マイクロソフト、DRMハッカーViodentiaへの訴訟を取り下げ

Windows Media DRMを解除するソフトFairUse4WMの作者"Viodentia"に対して起こされていた訴訟について、マイクロソフトが自主的に訴えを取り下げました。理由は法廷の認める期限内に相手を見つけられなかったから。
そもそもマイクロソフトが「DRM解除ソフトの配布行為」に対してではなく「(ソースコードの)著作権侵害」で訴えていた理由が「個人が空き時間に作業しただけでわが社の最新DRMが破れるはずはない。SDKのソースコードを盗んだに違いない」というのは表向きの話で、実際には著作権侵害にしておいたほうが相手を特定するためにより強い手段が認められる(ISPに召喚状を出せるとか)からという訴訟戦術だと分析されてきました。
訴訟に対するViodentia本人のコメントは「大変驚いた」「マイクロソフトのソースコードは一切使っていない。だが、この訴訟は身元情報を手に入れるための口実なのだろう。身元情報があればもっと的を絞った訴訟やその他のトラブルを起こすことができるようになる」。
実際マイクロソフトはViodentiaが使用したGoogleとYahoo!のメールアドレスについてアクセス記録の開示請求が認められていたのですが、結局そこから個人が特定できるまでは辿れなかったようです(あるいは、分かったけど別の手があるから使わない)。ここらへんのテクニカルな話はEngadgetとコロンビア大ロースクールが提携してやってる最新ニュースを法的分析シリーズを参照のこと。
つまりViodentiaを駆り出すことを断念したわけでは必ずしもなく、また別の(法的)手段をとってくる可能性もあります。ライセンシーの手前やることはやっている態度だけでも見せないといけない事情は分かりますが、マイクロソフトには放置しても実害がないどころか得かもしれないソフトの作者を追いかけるよりもう少し建設的な方向に力を使っていただきたいものです。






























