで非公開。

SCEヨーロッパのコメントは「PS2との後方互換性に注力するよりも、今後当社のリソースはPS3限定の新しいゲームやエンタテインメント機能に集中してゆくことになります」。また欧州版の後方互換性についても「限定された」ままというわけではなく、将来的にはPlaystation Storeを通じたダウンロードでソフトウェア的に改善してゆくとのこと。

そろそろ寿命が来たPS2を買い換えるかわりにPS3と考えていた欧州ゲーマーの皆さんには残念な報せではあるものの、PS2互換性はPS2を買えば解決するだけまだ楽な話です。ソニーの社内リソースがPS3のそれどころではない課題に集中すると考えれば、日本・米国の現行PS3ユーザにとっては歓迎できる明るいニュースといえます。PS3上のPS2エミュレーションについても、信じて待ち続ければ主要ソフトだけでもXbox 360のようにHD画質で遊べるようになる日が来るかもしれません。日本や米国でも型番違いのコストダウンPS3が発売されるころにはエミュレーション精度も上がっていることに期待しましょう。

Read - ロイターの記事
Read - 上の日本語版抄訳
Read - GamesIndustry.bizの記事

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